棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
詰将棋パラダイスでは斬新な構想作を次々発表し、注目を集めている青木裕一さん。 展示室では楽しいくるくるアートで登場です。 作者 「初形と手順と持駒の趣向です。たま研の課題作として投稿しましたが、没になってしまいました。」 曲詰にも本格的な手順が求められる現代ですが、形を楽しむ意味からは難しい手順は逆効果のような気もします。 その意味では曲詰は気楽に解ける「くるくる」と相性がよいのではないでしょうか。 形も手順も楽しく美しいくるくるアートは、鑑賞にもぴったり。 これまで詰将棋全国大会で「くるくるシアター」、 「アートシアター」を上映してきましたが、くるくるアートシアターもいつか実現したいものです。 本作の初形は9×2の石垣図式。 規則正しく並んだ駒、そして四香の持駒がいかにも趣向詰という感じで、思わず解きたくなります。 手順を見ていきましょう。 12角成、同玉、22飛、同玉、 角を切って飛を捨てていきなりはでな導入。 といっても、形からこれしかないので、悩むことはありませんね。 24香、32玉、31桂成、同玉、41歩成、32玉、42と、同玉、 香の限定打から桂歩を捨てて、左に二筋移動。 銀歩桂が同じ形なので、もう一回繰り返せそうです。 44香、52玉、51桂成、同玉、61歩成、52玉、62と、同玉、 次のサイクルは歩桂のペアの代わりに83歩があるので、ちょっと短縮。 そして84香から収束へ。 64香、72玉、82歩成、同玉、 84香、92玉、83銀、81玉、82銀成 まで29手 初形だけでなく、詰上り図もきれいですね。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
アート展示室No.40 解答:15名 全員正解 池田俊哉さん 市橋宗士さん 市原誠さん S.Kimuraさん キリギリスさん 金少桂さん 小山邦明さん 隅の老人Bさん 攻めダルマンさん 占魚亭さん 高田明浩さん 眠りこまさん hiroさん 蛇塚の坂本さん 山下誠さん
当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。