アメリカ ロサンゼルス・ユニオン駅発着の列車と
メトロリンクの旅

1998年1月
ユニオン駅の正面にあるオルベラ街。
ここは、ロサンゼルス(LA)の発祥の地で、メキシカン・レストランや民芸品店が並ぶ。1818年に建てられた、LA最古の家、アビラ・アドビもある。
アメリカでよく見る。黄色のスクールバス。
子供たちがオルベラ街へ、郊外学習をしに来ていた。
ユニオン駅
アムトラックやメトロリンクが発着する駅。
地下には、メトロのレッドラインが乗り入れている。
駅舎は、日本の多くの駅と同じように、線路に対して平行に建っているが、線路自体は、行き止まりになっている。
773列車 サン・ディエガン号 サンタ・バーバラ行き
サン・ディエゴ〜LA〜サンタ・バーバラ間を運行する、アムトラック。この列車は、本数が多く、一日部分運行を含めて14往復、サン・ディエガンズ・サービスとして運行されている。都市間を結ぶだけあって、ビジネス・ユースの列車。
774列車 サン・ディエガン号 サン・ディエゴ行き
 F59PHI型ディーゼル機関車が連結されている。一見この列車、上の画像が、進行方向のように思えるが、実は右の画像が先頭。
 このサン・ディエガンズは、機関車の切り離しをしない列車で、電車なんかと同じ感覚で、客車の最後尾にも運転席を持っていて、終点に着いたら、そのまま逆方向にもと来た線路を帰って行く。日本の列車ほとんどは、機関車が、牽く形だが、欧米では機関車が押したり、牽いたりというタイプは、特別珍しくない。
構内の外れに、客車が留置されていた。特別な車両のよう。
メトロリンク 
 メトロリンクは、LAの近郊を結ぶ近郊列車で、在来の貨物列車ばかりが、走っていた線路を有効に使おうと、途中に駅を作って運行しはじめた通勤列車。このような動きは、全米で見られる。 
 メトロリンクの路線は、ベンチュラ・カウンティー・ライン、サンバナディーノ・ライン、サンタクラリタ・ライン、リバーサイド・ライン、オレンジ・カウンティー・ライン、インランド・エンパイヤ―‐オレンジ・カウンティー・ラインの6路線からなる。
 最後のインランド・エンパイヤ―‐オレンジ・カウンティー・ライン以外は、このユニオン駅を起点として、LA近郊各地へと延びている。
メトロリンク ベンチュラ・カントリー・ライン Chatsworth行き
機関車は貨物列車と同じ大きさ、ホームは、日本のように高くないので、下から見上げる状態。だから、巨大に見える。
Chatsworthまでは、6駅ほど、
最初は、LAの街中を走っていたが、次第にどことなくのんびりした郊外になってきた。
Chatsworthに到着した列車。駅は、きれいでカルフォルニアの匂いが漂う駅。
 ここで、しばらく居ようかと思ったが、駅前を出ると、ただ工場があるだけで、何もなさそうなので、そのまま同じ列車で折り返すことにした。
 このメトロリンクも、サン・ディエガン号と同じく、機関車を付け替えることなく、推進運転でユニオン駅へ戻っていく。
再びユニオン駅周辺
ユニオン駅から歩いて10分ぐらいの線路を道路がオーバー・クロスする地点へ行ってみた。
人通りも少ない場所なので、治安の面からあまり近づくことは、お勧めできない。
ユニオン駅へと向う、サン・ディエガン号
サン・ディエガン号が走る線路から、ロサンゼルス川をはさんで貨物ターミナルを発着する貨物列車が行き来してる。
 機関車は、サザン・パシフィック色3両、ユニオン・パシフィック色1両の4重連。ダブル・スタック(コンテナ2段積)の列車だった。
 ダブル・スタックは、大平原を走る場合、トンネルがまったくない、それなら、1段積みでは、上の空間がもったいないと、2段積みにしたもの。アメリカのほかにも、オーストラリアでも見られる。
 川側に停車していた、こちらもダブル・スタックの貨物列車。こちらは、3重連(見にくいですが)。
 貨車に載っているコンテナは船舶用の大きいもの。つまり、船で到着したコンテナをそのまま、貨物列車に載せ内陸へもっていける効率のよい方法。
 意外にもアメリカは、世界一路線距離を誇る鉄道大国、これは大陸内部への大量輸送は、鉄道が一番だということの証。
LA メトロの旅
アムトッラック サンセット・リミテッド号の旅
アムトラック〔全米旅客鉄道運輸公社〕公式ホームページhttp://www.amtrak.com
メトロリンク公式ホームページhttp://www.metrolinktrains.com