形から予想できたかもしれません。 本作は玉と成銀成桂成香12枚の初めての全成X図式であると共に、詰上り3枚だけになる煙詰です。
作者 「煙詰で醜いとされている「成駒(成銀、成桂、成香)」だが、逆に成駒だけで煙詰を作ったら面白いのではという発想より創作してみました。
(前例はあるだろうか?)
非限定か所は多々ありますが、初手が地味に限定されているところが気に入っています。」
データベースで調べてみたら、成駒とか煙以前に、盤駒または使用駒が玉+銀桂香12枚の作品は一つも見つかりませんでした。
手順が既成で非限定も多いとか、詰方の成駒は全部と金でもよいとか、突っ込みどころはいろいろありそうですが、おもちゃ箱ではこういう遊び心にあふれた作品は大歓迎です。
記録に挑戦!を見ると、小駒歩なしの範囲では、小駒歩なし(金銀桂香)煙、金銀桂煙、金銀香煙、金銀煙、金桂煙、銀桂煙、そして銀一色煙、桂一色煙、香一色煙といろいろ作られているので、成生を問わず銀桂香煙が初めてというのはちょっと意外ですね。
それでは手順を見ていきましょう。
22成桂、同成香、同成香、同玉、
22成桂が作者のいう「地味な限定」で、22成香では同成銀、同成桂、同玉、23成桂右、31玉で逃れ。
22成桂なら33成香が残っているので同成銀には23成桂右、21玉、22成香、同成香、同成桂、同玉、33成桂左以下詰むというわけです。
また、4手目同玉のところ同成銀は23成桂右以下成銀を取ってしまって早い。
33成桂左、11玉、13香、21玉、12香成、同玉、
ここからは22でばらして成銀を取るのですが、14・24どちらの成桂でいってもOK。
22成桂もどちらの成桂から行っても同じです。
23(13)成桂、21玉、22成桂、同成銀、同成桂、同玉、
今度は42・51の2枚の成銀を取りに行きます。
23成桂、31玉、42成銀、同成銀、32銀、同成銀、同成桂、同玉、
ここまでくれば、おなじみの収束。最後まで一気に決めましょう。
43成香、21玉、32銀、11玉、22(12)銀、同玉、23成香、11玉、
21銀成、同玉、32成香左、11玉、22成香 まで37手
詰上りは成香2枚で、きれいな煙詰。 本作は裏が赤い駒を使って並べると、もっときれいかもしれません。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 成駒だけの凄い初形だが、手順は爽やか。創作過程を知りたいです。
作者のことばをごらんください。
- 蛇塚の坂本さん:
- 最初の形での3四成香を温存した上での攻めが、ミソだと思いました。成の銀桂香でミソを含んだ見事な作品だと思いました。
- 隅の老人Bさん:
- よくぞまぁ、こんな初形を考えるなぁ−。
初形、攻方の駒は総て、と金でも良いのに。
詰上がりは煙、これは良いぞ。
- 小山邦明さん:
- 非限定はいろいろあるが、こんな作品を作ってみたいという発想が面白い。
ほとんど解けているのですが、13香に12歩合とする33手解でした。 惜しい。
- 池田俊哉さん:
- 単純な駒交換で終わりそうだが、5手目33成桂や19手目42成銀など細かい綾が入ったのが良い。
ポイントは成桂と成銀は取ったら桂と銀になるところが違う、ということですね。当たり前か(^^;
- 占魚亭さん:
- 次は完全限定手順の全成図を期待したいですね。
- S.Kimuraさん:
- 成香2枚で煙詰になるとは驚きました.
玉方の成駒は,どれを取らせるかによって手順が変わってくるのですね.
- 攻めダルマンさん:
- 少し所に悩まされた。
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