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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.36 eureka
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
玉は下段に落とせ 20手台

アート展示室No.36 eureka 持駒角の龍一色図式。 この条件、摩利支天さん「冬の散歩道」41手(使用駒4枚の長手数記録作品、93龍96龍|54玉|角)があるので、二匹目のドジョウを狙って探してみました。

飛一色・龍一色図式の長手数ものは、看寿の裸玉(将棋図巧第98番、11玉持駒飛金金銀)の横追いの筋か、岡田秋葭の裸玉(81玉持駒飛飛金歩)の縦追いの筋のどちらかになることが多いのですが、それではあまりおもしろくない。 収束まで含めて全く新しい追い方の作品はないか探して発見したものです。

合駒の変化も多く、かなり難解。 こういう作品は、解付きで発表して鑑賞していただいた方がいいような気もします。

初手角打ちも有望そうですが、37角なら35玉、57角なら55玉と逃げられると、手は続くものの届きません。 そこで、まずは66龍と玉を狭めます。 これに対して受け方がいろいろ。 詳細手順は上記の棋譜をご参照ください。

  • 35玉は、55龍、45金合(他の合は53角で簡単)、46角以下13手
  • 45玉は、67角、54玉、58龍以下17手
  • 56歩合は、64角、35玉、55龍、45金合、53角成、34玉、54龍以下15手
  • 56香合は、64角、55歩合、同角、45玉、25龍以下19手
  • 56桂合は、64角、35玉、55龍、45銀合、53角成、36玉、26馬以下23手
  • 56銀合は、57角、45玉、25龍、44玉、64龍以下27手駒余り
  • 56金合は、57角、45玉、25龍、44玉、35角以下27手
  • 56角合は、26龍、36歩合、13角以下21手

というわけで、56金合が正解です。 56銀合のとき、金合と同じ順も成立しますが、27手駒余り順があるので、これは変別解になります( 最終手と手数が同じなので、展示室の解答形式では正解です)。 逆に56金合のとき銀合と同様64龍とするのは54金合で逃れます。

  66龍、56金合、57角、45玉、25龍、44玉、35角、33玉、
  63龍、43銀合、24龍、32玉、43龍、同玉、44龍、52玉、
  53龍、41玉、42銀、32玉、33龍、21玉、31銀成、11玉、
  13龍、12合、44角 まで27手

43銀合のところ、他の合はすべて25手以下で詰みます。

  • 43歩合、43香合は、24角、22玉、13角成以下19手
  • 43桂合は、24龍、32玉、34龍、44金合、43龍左、21玉、23龍以下25手
  • 43金合は、23龍、同玉、43龍以下17手
  • 43角合は、23龍、同玉、43龍、33飛合、32角以下25手

銀合のときは43龍切りが決め手となって、最後は角がもう一度働いて雪隠詰。

最後の合駒を除いて非限定もなく、この初形からの手順としては奇跡的にきれいにまとまった作品です。

なお、本作、左の龍は61、62、63、69でも成立します。

また、参考図のように 27龍61龍|55玉|角 とすると都玉になります(77角、46玉、66龍、56金合、68角、45玉、25龍以下本作と同じで29手)。 都玉から雪隠詰というのも魅力的なので、初手が限定打だったらこちらを採用したかもしれません(88角でも可)。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

隅の老人Bさん:
金合、銀合が巧みな応手。よくぞ見つけたこの初形。
井上賢一さん:
余詰がないのが、奇蹟。
小山邦明さん:
57角のような手から考え始めました。合駒は苦手なので2手目の合駒(金が正解)からの手順検討は大変でした。
山下誠さん:
合駒の選択が難しくて、あまり自信がありません。
占魚亭さん:
難問。2手目の合駒を確定させるのに苦労しました。
池田俊哉さん:
大駒三枚で包み込むように攻める。二手目の合駒の限定確認は、仕方なく柿木の力を借りてしまいました(銀合は7手目64龍以下あり?)。
S.Kimuraさん:
合駒が多くて,理解するのが難しかったですが,最後は玉が11まで追い詰めるとは,2枚の龍と角の威力を思い知らされました.

みなさん、合駒読みで苦労されたようです。 面倒になったら、遠慮なく将棋ソフトを利用してご確認ください。


アート展示室No.36 解答:7名 全員正解

  池田俊哉さん  井上賢一さん  S.Kimuraさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。