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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.42 Pathfinderさん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
初の銀桂香三色図式 30手台

アート展示室No.42 Pathfinder アート展No.41の投稿に「銀桂香煙は生駒を使えばおもしろい作品がいろいろできそうですね。」と返信したら、 「そうでしたら成駒無しの銀桂香煙詰も挑戦してみたいと思います」。 その2日後に投稿されてきたのが本作でした。

作者 「成駒なし銀桂香煙詰です。
前回投稿した作品と同手数(37手詰)に揃えました。
本作品が「表」、前作品が「裏」を表現しているようで面白いかも。
ただ、「成駒なし」という制約のもとに創作したので、手順に面白味はありません。
成駒の有無にこだわらなければ最長手数はどれほどになるでしょうか。
手順ももっと面白いものが出来そうですね。どなたか創ってほしいです。」


全部成駒の銀桂香煙(アート展No.41)と全部生駒の銀桂香煙(本作)、共に37手で詰上りも成駒2枚+11玉と対応がとれていて、2作ペアで鑑賞したい作品です。

同じ銀桂香煙でも、成駒と生駒の差で手順はがらりと変わります。

  21香成、同玉、23香、同桂、13桂、11玉、12香、同玉、
  24桂、11玉、21桂成、同玉、31香成、同銀、32銀成、同銀、
  同桂成、同玉、

詰方は24桂と跳ねて31香成から32でのばらしを狙います。 23香に22歩合は、同様に攻めて31同銀に22香成が利くので簡単。 23香に11玉も桂を使わず同様に攻めることができるので、31同銀に33桂で早い。

アート展示室No.42 詰上り図   43銀成、21玉、32銀、11玉、23桂不成、22玉、34桂、12玉、
  11桂成、同玉、22桂成、同玉、23銀成、11玉、21銀成、同玉、
  32成銀、11玉、22成銀 まで37手

あとは32銀から23銀成を狙う例の収束ですが、叩く歩がなく二枚桂の捌きになるのがいいですね。 これはtaka-oさんの銀桂煙(記録展No.66)で使われた収束です。

前作は成香2枚、そして本作は成銀2枚のきれいな煙詰。 両方とも11玉の詰上りで、本作では還元玉になっています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
前作とは裏腹の成駒なし銀桂香図式。桂馬の軽快さが際立ちます。
キリギリスさん:
この表裏のペアは最終形も同様で画期的だと思いました。
蛇塚の坂本さん:
2三桂成と直ぐに行かず、2四桂の応援を得てからの攻めがミソですね収束が駒2枚でスッキリ。
隅の老人Bさん:
面白い初形から始まって、これも最後に煙るとは!
桂が大活躍で、巧みな捌きの好作。

4枚ともxx桂からxx桂成と動くのが気持ちいいですね。

小山邦明さん:
3色図式の趣向だけではなく、よく駒がさばけて、手順も収束形もすばらしい。
池田俊哉さん:
凝り型をさばいた後の24桂で一気に盤面が狭くなる。収束も23桂生から34桂とし二桂を連捨てするあたり、気持ち良い
占魚亭さん:
この三色図が今までなかったことがビックリ。
金少桂さん:
三色図式というのは初めて聞いたし初めて見たけれど、こうして見ると綺麗な初形。
No.41と違って意外と手が限られているし、54銀配置で収束が見えたので私の乏しい解図力でもなんとか解けました。
4手目の変化に四苦八苦。22角合に一瞬ドキリ。最後はすっきりミニ煙でまとまっていて解後感の良い好作。
S.Kimuraさん:
こちらは成銀2枚での煙詰ですか.
桂馬の利きがあって,玉の逃げ場が意外と狭いのですね.
攻めダルマンさん:
これは手が限られてるので易しかった。

アート展示室No.42 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  金少桂さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  攻めダルマンさん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。