韓国 京義(キョンギ)線 鉄道中断点への旅
1999年6月
京義線 元は、ソウルと中国国境の安東とを結ぶ499.3キロの大幹線だったが、朝鮮半島南北分断により、中断されてしまった。現在韓国側は、ソウルからわずか46キロの汶山(ムンサン)間で中断されており、ソウルと郊外を結ぶローカル線の雰囲気が漂っている。 |
ソウル10時発の京義線トンイル1463列車。最近、客車のトンイル号はどんどん新型気動車に置き換えられている。
ソウルから1駅目の新村駅の駅舎。この駅舎は、日本時代そのままの駅舎。(前日の夕方撮影)
途中の駅から、幼稚園の遠足の園児たちでいっぱい。
それまで、静かだった車内は一変した。
園児たちは、楽しそうに騒いでいたが、引率の先生の顔は、眉間にしわを寄せ、恐ろしい顔だった。
汶山駅到着。 汶山駅舎。
駅構内には「鉄馬(SL)は、走りたい。」の看板が。
汶山の町並み。
レールの中断点へ。途中、陸橋より汶山駅を望む。(望遠で撮影)
中断点の手前には47キロのキロポストがあった。
京義線鉄道中断点。
この先はレールも撤去され、草ぼうぼうの状態。
汶山の市内へ戻り。このバスターミナルから94番バスに乗って、臨津閣(イムジンカク)へ。
道程の途中、集落の北側に巨大な対戦車用防壁があり、ここが軍事分界線に近いことを思い知らされる。
けど、それ以外は、のんびりした田舎だった。
臨津閣にも「鉄馬は走りたい」と記したモニュメントがあり。SLと客車も保存されている。
客車は、日本時代の朝鮮鉄道の生き残りだとか。SLは、ミカ3型。
この機関車のモニュメントの先には、臨津江という川にかかる「自由の橋」があり、もうそこは民統線。一般人は渡れない。
(当然、撮影禁止でした。)
帰りは、新鋭気動車でソウルへ
韓国国鉄公式ホームページ(日本語)http://foreign.korail.go.kr/japan/index.html