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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.51 やよいさん
詰将棋美術館
詰将棋美術館

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
10手台。詰将棋美術館では芸術的な美しい詰将棋を紹介

アート展示室No.51 やよい 詰将棋美術館は、初形、詰上りや詰手順を含めて、芸術的な美しい詰将棋を紹介するコーナー。 詰将棋作家は美しさを求めて、いろいろ趣向をこらした作品を創作してきました (詰将棋美術館作品一覧を参照)。 見ただけでわかるので、初形趣向の作品が多いのですが、周辺巡りなど、駒の軌跡で形を作る 軌跡曲詰も創作されています。

本作は珍しい、玉と角2枚の駒によるダブル軌跡曲詰。 53玉、54角、2枚の駒に着目して手順を見ていきましょう。

  62銀不成、44玉、45歩、同角
  35銀、55玉、56歩、同角
  46銀、64玉、65歩、同角
  73銀不成、53玉、54歩、同角
  62銀不成 まで17手

「銀、玉、歩、角」のパターンを4回繰り返し、玉と角がきれいに1回転、元の位置に戻りました。 そして、初手と同じ62銀不成でフィニッシュ。

軌跡曲詰は形を一度に見ることができず、手順を追って頭の中で形を作らなければいけないので、できるだけ余分な要素を排除してわかりやすくすることが大事。 その点、本作は、詰方の手も銀、歩の繰り返しで統一。 余分な手も全くなく、理想的な軌跡曲詰です。

作者 「玉および守備角の1回転で、攻方の手を銀歩に限定したところが工夫点です。」

初めてではありませんが、2種の駒によるダブル軌跡曲詰は珍しく、記憶に残る作品と思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
玉と角が無駄のない二重螺旋運動をして還元する。アートです。
占魚亭さん:
中段での見事な受方角の一回転。初手と最終手が同一手なのもいいですね。
蛇塚の坂本さん:
角の翻弄と銀の追いカケッコ面白い。
高田明浩さん:
カクカク動く角。
小山邦明さん:
銀と角の「くるくる作品」と呼んでも良い楽しい作品でした。
S.Kimuraさん:
最初は,8かS字のあぶり出しかと思いましたが,動く駒が銀玉歩角の繰り返しになるのですね.
このような動きのアートも面白いと思いました.
松本浩一さん:
王と(歩)角の一周回、楽しい綺麗な作品です。
Pathfinderさん:
見事な角の一回転。初手と最終手が同じというのも面白いです。
池田俊哉さん:
角と玉のダブル・ルントラウフ。三手目と詰め上がりを見比べてみると攻方66歩の邪魔駒消去、と言う一面もある

ルントラウフとは、何手か移動して元の位置に戻ること。チェスプロブレムの用語です。

ハマGさん:
角さんお供にちょいと一回り
キリギリスさん:
玉と角が一回りして楽しい。
波多野賢太郎さん:
銀、玉、歩、角の順に繰り返される手順がリズムがあって、うまくできてるなあと思いました。 玉が元に戻ってくるのもいいですね。
攻めダルマンさん:
角を操る手順面白い。

アート展示室No.51 解答:13名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  攻めダルマンさん
  占魚亭さん  高田明浩さん  Pathfinderさん  波多野賢太郎さん  ハマGさん
  蛇塚の坂本さん  松本浩一さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。