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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.70 板東仁市さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
対称がいっぱい 10手台

アート展示室No.70 板東仁市 金一色図式、かつ銀一色持駒の全駒金銀図式。 この条件の作品はこれまで下記の7作しかなく、かなりレアな詰将棋といえるでしょう。

  • 猪瀬達郎 詰棋界通巻第14号 1953年3月 (アート No.6
  • 新田道雄 詰パラ1977年2月 立体金一色詰
  • 橋本樹 詰パラ1985年6月
    (原図:橋本樹  詰研会報60 1981年1月 年賀詰)
  • 河原泰之 近代将棋1987年2月
  • 佐藤宗弥「四金城」 詰パラ1989年6月
  • 河原泰之 徳島新聞1994年5月30日 金銀詰 (余詰)
  • 河内勲 詰パラ2001年7月 (おくろう記 第81番)

本作の特徴は、初形が5筋を中心とした左右対称ということで、この条件では初めてです。 実は初形だけでなく、何度も対称形の局面が登場します。 確認しながら手順を進めていきましょう。

最初は左右から銀を打っていくしかなさそう。

  42銀、同金、62銀(対称)、41玉、

ここで52銀が気持ちのよい放り込み。 同金は32銀までですから、同玉と取って、また対称形になりました。

  52銀、同玉(対称)、

以下は53銀と打ち込み精算すれば、金打までの詰上り。

  53銀(対称)、同金、同銀成(対称)、同玉(対称)、43(63)金 まで11手

対称局面が初形も含めて6回も出現、そして詰上りも金4枚になる立体金一色詰

手順も難しくなく、初形から詰上りまですばらしい様式美を楽しめる作品でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
初形も終形も純金、おまけに持駒も純銀とは美しい。
占魚亭さん:
5手目がポイント。 目でも楽しめる作品ですね。
本間瑞生さん:
きれいの一言
津久井康雄さん:
道中対称形が何度も現れ、詰上がりも一色で美しい。
蛇塚の坂本さん:
5二銀が気ち良い手
S.Kimuraさん:
最後も対称形に,というのは流石に欲張りでしょうか.

41金打まで11手解。43の誤記?と判断しましたが、別の手順が成立するようならご連絡ください。

小山邦明さん:
銀の特徴が活かされた作品。形は大変綺麗。
おかもとさん:
対称型もさることながら、初形が四金、詰め上がりも四金詰というのはすごい。
池田俊哉さん:
これはすごい!古典として残っても良いくらいの作品
ハマGさん:
ほぼ絶連だが初形、持駒が見事。

16金まで11手解。 S.Kimuraさんと同様? 作意と別の手順が成立するようならご連絡ください。

ハマGさん:
今見直しますと、攻方55金の位置を54と勘違いしていました。 金の菱形に見惚れました。 赤面です。 正解者名から外してください。

了解しました。


アート展示室No.70 解答:11名 正解10名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  津久井康雄さん  蛇塚の坂本さん  本間瑞生さん
  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。