次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.16 池田俊哉さん
詰将棋美術館
詰将棋美術館
出題時のコメント:

解答強豪池田さん初登場。20手台


池田さんは、ホームページおもちゃ箱がまだ開設する前、@niftyの会議室でTETSUが出題していたころ、毎回解答してくれました。 いつも的確な短評に感心するとともに勇気づけられた記憶があります。 その頃のやりとりは作品集おもちゃ箱に収録されていますので、興味のある方はごらんください。

池田さんは解答強豪というだけではなく、1970〜80年代には詰パラで多数の作品を発表している作家でもあります。 発表作はいずれも短編で、久々の登場となる本作が初めての中編かもしれません。

さて、本作は見ての通り桂の一色図式。 それだけではアート展にはちょっと弱いところですが、本作はなんと趣向詰なのです。 桂一色図式の趣向詰は珍しく、初形もアート、手順もアートということで、採用させていただきました。

それでは手順を見ていきましょう。 ぱっと見、ものすごく広そうな玉ですが、試しに93銀と打ってみると、これが取れず、一挙に狭くなります(同玉は84銀で簡単)。 とはいえ、まだ横は広く、84銀打や84金では逃げられて駒が足りません。 ここは84銀成と今打った銀を活用するのが効率の良い手。

  93銀、83玉、84銀成、72玉、

92玉や82玉では83銀なので72玉と逃げます。 ここまで来れば趣向手順に気付いた方も多いかも。

  73銀、63玉、64銀成、52玉、
  53銀、43玉、44銀成、32玉、

桂の利き以外、何もないところで突如展開される趣向手順。おもしろいですね。
シンプルな趣向ですが、データベースで調べたところでは前例はありませんでした。

もう1回繰り返したいところですが、最後の回は変化して収束します。

  33銀、23玉、14金、12玉、24桂、11玉、21桂成、同玉、
  32桂成、12(11)玉、22成桂(銀成) まで23手


24桂の余地を残す14金が妙手。 同玉なら24銀成までを見ています。

作者:
本来なら24銀成でまとめて「ぐるぐる」行きを目指すのですが、どうにもまとまらず仕方なく14金の筋でまとめて、ついでに15も桂にしたところ「アート」に拾ってもらえました。 20数年ぶりの自作発表ですが、まぁ笑ってもらえれば満足です。

「ぐるぐる」でなく「くるくる」ですよ(^^); どちらでも意味が通じるところがおもしろい。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
取れない銀に成られ追われる…。最後も銀成としました。
嵐田保夫さん:
2四に銀が成れないのは残念。
長谷繁蔵さん:
収束が少し残念 4枚目も成らしました

作者も心残りだけあって、この意見多し。 アートにはならなくなるけど、1筋の2枚の桂を省いて受方15歩、24歩、31歩配置でいかがでしょうか(15歩は24銀成限定のため)。

隅の老人Bさん:
希少性は買えるが、これがアート?
近頃のアートは年寄りには理解できず、です。

抽象画のようなものかも?

S.Kimuraさん:
玉が広くて難しそうに感じていたので,くるくるのような展開になったのは意外でした
占魚亭さん:
15手目に銀を成ってしまい、少し考えました。
鈴木康夫さん:
15の桂は飾りじゃ無かった。
井上順一さん:
14金がうまい。調子に乗って24銀成としてしまうと失敗。

アート展示室No.16 解答:11名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  井上順一さん  S.Kimuraさん  螽斯さん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  w masakiさん  長谷繁蔵さん
  凡骨生さん

当選者は、展示室で発表しています。