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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.20 山田淳さん
詰将棋美術館
詰将棋美術館

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
同手数変化あり。10手台

ナイト格子の横向きの菱形。 パラッとして手を付けにくい感じですが、42(62)玉には33(73)歩成があるので、55への脱出を防ぐ方針で行けば大丈夫です。

  44銀、同玉、33角、53玉、

その手順が44(64)銀から33(73)角打。 44銀に54玉とかわせば43角、44玉、35角、55玉、65角成まで。
53玉に42角や44角では54玉でどうにもなりません。 35角とこちらから離して打ちます。

  35角、52玉、

52玉のところは逃げ方がいろいろあって迷います。
1)54玉なら、44角成、64玉、63桂成、同玉、53馬、72玉、73歩成以下17手
2)64玉なら、63桂成、同玉、73歩成、52玉、62角成、41玉、42角成以下17手
3)44への捨て合は同角成で、64玉なら1)と同じ手順、52玉なら43桂成以下17手
といずれも17手。 52玉は19手かかるので、これが正解です。

52玉にも63桂成として73歩成を狙います。

  63桂成、41玉、

同玉は先ほどの2)の順で17手。 43玉は42角成以下作意順でも詰みますが44角成以下でも19手で詰み。 ということで、作意は41玉です(希望限定)。

  42角成、同玉、53角成、41玉、52成桂、32玉、33歩成、21玉、
  31馬、同玉、32と まで19手

待望の33歩成が実現。 最後は馬を捨てて気持ち良く詰みました。

作者:
ナイト格子の象形図式です。不動駒が多いのが難点ですが、持駒が全て消えるので解後感は良いと思います。

詰将棋らしい手順のきれいな曲詰でした。
変化紛れが多いので解くのは大変だったようで、解答者は6名に留まりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
ヤヒロ印に衛星二つ。
池田俊哉さん:
初手が急所だが変化広く打ちにくい。95(15)との配置が惜しい気がする

15と95とがないとヤヒロ印になるんですが、35角のところで26角と打たれると35歩の中合をせざるを得ず、歩が余っちゃうんですよね。

小林巧さん:
夏の夜の北斗七星ならぬ、北斗菱星
ほいさん:
これは、紛れ変化ともに多くて難解です。
くじけそうになりました。
角が二枚消えました。
隅の老人Bさん:
初形はユーホー?
大駒が消えての収束良し。まあ、そういうこと。
占魚亭さん:
序が難しかったです。
S.Kimuraさん:
初手からどうしたらよいのか分かりませんでした.
42角から追いかけてみましたが,捕まりません

44銀は変化がたくさんあって打ちにくいですね。


アート展示室No.20 解答:6名 全員正解

  池田俊哉さん  小林巧さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  ほいさん
  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。