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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.12 吉田京平さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
6手目も美しい。10手台

吉田京平さん、きれいな純対称図式で初登場。
詰将棋パラダイスの7月号では、大学院で初入選、おめでとうございます。

さて本作、上から行くか下から行くか悩ましいところ。
49金、同と、69金、同と、47銀、同と、67銀の攻めは59玉と潜られ、69馬、同玉、47馬、79玉、57馬で詰みそうですが、68銀(角)合で逃れます。

ということで正解は47銀(対称なので67銀でも同じ)。
59玉は49金、同と、同馬、同玉、38銀で簡単。 同と引は49金の一発なので、同と寄と取ります。
続いて67銀と反対側から揺さぶりをかけます。
59玉なら68馬から78金で捕まるので、同との一手。
ここで59香が気持ちの良い捨て駒です。
同との局面をよく見れば、再び純対称、しかも持駒金一色の美しい図面になりました。

  47銀(67銀)、同と寄、67銀(47銀)、同と引、59香、同と、

両側から48金、同と、68金、同と、57金、同玉、56金、58玉では、あと1枚足りません。
この形から詰ますには、2枚の馬を活用しなければなりません。

68金、同とに69金が焦点の捨て駒。 同と寄は49金から56金でぴったりなので、同と直。
続けて48金、57金と金の4連捨て。 最後は2枚馬の連携で仕とめます。

  68金(48金)、同と、69金(49金)、同と直、48金(68金)、同と、57金、同玉、
  56馬右(56馬左)、58玉、67馬左(47馬右) まで17手

作者 「狙い:初形純対称、詰上がりに無駄な駒なし、還元玉、不動駒なし
2年くらい前に、風みどりさんと高橋恭詞さんの掲示板にペンネームで投稿した作品です。
どちらでも好評だったのでパラ初入選を狙い投稿し1年以上経ちましたが、最近からネット掲載作は採用されなくなってしまったようですね。・・・残念です。どうか本作を救ってほしいです。」


最初から最後まで馬2枚と金3枚の局面が続き、不動駒なし! 6手目の美しさといい、かなりの好作と思います。
詰将棋パラダイス誌でネット掲載作のチェックをしているとも思えませんが、持駒の多さが嫌われたのでしょうか。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
不景気なのに、凄い捨駒の数。
稲葉上さん:
6手目の美しさにしばしウットリ。手順もいい。
長谷繁蔵さん:
これだけの持駒要るように見えない。面白い作。
今月、初入選お二人のが良かった。先が楽しみ
中澤照夫さん:
と金の守備は強力。一工夫必要。
凡骨生さん:
手持ち作あり、先を越されました。
小峰耕希さん:
切り札(56馬)を切る時に都合の良い形を作ればOK。
しろねこさん:
形がいいです。6手目は左右対称の同形です。
詰めている途中もいいので感心させられました。
本格的な詰将棋と思えるようになりました。
安藤さん:
12がおもしろかったです!
S.Kimuraさん:
9手目が難しかったです.
隅の老人Bさん:
左右同型、正解手順は幾つある?
私は禁酒、総て右から。
利波さん:
理屈無しに楽しい。金打ちで終る形だと思ったら、二枚馬の清涼詰とは、、、。
初形と終了図の攻方玉方の駒配分が同じなのも面白い。
鈴木康夫さん:
銀は残すものと思いましたので最初に消費してしまうのは盲点でした。
嵐田保夫さん:
ドツボに嵌り大苦戦、6八金〜6九金が好手順で詰め上がりも見事。
ちなみに、最終手は47馬が12人で優勢、67馬は3人でした。

アート展示室No.12 解答:15名 全員正解

  嵐田保夫さん  安藤さん  市原誠さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん
  小峰耕希さん  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  躑躅さん
  利波さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  watarumanさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。