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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.40 青木裕一さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
手順はくるくる 20手台

アート展示室No.40 青木裕一 詰将棋パラダイスでは斬新な構想作を次々発表し、注目を集めている青木裕一さん。 展示室では楽しいくるくるアートで登場です。

作者 「初形と手順と持駒の趣向です。たま研の課題作として投稿しましたが、没になってしまいました。」

曲詰にも本格的な手順が求められる現代ですが、形を楽しむ意味からは難しい手順は逆効果のような気もします。 その意味では曲詰は気楽に解ける「くるくる」と相性がよいのではないでしょうか。 形も手順も楽しく美しいくるくるアートは、鑑賞にもぴったり。 これまで詰将棋全国大会で「くるくるシアター」、 「アートシアター」を上映してきましたが、くるくるアートシアターもいつか実現したいものです。

本作の初形は9×2の石垣図式。 規則正しく並んだ駒、そして四香の持駒がいかにも趣向詰という感じで、思わず解きたくなります。 手順を見ていきましょう。

  12角成、同玉、22飛、同玉、

角を切って飛を捨てていきなりはでな導入。 といっても、形からこれしかないので、悩むことはありませんね。

  24香、32玉、31桂成、同玉、41歩成、32玉、42と、同玉、

香の限定打から桂歩を捨てて、左に二筋移動。 銀歩桂が同じ形なので、もう一回繰り返せそうです。

  44香、52玉、51桂成、同玉、61歩成、52玉、62と、同玉、

次のサイクルは歩桂のペアの代わりに83歩があるので、ちょっと短縮。 そして84香から収束へ。

  64香、72玉、82歩成、同玉、
  84香、92玉、83銀、81玉、82銀成 まで29手

アート展示室No.40 詰上り図 初形だけでなく、詰上り図もきれいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
香を打っては、成捨てて横移動。このリズムがいいです。
キリギリスさん:
くるくる手順ですが初形が対称的でまとまっています。
蛇塚の坂本さん:
手順よりも初形が銀桂香4枚と角2枚の綺麗な形に驚く。
眠りこまさん:
大駒をあっさり捨て去り小駒だけの収束、一間おきにならんだ香車が美しいです。
市橋宗士さん:
初形2列の美形配置、詰め上がりはジグザグ?蛇形?
繰り返しの趣向手順、楽しませてもらいました。
銀桂香歩の小駒の技を堪能しました。
hiroさん:
はっしと放たれる香、食われる銀、成り捨てる桂、成った後に捨てる歩。
四者の比較で、楽しませて頂きました。
隅の老人Bさん:
綺麗に並んだ横2線、今回のア−ト展では一番のお気に入り。
2枚の桂で4香の打ち場所を限定、この巧みな配置に感心。
小山邦明さん:
きれいな形に流れるような手順の好作品。
池田俊哉さん:
くるくるアートの片道旅行で、作者らしくスッキリした手順。
33と73の桂が細かい気配り
占魚亭さん:
きれいで楽しい。易しいのもいい点。
市原誠さん:
一本道で易しいけど、楽しい♪
金少桂さん:
この太線初形からくるくる的な手順が成立することに驚き。 収束も簡潔にまとまってくるくる展示室でもいけそうな作。
アート展は難易度がまちまちなので、こういう客寄せ問題があるとほっとしますね。
高田明浩さん:
楽しく解けました!
S.Kimuraさん:
今回唯一自力で解けた問題です.
玉の軌跡が櫛形になっていて面白いと思いました.
攻めダルマンさん:
やはり印象的な形ですね。

アート展示室No.40 解答:15名 全員正解

  池田俊哉さん  市橋宗士さん  市原誠さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん
  金少桂さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  攻めダルマンさん  占魚亭さん
  高田明浩さん  眠りこまさん  hiroさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。