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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.87 eureka
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
入門編の別案 10手以下

アート展示室No.87 eureka 2021年9月の展示室で「芸術の秋 くるくるアート入門編」と題して、大駒一色図式+小駒一色持駒の4作を出題しました。 その最後の作品、角一色図式+金一色持駒は最初本作を予定していましたが、馬一色図式+香一色持駒の作品と玉の軌跡が斜めでかぶることもあり、 バラエティを持たせるため回転送りのアート展86に差し替えました。 しかし、単体でみれば本作も入門編としてぴったりの図なので、今回出題させていただいた次第です。

ということで、本作は角一色図式+金一色持駒で、腹金連打による斜め送りです。

  38金、57玉、47金打、66玉、56金打、75玉、65金打 まで7手

初手を打ってしまうば迷う余地のない手順ですが、58金と打つ手を考えた方もおられるかもしれません。 58金、49玉、48金打、39玉、38金打、29玉と横に送り、最後は19金と捨てて73角成でぴったり? 残念ながら58金には37玉と逃げて、47金打、26玉、36金打、17玉で際どく逃れ。 作意と紛れで左右の斜め送りと横送りの3通りの趣向が現れるおもしろい作品でした。

この作品は腹金連打ですが、右図のような頭金連打の作品も成立します。

こちらは全く端を使わない純風船図式になっています。 あわせてお楽しみください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
角と金だけのシンプルな形で綺麗
井上かぴさん:
まだeurukaにお願いする方が大変そうな作品ですが、趣向作への足掛かりとして結構恐ろしいものを感じます。

シンプルな形からはシンプルな趣向しか期待しにくいので、本格的な趣向作を自動創作するにのは
1) 先に趣向手順を求めて、それが成立する配置を生成する
2) 規則的な配置をたくさん生成して、趣向手順が登場するか調べる
といった手法が考えられます。 どちらもいろいろ課題がありそうですね。

市原誠さん:
ベタベタ打っていくだけですが、気持ちいいですね!
あいうえおさん:
よくまあこういう形を見つけなさること。 毎度ながら驚き恐れ入ります。
山下誠さん:
金を斜めに連打するきれいな手順。
inokosatoshiさん:
最短手数で金の斜め打ち 奇麗です。 角の配置見事です。
占魚亭さん:
斜めに動くしかない玉、斜めに並んだ金。
S.Kimuraさん:
9月号ではNo.86の難易度だけ他の問題よりも高かったので,入門編ならこちらの方が良いように思いました.

見せる方のレベルによって使い分けるとよいかも。

おかもとさん:
この斜め追いもおもしろいですね。
たくぼんさん:
斜め金の延べ棒。 変化をきれいにまとめてますね
中村丈志さん:
意外に時間がかかった。
ひろぽんさん:
金の階段で詰め上がり
取られそうな49の角が取れない
藤田卓志さん:
天国への金階段というような。
山路大輔さん:
腹金四連打。 手順趣向に持駒&盤面趣向のおまけつき。
池田俊哉さん:
アート86の星型打ちに対して今度は直線打ち。 49角が浮いているところがちょっとだけ良い
浜野乙三さん:
これは簡明な7手詰。

アート展示室No.87 正解:16名

  あいうえおさん  池田俊哉さん  市原誠さん  井上かぴさん
  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん  占魚亭さん
  たくぼんさん  中村丈志さん  浜野乙三さん  ひろぽんさん
  藤田卓志さん  蛇塚の坂本さん  山路大輔さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。