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![]() 詰将棋美術館 |
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![]() 八段目に並んだ5枚の歩、その下に控える香と龍。 第1回看寿賞を受賞した北村研一さんの名作「槍襖」 (全詰連HP)を思い出させる配置ですね。 作者「北村研一氏作「槍襖」のオマージュ。 8段目の歩をそれぞれ3回ずつ進めるという趣向で、類作は過去のくる展にも複数ありますが、 歩を5枚に増やし且つ理論上最短手数で実現させた点が本作の主張です。 玉を3×5の枠外に出せないため枠内の攻駒を取らせることで逃げ方を限定するしかないのですが、これが結構な難問。 良い練習になると思いますので、作図力を高めたい方は是非トライしてみてください」 本作「五重槍」は「槍襖」と比較して5筋に渡って展開されていること、そして、歩と玉以外の手を完全に排除(全着手歩、全応手玉)して、
純粋に歩で玉を追う手順にフォーカスしていることが特徴で、「槍襖」が本格的な趣向詰であるのに対し、
玉と歩の軌跡を楽しむアート作品になっています。
17歩、15玉、16歩、26玉、27歩、36玉、37歩、46玉、 まずは1筋から5筋に左に移動。
57歩、55玉、56歩、54玉、55歩、45玉、46歩、35玉、 今度は5筋から1筋に右に移動。 56歩を同角と取られる変化は、同香、同玉、58龍、57香合、同龍、同玉、66角、56玉、59龍以下27手。 龍の威力で捕まります。 また、55歩に44玉や45歩に34玉など、先に四段目に逃げる変化は33の歩を取られて歩が余ります。 15歩、24玉、25歩、34玉、35歩、44玉、45歩 まで29手 再度右に移動してフィニッシュ。 玉の軌跡、歩の軌跡とも石垣のきれいな軌跡曲詰でした。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
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アート展示室No.100 解答:10名 全員正解
池田俊哉さん inokosatoshiさん S.Kimuraさん おかもとさん 当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。 |