次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.62 eureka
詰将棋美術館
詰将棋美術館

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
4六で詰む 23手

アート展示室No.62 eureka 3番目の作品は飛角図式+金一色持駒。 本作はかなり解きにくいのではないかと、ヒントとして手数だけでなく詰上りの玉位置を書きましたが、 この形から玉が46に行く手順を想像するのは難しかったかもしれません。

初手38金捨てが、馬の連結をはずすと共に、あとで38飛と取れるようにした一石二鳥の手。 その効果は次の26金ですぐに見えてきます。 同玉なら46龍と馬を取れますし、八段目に逃げれば38飛とこちらの馬を取れます。

  38金、同馬、26金、28玉、38飛、同玉、

この筋が見えても、38金に26玉(46龍、同馬、17角以下)、26金に同玉や17玉、18玉などの変化があって、簡単には入らせてくれません。 変化は上記盤面または棋譜ファイルでご確認ください。

  27角、29玉、

27角と打つと一挙に狭くなった感じですが、37玉がやっかいな変化。 38金、26玉、46龍、25玉、36龍、24玉、15角以下同手数駒余りで詰みます。
29玉に39金、同玉、69龍ときれいに迫るのは48玉で逃げられます。 単に69龍で合駒請求するのが正解。

  69龍、39銀合、

39金合なら19金、同馬、39龍以下。 39飛合なら同龍、同玉、49飛以下で、39合は銀に決定。
39銀合には19金も同龍もダメ。 さあ、どうしましょう。

  38角、同玉、49金、28玉、39金、37玉、

打ったばかりの角を捨ててしまうのが意表の一手。 広くなったようでも、49金と打ってみると47玉には58龍があって捕まっています。

  27金打、47玉、67龍、57馬

57馬の移動合がはいり、やっと46で詰む形が見えてきました。

  56銀、46玉、36金上(寄) まで23手

飛角図式+金一色持駒で適度な捨駒もはいっているものの、あまり捌けず変化も多いので、解後感は今一つだったかもしれません。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

津久井康雄さん:
27角打ったすぐ後の38角の手触りがいいですね。
山下誠さん:
変化が多く詰めにくい形だが、迫力はイマイチ。
池田俊哉さん:
8手目上部に逃げる37玉が本筋に思えて、今回一番悩まされた作。
39銀合に対して38角から49金と俗に攻める手もやりづらい
占魚亭さん:
3手目に据えた金が軸。やや重いが、仕方ないですか。
波多野賢太郎さん:
二枚馬が強力な上に、4六で詰むイメージが湧かなくて悩みました。 特に、序盤の変化読みが大変でした。 3九銀合に3八角が見えてようやくスッキリしました。
S.Kimuraさん:
ヒントが示すように,46にいる馬を移動させる展開になかなかならず, 不思議に思っていましたが,最後に移動合するとは思いませんでした.

アート展示室No.62 解答:6名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  波多野賢太郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。