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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.59 坂東仁市さん
詰将棋美術館
詰将棋美術館

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
10手台。詰将棋美術館では芸術的な美しい詰将棋を紹介

アート展示室No.59 坂東仁市 詰将棋美術館は、初形や詰上り、手順、駒の軌跡などで、主に形や駒種に趣向を凝らした、美しい詰将棋を紹介するコーナーです。

作者「桂一色+飛2角2 この組み合わせ第1号」

桂の一色図式はたくさん作られていますが、飛角二色持駒との組み合わせは本作が初めて。 3桂で守られた陣地を攻めていくようなおもしろい形ですね。

一色図式は、持駒を限定したとしても、盤面の配置に自由度が大きいので、条件を満たすにとどまらず、手順もおもしろいことが期待されます。 さて本作はどうでしょうか。

12飛と捨てて24桂がすぐに見える順。 23に逃げられては捕まりそうにないので、その前に34角で塞ぎにいきます。

  12飛、同玉、34角、21玉、

23合は24桂で簡単。 21玉とかわします。

ここで12角は22玉と逃げられたとき12飛と打てないので失敗。 32角と捨てるのが好手です。
同玉に52飛(角)成の余地を残して62飛(以遠打)と離して打つのがまたいい手で、受け方も52飛(角)成を防ぐ42飛合で抵抗。

  32角、同玉、62飛42飛合

ここで待望の24桂跳ね。 41玉に飛を取れば手順の詰みです。 42金合ではこのとき早いので、飛合は限定です。

  24桂、41玉、42飛成、同玉、52飛、41玉、32桂成 まで15手

昔発行されていた詰棋めいとでは、巻頭詰将棋としてアート的な詰将棋を掲載していました。 詰将棋パラダイスの表紙詰将棋も、たまにはこういう初形に趣向を凝らした作品を採用すると楽しいかもしれませんね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鳥本敦史さん:
この初形で飛合まで入るので合格点でしょう。
蛇塚の坂本さん:
桂4枚の初形に飛二枚角二枚の持ち駒は如何にもシンプルでスマートな形に思える。
山下誠さん:
桂4枚の一色図式に持駒趣向。手順もスッキリまとまっています。
長谷繁蔵さん:
飛合が出て来てビックリ
詰パラ4月号の表紙解答時にも驚きました
坂東さんの作品集が出来たら一風変わった作品集になるかも。

4月号の表紙詰将棋にも飛合がでてきましたね。
坂東さんの作品集は、昔、変幻自斎のペンネームで何冊かでています。

小山邦明さん:
7手目52飛は41玉で不詰で62飛より遠打なら大丈夫。
合駒も飛なのでアートとしての統一感が良い。
津久井康雄さん:
16桂の位置だけが惜しい。
S.Kimuraさん:
どこから手を付けたらよいのか分からなくて,難しかったです.
池田俊哉さん:
大駒の使いづらい初形ながら34角と決めれば詰み形になる。
62飛以遠打から飛限定合も良い
占魚亭さん:
7手目62飛がポイント。
変寝夢さん:
5手目12に打つと邪魔駒になるんですね

52金まで13手解。 飛合が正解でした。 惜しい。

ハマGさん:
3手目12角打だと惜しくも詰まず
市橋宗士さん:
初手は、頭飛だと思うんですが、3手目からが手広く、読みきれていません。
3四角が有力そうなんですが、下に落ちられるとどうすればよいのか?
また、1六桂の跳ねのタイミングもわかりません、降参です。

12飛から34角は正解でした。 あと一歩。

波多野賢太郎さん:
こんな見事な作品がまだ残っていたんですね。 手順は考えどころがあって、きれいに割りきれているのも良かったです。 初手、5手目も好手でした。
攻めダルマンさん:
5,7手目の角打ち飛車打ちが見えにくかったです。 綺麗な詰将棋創れて羨ましいです。

アート展示室No.59 解答:14名 正解13名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  攻めダルマンさん
  占魚亭さん  津久井康雄さん  鳥本敦史さん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん
  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。