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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.82 本間晨一さん 「パルス波」
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
後手は持駒なし 20手台

アート展示室No.82 本間晨一 シンプルな初形から、歩が9枚並ぶ詰め上がり。 それだけでなく、そこに至る玉の軌跡がパルス波になるのが狙いでした。

作者「玉の軌跡がパルス波形(心電図波形?)になるのが狙いです。 詰上りに歩が横並び一列になるのも別の狙いです。
以前「天空に懸ける橋」を投稿しましたが、その時に創作した姉妹局です。 単純な手順ながら、6手x4サイクルのくるくるで、歩のない初形に、詰上りに歩の橋を架けることができました。」

18歩以下歩を打って横に送るのですが、1筋毎に6段目が空いているので、いったんそこに逃げて手数を稼ぎます。 それによって、玉の軌跡がきれいな「パルス波」になるわけですね。 それでは手順を見ていきましょう。

アートNo.82 詰上り図   18歩、16玉、14龍、27玉、28歩、37玉、
  38歩、36玉、34龍、47玉、48歩、57玉、
  58歩、56玉、54龍、67玉、68歩、77玉、
  78歩、76玉、74龍、87玉、88歩、97玉、
  98歩、96玉、94龍 まで27手

最後まで規則正しい趣向手順で、パルス波の軌跡曲詰(詰上り図参照)。 「アート展またはくるくる展」 向けの投稿でしたが、まさにくるくるアートですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

あいうえおさん:
応手をなるべく長くするとこうなるのではないか、という手順(というか、最終手と手数)を記しただけで、変化は全然読み切れていません。 詰将棋を解こうとするくせに、ややこしいことや難しいことは全く苦手で、何だかすみません。

ややこしいことや難しいことを考えず楽しめるのが、くるくるアートのいいところ。

山下誠さん:
なかなかきれいな詰め上がりの形。
小山邦明さん:
初形からは、玉が9筋に移動して9枚の歩が綺麗に並んでの詰み上がり。
受方の持駒なしにすると面白い作品ができると思いました。
蛇塚の坂本さん:
歩と龍と玉の追いかけっこ面白い
占魚亭さん:
楽しいアート系くるくる。
S.Kimuraさん:
初形から手順は見えましたが,玉が斜めに動くので, のこぎり波と言った方が良いような気もしました.

パルス波にもいろいろなタイプがあるようですね。

inokosatoshiさん:
一瞬、黒川一郎氏の作品かと思いました。 玉の軌跡を「パルスの波」と命名したのでしょうか? 玉の逃げ回る様子は「インベーダーゲーム」の様で楽しかった。
おかもとさん:
アートとくるくるの融合。
小林巧さん:
綺麗に出来た、ネオン管発振回路。
いつもながら、アイデアに感心する。
池田俊哉さん:
今月で一番長手数だが一番シンプル。 手順はアートというよりくるくるだが、初形と詰め上がりの対比がアートなのかな

玉の軌跡曲詰でした。

大西さん:
駒箱に多数の駒が入った不思議感覚の詰将棋。
浜野乙三さん:
波長=6手、振幅=1段ということですか。

アート展示室No.82 正解:12名

  あいうえおさん  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん
  大西さん  おかもとさん  小林巧さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  浜野乙三さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。