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![]() 詰将棋美術館 |
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![]() 本作の狙いは初形を見て分かる通り、飛角図式+金銀持駒。 「四通八達」の題名はこのことを表しています。 更に、出題コメントにあるように、還元玉で詰むのも狙いの一つ。 飛角図式+金銀持駒はこれまで2作ありましたが、還元玉で詰むのは本作が初めてです。
作者「飛角図式+持駒金4銀4(金一色+銀一色)+詰上り還元玉。 さて、どんな手順を経て元に戻るのか、見ていきましょう。 59銀、同玉、48銀、同玉、 二枚馬が強いので、まずは玉を48に呼びます。 逃げる変化はいろいろあるとはいえ、この持駒なのでほぼ取る一手でしょう。 37銀、同馬、39金、59(58)玉、 馬を37に呼んでから39金で一間龍を狙います。 取れば37龍で簡単なので、59玉(58玉)と逃げます。 49金打、68玉、59金打、同馬、同金、同玉、 39金の拠点ができたので、49金打、59金打と追撃すると、逃げれば残りの金銀で並べ詰み。 同馬と取るしかなく、同金と清算します。 48銀、69玉、58角、79(78)玉、69金、89玉、 48銀に68玉は57角以下。
69玉に金を温存して58角と捨てるのが好手で、89まで追い詰めます。 86龍、88金合、79金、同玉、69飛、78玉、68飛、同玉、 86龍に88歩合などでは、79飛、98玉、76角まで。 87に利かす金合が絶対です。 金合だとこの順は詰まないので、金と飛を捨てて68に呼び、この金の奪取を狙います。 88龍、78馬(合)、59(69)金 まで31手 88龍と金が取れれば、還元玉で詰め上がり。 若干の非限定はあるものの良く捌け、この条件にしてはきれいにまとまったおもしろい作品でした。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
アート展はきれいな初形でも難解な作品もありますね。
限定されているところと非限定なところがあるので、ちょっと混乱しますね。
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アート展示室No.101 解答:8名 全員正解
池田俊哉さん inokosatoshiさん S.Kimuraさん おかもとさん 当選者は、展示室で発表しています。 |