98/1/22 (木) ミラノ (晴)
イタリア人は電動タイプの夢を見るか?
Pen、pen、pen!

今日のミラノもいい天気。今日は主に小物を中心にお買い物です。

スカラ座脇の通りを進んでブレラ通りへ。ここはブレラ絵画館、美術学校などがあるせいで、やはり美術用具を中心とした店が多く、魅力的な小物も結構あります。ここでは使い道も考えずボトルオープナなどの小物をいくつか購入しましたが、ある小物屋のショーウィンドウで一番目を引いた長さ2mはあるトカゲの形のCDホルダー(床置きタイプ)はさすがに買えませんでした。通りを歩いていると、手押し車にいかにも「掘りたて」といった感じのアンティーク(雰囲気はかなり怪しい)を積んで売っている謎のおじさんがいたり、その横をモデルと思われる女の子(かなり美人)が歩いているシーンをビデオ撮影していたりと、狭い通りですがなかなか賑わっています。一本脇の通りでは小ぢんまりとした市も立っていました。

通りの脇にちょっと隠れ家的な雰囲気のレストランを見つけたのでメニューを見てみると、「店内には日本語のメニューもあります。」の表示が。更に続けて「当店ではパスタのみの注文も承ります。」という日本語表示。ちょっと笑ってしまいましたが、目の付け所とちゃんとした日本語がポイント高いです。それにしてもあまり目立たない感じの店なのにこんなところにも日本人が大挙しているのでしょうか?

バールで昼食後、午後は今回期待一番の文房具探し。ところが意外と文房具屋が見当たりません。リナシャンテの売り場を見ても、広大なキッチンウェア売り場と比べて非常に小ぢんまり。やはりイタリア人はもの食う民族であって、もの書く民族ではないのでしょうか? それでも何軒か文房具屋を見つけ、売り物をチェック。中でも細身ボディ(直径約4mm)のペン(写真左)が目を引きましたが、横に付いているタグを見るとTOMBOWの文字が。日本のトンボ鉛筆製でしたが、日本ではこんなのみたことありません。でもここで買って日本に帰ってからしっかり売っていると悔しいのでこいつはパス。(後日調べてみるとこれはトンボの海外向け製品ライン、ZOOMシリーズで、日本では逆輸入扱いでのみ入手可能、値段はミラノで見たものの倍はします。とほほ)

さらにいくつか物色していると、ふと目に留まったのがアルミ製のペン。聞いたことのないメーカですが、イタリア製の模様。何といっても流線形のデザインが秀逸で、書き心地もまあまあ。瞬間的に買ってしまいました(写真左)。入れてくれたケースもかっこいいものだったのですが、後でホテルに帰って見てみると"pininfarina"の文字が。何とイタリアを代表する(あのフェラーリ車もデザインした)工業デザイングループ、ピニンファリーナのデザインだったのです。特に意識していなかっただけにこれはラッキーです。これだから小物集めも止められません。

夕食をどうしようかいろいろ悩んだのですが、考えてみるとこっちに来てからピッツァを食べてません。これはいけない、ということで最後の夕食はドゥオモ裏のレストラン「リプレイ」(Replay)へ。観光客とビジネスマンが結構多いレストランですが、地元のおばさん連れや学生などもいるカジュアルな雰囲気です。ビールと生ハム、オリーブフライ、ピッツァ・マルゲリータ、ピッツァ・リプレイ(ハウス・ピッツァ)を注文。生ハムはさすがの美味しさで、ビールによく合います。マルゲリータと共に出てきたピッツァ・リプレイは生ハム、アーティショー、卵が載ったピッツァ。サイズはさすがに大きいのですが、味がまとまっていてさほどしつこくありません。それでも全部食べ終わるとかなりお腹が一杯です。デザート、カフェを注文していい気分でホテルへ。



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