アメリカ シカゴ ループとメトラほか
1998年1月
シカゴ
 ミシガン湖のほとりに開けた都市で、昔からミシシッピー川と五大湖を結ぶ、交通の要所として栄えた。現在でも、世界一忙しいといわれるオヘヤ国際空港を持ち、また鉄道もシカゴを中心として、全米各地へ延びている。
 それ以外にも、世界的に有名なのが、世界最大規模の先物取引。経済にもアメリカだけならず、世界へ影響を与えている。また最近は、マイケル・ジョーダンの活躍でも有名。
 話が戻るが、なぜシカゴを中心に、鉄路が延びているか。
 東海岸からこのシカゴまでは、海路とミシシッピー川で、このシカゴまで、物資を運ぶことができた。しかし、ここからさらに西へとなると、陸路を使うしかなかった。そこで、このシカゴを起点に、大陸大断鉄道が敷かれることとなり、シカゴは、アメリカの鉄道の中心地となったのである。
ミシガン湖に沿ってビルが連なる、シカゴの街。
ウォーター・タワー
1871年シカゴを大火が襲ったが。その時、唯一焼け残った公共の建物。
正面に見えるのが、先物取引所。
高架鉄道(ループ)と地下鉄
高架鉄道と地下鉄
 「L」と呼ばれる高架鉄道、それが「ループ」。これは、もともと市電が、ダウンタウンを囲むように、走っていたので「ループ」と呼ばれるようになった。それが、時代が移り変わり、高架鉄道に変わったものの、「ループ」の名で呼ばれ続けている。
 また、他の都市では地下鉄になるところが、シカゴは、高架鉄道となり、シカゴの名物のひとつとなった。地元の人は、ダウンタウンのことを「ループ」と呼ぶことも多い。
 シカゴには、ループだけでなく、ちゃんと地下鉄も走っており、ループとあわせて、シカゴ交通局CTAの都市交通の中心として活躍している。
 高架鉄道と地下鉄の路線は、ブルー、レッド、オレンジ、ブラウン、グリーン(各正式名あり)の5本がある。
ループの直角カーブを曲がる、ブラウン(レイブンスウッド)・ラインの列車。
ラサール駅にて。
ブラウン・ラインの列車。ラサール駅にて
オレンジ(レイク・イングルウッド/ジャクソンパーク)・ラインの列車。ラサール駅にて
高架をゆく、レッド・ラインの列車。
クラーク/レイク駅にて
映画で見覚えのある方も、多いはず。この上を電車が走ります。
地下鉄を走るレッド(ハワード・ダンライアン)・ライン。グランド駅にて。
ブルーライン(オヘヤ・コングレス/ダグラス)・ラインの終点、オヘヤ駅。オヘヤ国際空港の最寄り駅。
ユニオン駅
この駅はアムトラックとメトラが出発する駅。
駅の主な機能そのものは、隣のビルにある。この駅舎の中は、静か。
アムトラックの中心地だけあって、シカゴを中心に、アムトラックの中距離サービス網がある。
メトラの車両は、ダブルッデッカー(2階建て)。
メトラ
 シカゴ近郊からの通勤客のために、整備された鉄道。ターミナルは、シカゴに、ユニオン駅、ノースウエスタン駅、ランドルフ・ストリート駅、ラサール・ストリート駅の4箇所ある。そのうち、ランドルフ・ストリート駅から出るSS線は、アメリカでは珍しい電化された鉄道。(今回は、撮影していません)
 通勤用のため、あまり観光客は利用することはないが、ノースウエスタン駅から出るCNW-W線で、有名な建築家フランク・ロイド・ライトの家、製作室のあるオークパークへ行くことができる。 
メトラ ラサール・ストリート駅
この列車は、シカゴに戻るとき、こちら側を先頭に帰ってくる推進運転。
アムトラック サウスウエスト・チーフ号の旅
アムトラック キャピトル・リミテッド号の旅 

CTAシカゴ交通局公式ホームページhttp://www.transitchicago.com
メトラ公式ページhttp://www.metrarail.com
アムトラック〔全米旅客鉄道運輸公社〕公式ホームページhttp://www.amtrak.com