時間軸
すこしでも長い時間を意識しながら、設計を行いたいと思っています。

住宅は建てた時が完成ではなく、スタートであると思っています。そこから長い住まい手の歴史がはじまるからです。長い暮らしの中では家族構成も住まい手の状況も変化していきます。そんな時にも柔軟に対応できるおおらかな家づくりをしたいと考えています。

家そのものの箱は構造的にしっかりとつくり、内部の空間はできるだけ可変可能な状況にしておく。すべての空間を壁で仕切るのではなく、建具(引き戸など)や家具なども多用しながら、フレキシビリティの高い空間をつくることをお勧めしています。

また、メンテナンスしやすいことも重要な要素です。なるべく構造体を隠さずに露出する、設備配管を点検しやすくすることで、常日頃目を配りやすくしておきたいと思っています。気がついたら手を加えることで、建物の寿命はどんどん延びていきます。短いサイクルで建て替えるのではなく、手を掛けながら、中身を変えながらも生き続ける建物が少しでも増えていけばと思っています。
多様性
テイクスの目指す