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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.92 やよいさん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
ダブル軌跡曲詰 10手台

アート展示室No.92 やよい ぱっと見える64銀成は45玉で後続なし。 45に逃げられないよう44銀成と右の銀を捨てて、飛の横筋を通します。 同桂が気になるところですが、43飛成、45玉、46金、同玉、44龍と送りの手筋で捕まります。

  44銀成、同玉53角成45玉

同玉に53角成と馬を作ったところで、勘のいい方は気が付いたかもしれません。 そう、本作は玉と角(馬)のダブル軌跡曲詰なのです。 53角成に34玉がちょっと難しい変化。 43飛成、25玉、26金、同と、23龍、同歩、43馬、24玉、34馬までと龍を捨てて詰みます。

33・37・77・73に金銀が控えている初形。 じつは4枚とも捨て駒です。 金銀捨てと馬の回転で玉を3×3をぐるっと回します。 それでは、玉と馬の旅を続けて楽しみましょう。

  46金、同玉35馬56玉
  66金、同玉57馬65玉
  64銀成、同玉75馬54玉

玉も角(馬)も元の位置に戻ったところで旅の終わり。 43飛成で詰め上がり。

  43飛成 まで17手

作者 「玉は3×3の矩形、角(馬)は菱形に動くダブル軌跡曲詰です。 捨駒4枚の配置と動きもアートらしく点対称になるよう工夫しました。」

捨駒4枚の軌跡も加えると、花火のようにきれいで、その意味では本作はトリプル軌跡曲詰と見ることもできるのかもしれません。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山城正樹さん:
上手く玉を包み込むものですね。
松崎一郎さん:
5五桂を中心に玉と角(馬になって)のメリーゴーランドみたいですね。
蛇塚の坂本さん:
金2枚と銀2枚の玉の誘導面白い
はむきちさん:
初めに5三飛成からクルクル追いかけていたのですが、早詰みがありました。 キビキビとした手順でよかったです。

53角成のところで53飛成だと45玉や35玉で困りますね。

山下誠さん:
馬と玉の軌跡が幾何学的できれい。
S.Kimuraさん:
ダブル軌跡の意味が分かり,ようやく解くことができました.
山路大輔さん:
繋ぎ手が捨て駒である点が好印象です。
中村丈志さん:
初手がどの手でも詰みそうなので難しかった。
占魚亭さん:
楽しい手順で初形と16手目の局面の差異を演出。 流石ですね。
小山邦明さん:
4手目の34玉の変化(43飛成、25玉、26金、同と、23龍、同歩、43馬、24玉、34馬まで)も面白く、1題で二度楽しめた。
エレーンさん:
4手目34玉の変化がなかなか難しかった。
金少桂さん:
角と玉が1回転。 しかも1/4回転の4手一組×4回の綺麗な趣向手順になっている。 捨てる金銀の配置も対称的で綺麗。
おかもとさん:
玉と馬が回転する、ダブル軌跡曲詰。 金と銀の捨て方も趣向的。
池田俊哉さん:
角(馬)はひし形一回転、玉は都を中心に四角を描く
素朴な疑問なんですが、角→馬に変わってもルントラウフって言うのかな...

もともとチェスの用語なので、チェスではどうなんでしょうか。

ひろぽんさん:
くるくる回る二重に付いて行く

43飛成まで13手解。 書き間違いかもということで正解扱いしましたが、もしかしたら途中の捨駒を抜かした?


アート展示室No.92 解答:16名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  エレーンさん
  おかもとさん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  中村丈志さん   はむきちさん  ひろぽんさん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  山路大輔さん  山下誠さん  山城正樹さん

当選者は、展示室で発表しています。