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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.99 須藤大輔さん「折紙手裏剣」

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
玉の軌跡に注目 10手台

アート展示室No.99 須藤大輔「折紙手裏剣」

85金が浮いているので、77金捨てで香筋を通す手がありそうですが、同角成で続きません。 素直に87金、85玉で、ここで96金と香筋を通します。 94玉と逃げるのは85金から押して行けば詰むので75玉か76玉。 76玉は、67金、65玉、54銀、64玉、28馬、46歩合、同馬、同角成、65歩、75玉、85金まで15手。 75玉は85金以下17手かかるので、こちらが正解です。

  87金、85玉、96金、75玉、

85金に64玉と逃げて2手稼ぐのが正解で、65玉は54銀以下、66玉は47歩以下、いずれも15手で詰みます。

  85金、64玉、74金、65玉、

54銀に76玉や66玉では67金までなので56玉の一手。 47金で右辺脱出を阻止します。

  54銀、56玉、47金、66玉、

56金にも76玉か77玉か二通りの逃げ方。 77玉が作意で、69桂、76玉、65銀(49馬)まで17手。 76玉でも65銀、77玉、69桂まで同じように詰むのですが、すぐ49馬とされると桂が余ります。

  56金、77玉、69桂、76玉、65銀(49馬) まで17手

玉の軌跡

作者「玉が動けるのは8方向ありますが、その動きを最短の17手で表現。 それだけでは面白くないので、玉の動き方を工夫し、風車か手裏剣のような軌跡を描かせました。 投稿を迷っていたのですが、最終手余詰が気になって放置……という作品です。」

ということで、玉が8方向に動く最短手数であり、 それを折り紙の手裏剣の軌跡曲詰で表現したおもしろい作品でした。 最終手余詰は少し味悪ですが、最終手に狙いがあるわけではないので、それほど気にする必要はないでしょう。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
小回りの効く玉の軽快な動きが、面白い。

85金まで15手解。 4手目76玉と逃げたのかな。 惜しい。

山下誠さん:
玉が複雑な軌跡を描いて還元する。
松崎一郎さん:
玉の軌跡が折紙の手裏剣の形(点対称)を描いて還元玉。
S.Kimuraさん:
Excelで玉が通った位置を描いて,やっと作品名の意味が理解できました.
占魚亭さん:
手裏剣の軌跡。最終手余詰が残念だけど、これは凄い。
おかもとさん:
玉の軌跡曲詰。命名とヒントから、やっと意味がわかりました。
池田俊哉さん:
玉の軌跡が確かに風車。 上に逃げられそうなところをうまく捕まえている。 ただ収束を限定したかったのかもしれないが最終手余詰はちょっと味悪か...
小山邦明さん:
狙いがよく分からなかったので、ヒントの「玉の軌跡に注目」「折紙手裏剣」から手順を考えました。

アート展示室No.99 解答:10名 正解8名

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。