8月31日 恵山ナイトフィーバー

大間崎の夜明け

本州最北端の碑にて

モモちゃんとの出会いで一旦は里心がついてしまった管理人だが、そこは一端のライダーらしく、ここまで来たら早朝の海を見ようと、岬の先に出てみた。
今日は素晴らしい天気で北海道がよく見えるし、漁船の群れが朝焼けの中で漁を競っている様子もよく見える。

今日は11時30分大間港出港のフェリーで函館に渡る計画なので、朝はゆったりしている。最初は尻屋崎まで行こうと考えていたのだが、もたもたしているうちに時間は過ぎて行き先を仏が浦に変更。

その前に、本州最北端の碑の前で記念撮影。お土産のステッカーを購入する。このお店のご主人が親切な人で、朝一の客だからと最北端到着証明書をおまけしてくれた。

昨夜のかもめ食堂、そしてこのお土産屋さんともとても親切だ。いいとこだ〜と感激しながら仏が浦へと向かう。



仏が浦にて

仏が浦へはかなり以前にツーリングでやって来ていて、おおよそのイメージはわかっていたが、あの時は駆け足でゆっくり見ていなかった。

今回は少し時間に余裕があるからゆっくり見てみたいと、駐車場からの長い階段を下りて行くと、遊覧船切符売り場のおじいさんが話しかけて来た。
何でも左手の岩を回り込んだところに、水が出ていてそれを飲むと長生き出来るとか、良い事があるとかそんな事を教えてくれた。(東北弁が強烈で約60%の理解度)

教えてもらった通り岩場をえっちらおっちら乗り越えて行くと、なるほど岩から水が出ているところがあり、そこで水を頂く。
そして何より素晴らしいのは、ここからの景観だ。おじいさんに教えてもらって本当に良かった。

帰り道おじいさんにお礼を述べて、駐車場への階段を上り始めるがこれがしんどい!。
駐車場まで約20分くらいだったけれど2時間にも感じてしまう。
エスカレーターを付けて欲しいけど無理だよね〜。

大間港には11時10分に到着。インターネットで予約してあったので、携帯でQRコードにアクセスし、発券機にかざすとあっけなくチケットが出て来た。この間約30秒。便利になったもんだとひたすら感心。


道の駅のラーメン屋さん

大間からのフェリーには、結構多くのバイクが乗っていて、バイクの台数的にはほぼ満車のようだった。

函館に到着し、旧外国人居留地区などをうろついてみようと向かったが、あまりの観光客の多さに断念。よく考えてみれば今日は夏休み最終日だったので無理も無いか・・・。

時間はまだ2時を回ったところだけれど、そろそろ今日の泊まり場所を決めなければならない。東大沼、きじひき、恵山のどこにしようか悩むが亀田半島を廻る事にして恵山に向かう。恵山が近付くにつれて、ごっこ汁と書いた看板が目立つようになってくる。
果たして「ごっこ汁」とはどんな食べ物なのか?という疑問を抱いたまま恵山海浜公園キャンプ場に到着。

そして、ここでまたしても「ごっこ汁」の看板を目撃、おまけに「かごめラーメン」と聞いた事の無いラーメンまであるみたいだ。これは行くしか無い。


ごっこ汁

かごめラーメン

店に入り、ごっこ汁の正体を聞けばなんと、ホテイウオという深海魚だと言う事だ。そしてかごめラーメンはかごめ昆布の刻んだ奴が入っているらしい。

早速両方を注文して待っていると、外でおじさんたち(自分もだけど)が焼き肉の準備をしているようだ。そしてお店の中では店員さんらしき人が、換気扇の掃除をしたりしている。

ごっこ汁がやって来て一口食べてみると・・・なかなかイケル。そしてかごめラーメンについてはママさんが食べ方を説明してくれる。
1.麺を半分食べる。
2.とろろ昆布を混ぜて、普通のラーメンと同じように食べる。
3.スープをご飯にかけて食べる。
という手順らしい。普通、ラーメンと昆布は合わんやろうと思っていたのに意外とイケル。ただ、最近多い濃い味のラーメンというのではなくてあっさりした感じだ。

「結構イケルねー」などと店員さんらしき人と話していると、どうも彼もライダーらしい。しかも長野の人だというので、だんだん話が盛り上がって来た。
そのうちママさんも加わって、今晩のパーティに来ないかと誘われる。宴会好きの管理人は当然参加する事にした。 なにせテントまで這ってでも帰る事が 距離なのだ。


盛り上がってます!

本日のキャンパーは90ccのカブで日本一周をしている九州の青年、ゼファー400で大阪から来ている女の子、チャリダー青年、そして管理人の4人だ。
ゼファー嬢と一緒に温泉を探しまくり、石田温泉でひとっ風呂浴びて(混浴じゃないよ)キャンプ場に戻ると早速宴会場へと向かった。

そこには地元の皆さんが既に盛り上がっていたが、そこは北海道の事。すぐに迎え入れてもらい、いろんな話で楽しい時間を過ごす事が出来た。
最初店員さんだと思った「こうちゃん」は、実はキャンプ場で連泊中にこのお店の人と親しくなり、オーナー(サーフショップの経営者だ)とママさん夫婦宅にしばらく居候していたらしいこと。そして今日はこうちゃんの送別会である事が判明。それにしても、バイクでツーリングしている人間を居候までさせてくれるというのは、我が富山ではなかなか考えられない事だ。
さらに「ごっこ」というのはホテイウオだけれど、「こっこ」と言えば「たらこ」など魚の卵のことを言うと判明。
そしてなんと、このメンバーの中に管理人自宅の近くに住んでいた事がある、という人までいて、 あっという間に時間が過ぎてしまい、23時30分頃テントに戻る。

北海道上陸初日にいきなり北海道の人たちの心の温かさや、広さを知ってとても嬉しくなった一夜だった。

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