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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.47 坂東仁市さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
斜め対称 10手台

アート展示室No.47 坂東仁市 斜め対称の無防備準裸玉。 準裸玉という名前は、裸玉を目指して失敗したような雰囲気があるので、ちょっとイメージが合わない感じがします。 1枚だけで一色図式というのも変だし、何かいい名前はないでしょうか。 とりあえず、飛1枚図式と呼んでおきます。

裸玉だと手を作るのが大変ですが、本作は玉が3×3の範囲しか動けず、持駒も豊富なので、安心して取り組めますね。 1枚しかない桂をどこに打つのかがポイントになりそうです。

12歩、同玉、13歩と釣り出せば簡単と思うと、12歩に21玉とかわされて失敗。 22金と捨てて14桂と3×3の真ん中に楔を打ち込むのが正解でした。

14桂に八方に逃げられるので、最長手順探し。

1) 11・21・31玉は22金まで
2) 13・23・33玉は上から金で押さえて
  ・ 13玉は24金、12玉、42飛成、21玉、22龍まで
  ・ 23玉は24金、32玉、33歩、31玉、22桂成、同玉、42飛成以下15手
  ・ 33玉は34金、32玉、43飛成、21玉、22桂成、同玉、23金以下15手
3) 12玉は13歩、23玉、24金、32玉、33歩、31玉、22桂成、同玉、42飛成以下15手
4) 32玉は33歩、同玉とすれば33玉の変化と同様で17手

ということで、4)32玉が最長で正解です。

  22金、同玉、14桂、32玉、33歩、同玉、34金、32玉、
  43飛成、21玉、22桂成、同玉、23金、11玉、12歩、21玉、
  32龍 まで17手

詰上りは小さな菱形で、初形と同様斜め対称できれいに決まりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
盤上2枚の簡素な形から、菱形の詰上がりが可愛い。
蛇塚の坂本さん:
1四桂が打てれば、かなり楽に成りました。一旦4三飛成と途中下車する手が面白い。
占魚亭さん:
初形・詰上り・手順、すべて綺麗。
小山邦明さん:
初形も収束形もきれいなアート作品でした。
隅の老人Bさん:
最初、初手12歩打を考えてダメ。
必要な時にはお金を使う、吝嗇じゃないよ、節約家です。
鈴木彊さん:
3手目14桂から32玉に33歩同玉34金以下容易
S.Kimuraさん:
最後は菱形になるとは驚きました.
波多野賢太郎さん:
1四桂が打てれば、と思ったので比較的すんなりでしたが、これで余詰まず割りきれてるのはすごいですね。
池田俊哉さん:
初手桂打ちはハマり筋だが、22金から14桂としてみればあとはスムーズに
攻めダルマンさん:
暗算の練習にちょうどよかった。桂捨て気持ちよし。

アート展示室No.47 解答:11名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  鈴木彊さん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  攻めダルマンさん  波多野賢太郎さん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。