アメリカ アムトラック サウスウエスト・チーフ号の旅
シカゴ〜ロサンゼルス間

1998年1月
(2003年2月星野信夫さんより詳しい情報を頂きました=赤字表記) 
サウスウエスト・チーフ号
 シカゴから南西方向へ3,589km走破する、アムトラックの列車。終点は、カルフォルニア・ロサンゼルス(LA)。ルートは、その昔、西部開拓者がたどった旧街道、ルート66に沿って走る。
 列車は、穀倉地帯から砂漠、ロッキー山脈越えと、変化に富んだ風景のなかを走る2泊3日の行程。 
夜もふけて、カンザス・シティーに停車。この先の機関車を見に行こうと、思ったら、作業員に止められた。
※ミズーリ州の州都
シカゴ・ユニオン駅を16:00ピッタリに出発。
コーチ席は満席。
私の隣に座ったのが、自称ヒッピーのおじさん、色々質問攻めに合い、うんざり。
最後に、私が持っていた、使い捨てカイロを見つけて、
「これなんだ」と聞かれたので、
あげた。
(アメリカには使い捨てカイロは無いらしい)
そしたら、すごい喜んでた。

またこの列車にも、乗ってました日本人男性が。
LAに留学しているそうで、ちょっとシカゴへ遊びに行った帰りだそうだ。
おかげで、話し相手ができて良かった。
彼も、私と同じカメラを持っており、LAのカレッジで写真を勉強中だとか。
明朝のシカゴ行きのアムトラックだろうか?カンザス・シティーの駅に留置してあった。今乗っている、サウスウエスト・チーフ号は、スーパーライナー(2階建て)編成。
夜の ラウンジカー。眠れない人たちが、やってくる。
そういえば、さっきまでヒッピーのおじさんが、このラウンジカーで、あげたカイロを嬉しそうに、他の乗客にみせて歩いていた。
夜が明ける。
冬の畑が広がる。
並走するコンボイ。
改めまして、3列車 サウスウエスト・チーフ号
ここで初めて、機関車の顔を拝む。機関車は、やはりF59PH型こと「ジェネシス」3重連。
ここは、コロラド州ラ・フンタ?(たぶん)。ここで、長時間停車。
※ラ・フンタで合ってるそうです。
ビギ―パック(トラックのトレーラーを、直接貨車に載せる輸送方法)専用貨物列車が、入線してきた。
その脇をもくもくと運動する、サウスウエスト・チーフ号の乗客。長時間停車は、鈍った体を伸ばす絶好のチャンス、みんな思い思いに、運動をして、体をほぐす。
巨大なはずのジェネシスも、隣にコンボイ用のトレーラーが並ぶと、小さく見えてしまう。
今日は、LAメトロリンクの車両を連結している。新車の納品のために、連結しているのだろうか?
駅前には、何もなさそう。人気のない町。
駅構内。
再び列車は、走り始め。
突然、荒野の向こうから、白い山が。
ロッキーの山並み。
やがて、列車は山の中へ。
※旧サンタフェ鉄道で最も険しい峠のラートン峠(Raton Pass)です。
ニュー・メキシコ州ラトンの町。
サンタ・フェ色の機関車。
人家が多くなってきた。もうすぐアルバカーキ。
ニュー・メキシコ州最大の街、アルバカーキで、今日2回目の長時間停車。
アルバカーキの停車時間を狙って、露店が出る。
ホームの反対側に、まわると貨物列車が停車中だった。機関士がいたので、写真を撮っていいか聞いてみると。OKが出た。
なぜだか先頭の機関車は、銀一色だった。
アルバカーキ―を出発すると、2日目の陽が落ちていった。
冒頭で述べた日本人留学生の「今晩、家でよければ泊めてあげるよ」
という言葉に甘えて、泊まらせてもらう約束をした。
その彼は、フルトンで降りていった。
雨。
LAは目前。
※カリフォルニア州サン・バーナディノ(San Bernardino, CA)です。
此のサン・バーナディノの手前に有るのが全米有数の列車見物ポイントのカホン峠(Cajon Pass)です。

満席のコーチでは、寝にくいので、この日の夜は、ラウンジカーでおやすみ。
寝ていると、耳が痛い。
急激に高度が下がってきているようだ。

夜が明けてくると、砂漠地帯を走行中。
その後、山岳地帯に入り、天気が一変。
驚いたことに、シカゴで買っ持ってきた、ポテト・チップスの袋が、高所のため、パンパンに膨らんでいた。それだけ高所を、列車は走る。
※此の辺りで標高5,300フィート(約1600m)です。サウスウエスト・チーフ号の通過する最も高い地点がアリゾナ州のウィリアムズで約7,800フィート(約2400m)です。
操車場を抜けると、終点LAユニオン駅。
終点、LAユニオン駅に約1時間遅れで到着。
知らない間に、補助機関車がもう一両、連結されていた。
シカゴ 列車めぐり
アムトラック サン・ディエガン号とメキシコ・ミニトリップ 

アムトラック〔全米旅客鉄道運輸公社〕公式ホームページhttp://www.amtrak.com

Nobuo Hoshino's America Rail Travelog アムトラックで行った米国大陸鉄道旅行
http://www.infonia.ne.jp/~ssw9389/travel.html 星野信夫さんのホームページ

LAをサンセット・リミテッド号に乗って出発してから、17日目。
ニュー・オリンズ、ニューヨーク、ワシントン.D.C、シカゴと
アメリカ1周して戻ってきた。