「しし座流星群ギャラリー」
2001年11月18日(日)〜19日(月)



「20世紀最後の皆既日食日記inトルコ」「21世紀最初の皆既日蝕 in ザンビア」の作者佐野君が、11月18日深夜に「しし座流星群」の観測のために長野県の野辺山に行ってきました。
その時撮った素晴らしい写真が出来上がりましたので、みなさんにもご紹介します。写真で見ると流星群ではなく、流星雨と呼んで良い程流れています。
佐野君は「行った場所は長野県の野辺山(JR小梅線の「日本鉄道最高地点」=1,375mの近く)。観測地は中央自動車道 須玉インター経由の国道141号から牧場道を10分くらい入ったところです。穴場と思っていたのですが数台の車がきていました。当然施設は何にも無し・・・外気温マイナス7.5度の中で4時間頑張りました」とコメントしていました。頑張った甲斐があって素晴らしい写真です。



お願い:写真に写っている流星は暗いので、モニターを暗く設定している(輝度を下げている)と見えません。少しでも明るく設定してご覧下さい。上の写真は流星が6つ、下の写真は9つ写っています。


撮影場所:長野県 南佐久郡 南牧村 野辺山。使用機材:レンズは20mmF2.8、露出は絞り開放・約2分、フィルムはコニカの800

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文部科学省 国立天文台の野辺山宇宙電波観測所/太陽電波観測所 (野辺山電波天文台)。45m電波望遠鏡が見えます。
アクセス
電車
東京または名古屋方面から
JR中央本線利用:小淵沢乗り換え、JR小海線野辺山駅下車 徒歩40分
長野行新幹線利用:JR長野行新幹線で佐久平乗り換え、JR小海線野辺山駅下車 徒歩40分
・車
東京方面から:中央自動車道 須玉インターより国道141号線で清里方面へ約40分
または中央自動車道 長坂インターより清里高原有料道路を経て約20分
名古屋方面から:中央自動車道 小淵沢インターより八ヶ岳公園道路を経て約40分
群馬方面から:上信越自動車道 佐久インターより国道141号線を臼田・清里方面へ約80分


ご参考

実は、管理人も「しし座流星群」を観測に行きました!^^
観測の雰囲気を知っていただくために、私のレポートをみなさんにご紹介します。


私も、八ヶ岳の裾野で「しし座流星群」を見ました!

長野と山梨の県境にある八ヶ岳の裾野にある「八ヶ岳自然文化園」(長野県諏訪郡原村。中央道諏訪南インターから20分位)で開催された「しし座流星群観望会」に参加しました(参加費100円)。
http://www.janis.or.jp/users/bunkaen/

11月18日の18:00に東京を出た段階では、南関東の天気予報が今いちだったので、北へ向かう事にしたのです。
関東の北と言えば関越自動車道沿いですが、前日に観望会をやっていた「ぐんま天文台」も考えましたが、たまたま当日は「八ヶ岳自然文化園」で観望会をやる事を知っていたので、ここにしました。
現地着は午後10時過ぎ。ほとんど偶然でここに決めましたが、結果的は大正解。

「八ヶ岳自然文化園」は広い敷地内にプラネタリウムも併設した立派な平屋の施設で、自然文化園のロビーが解放され、トイレは自由に使えました。廊下には今までの観測で撮影された写真が飾られ、写真の販売までやっていました。
ここには、望遠鏡を持った「天文マニア」が一杯来ていました。主催者側も慣れたもので、敷地内の照明は落とし、懐中電灯用の赤いセロファンを売っていました。地面に敷く「畳表(たたみおもて)」まで貸し出していました(1畳分100円)。
畳表は、10時過ぎには芝生が早々と霜が降りて凍り付いてしまっていたので、その地面に仰向けになって観察するにはなくてはならないものでした。

私にとって、ここの最大の特徴は、トイレも重要ですが、何十人も仮眠ができる温かい大きな部屋(研修室)が18時から翌朝6時までオープンしていた点でした。当日は、関東甲信越地方がこの冬1番の寒さになった夜で、現地は外がマイナス5度位になったのです。この寒さの中、いざとなったら温かい仮眠室に逃げ込めるのは本当にありがたかったです。NHKやフジ系列のテレビ局も取材に来てました。

流星の観測は11時位から始めましたが、流星群はピーク時には2〜3秒毎に東北のしし座を中心に放射状に流れ、しかも、しし座を背にして正反対の南西方向にも一杯流れているのが見えました。
最初のうちは流星のもとになるヘルボップ彗星のチリが浅い角度で大気圏に突入するためか、まるで飛行機のように長く滞空し、夜空を横切る流星が何個もありました。
この流星の頭はオレンジ色、長い尾は緑色で見事なものでした。これは私自身も見るのは始めてでした。

今回、東アジアで流星が大出現すると予測したイギリスの天文学者のアッシャー博士は、日本では午前2時23分と3時13分にピークが来ると予測していましたが、予想は的中し予想時間前後は2〜3秒毎に流れていました。
途中霧が出て星空がまったく見えなくなる時もありましたが、2時から朝霧が出て見えなくなった5時まで十分楽しめました。
会場にいる人たちは(自分も含め)流れると一斉に
「あー」
とか
「流れた!」
「うおー!」
「おーっと!」
と歓声を上げ、雰囲気が盛り上がって良かったです。
ピーク時に次々と流れ始めると
「おっ おっ おっ おっ  おっ  おっ   おー!」
と歓声が間に合わない位でした^^

我々はシードルや白ワイン、ボジョレーヌーボーを豚の耳(沖縄料理のミミガー)やカマンベールチーズを肴にちびちびやりながら、見ていました^^(酔い醒めが強烈に寒かった^^;)

「八ヶ岳自然文化園」のご関係の皆様 お世話になりました!

(ご参考)実は流星群は毎年同じ時期に見れます。今年のしし座流星群程は見れませんが、観測する価値は十分あります。

りゅう座流星群(1月4日前後)
ペルセウス座流星群(8月13日前後)
しし座流星群(11月19日前後)
ふたご座流星群(12月13日前後)

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(ここの「しし座流星群ギャラリー」に美しい画像が一杯載っています)