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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.74 大西智之さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
変同あり 10手台

アート展示室No.74 大西智之No.74、No.75は共に無防備飛一色図式で、持駒は銀4枚、金4枚と美しいペアのアートです。

まず本作は持駒銀4枚。 37の飛が取られるのは防ぎようがないので、そのあとどう続けるか。 66飛成、37玉、57龍と迫るのは普通に47歩合ぐらいで、そのあと手はあるものの続きそうにありません。

ということで、47銀、37玉、38銀打と銀の拠点を作るのが正解です。 47銀に45玉は65飛成で捕まりますし、55玉には44銀捨ての好手があります。

  47銀、37玉、38銀打、26玉、

38銀に48玉や28玉では37銀で簡単。 26玉に逃げに更に27銀打と追撃。
ここでの逃げ方は4通り。 15玉は13飛成以下、17玉も13飛成以下、25玉は36銀左以下いずれも11手。 35玉は36銀右以下13手で、これが正解です。

  27銀打、35玉、36銀右、44玉、

44玉のところも4通りの逃げ方があります。 34玉は35銀打まで。 24玉は25銀、15玉、13飛成、26玉、16龍まで13手。 26玉は23飛成、16玉、25龍、17玉、27龍まで13手駒余り。 作意は44玉の13手ですが、24玉は同手数で、これも正解です。

  45銀打、55玉、46銀、同玉、66飛成 まで13手

銀打ちが続くちょっと重い展開の中で、収束は銀捨てが入り、還元玉できれいに決まりました。

作者 「アート展示室向けに条件作2作品を投稿させて頂きます。
片方は飛一色図式銀一色持駒、もう片方の作品は飛一色図式金一色持駒となります。」

無防備飛一色図式+銀一色持駒、更に端に駒のない風船図式と、アート展示室にぴったりの作品でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
銀の捨て駒が入るのが、とても良かった!
あいうえおさん:
変同の手順は、詳しく考えてはいませんが、玉が下がって逃げる場合でしょうか。

8手目24玉の順ですね。

山下誠さん:
初形・終形ともに美しい。 手順が限定されるのも不思議。

27龍まで13手解。 8手目26玉、23飛成、16玉に17銀と捨てる順かな。 変化別詰なので正解とします。

蛇塚の坂本さん:
銀で飛を取らせて玉を囲う手面白い。
おかもとさん:
最後に銀捨てが入って引き締まった。
小山邦明さん:
初手は、37飛が取られた時に玉に逃げられる場所が一番少ない47銀が第一候補。 横に利きのない銀でうまく包囲できていると思いました。
荒川貴道さん:
変同は8手目4四玉か2四玉かの変化ですね。 金欲しいと思いながら玉を追いかけました。 成駒もできないし欲求不満の中、最後に飛成ができました。
池田俊哉さん:
持駒が銀だけにぬるぬるとした手順
8手目24玉で変同でしょうか。 44玉は46銀という軽手が出るだけにちょっと惜しい気もする
S.Kimuraさん:
銀だけで玉を捕まえるのは難しそうに見えましたが,63の飛車が意外と取られないのですね.
占魚亭さん:
易しく楽しい。
エレーンさん:
還元玉は予想外でした。

アート展示室No.74 解答:11名 全員正解

  あいうえおさん  荒川貴道さん  池田俊哉さん  市原誠さん
  S.Kimuraさん  エレーンさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。