シンガポール・マレーシア
シンガポール〜ジョホール・バル 徒歩&列車で国境越え

1996年2月
コーズウェイ
 シンガポールとマレーシアの国境にまたがる海、ジョホール水道。この海を貫く鉄道線路と道路、これがコーズウェイ。このコーズウェイ、列車や車で通ると、橋と勘違いする人も多いが、実際は埋め立てられて造られている。
 今回は、シンガポール側から歩いて、国境を越えてマレーシア側の街ジョホール・バルへ。そして、帰りはマレー鉄道の列車に乗って、シンガポールへと帰ってくる行程。 
 コーズウェイへは、中心部から出ている、SBSNo.170のバスで、約50分ほどでシンガポールのイミグレーションへ到着する。
シンガポールのイミグレーションの建物。ここはすでに、シンガポールを出国したところ、本来ならもう一度バスに乗って、マレーシア側のイミグレーションへと向かうのだが、ここからコーズウェイを歩いて渡る。
コーズウェイの真ん中あたり。歩道の色が変わるところが国境。手前がマレーシア、向こう側がシンガポール。
ジョホール・バルの街を眺める。手前の海が、ジョホール水道。
道路の東隣に、マレー鉄道の線路が走る。コーズウェイの途中に、日本では骨とう品となってしまった、腕式信号機があった。これは、ジョホール・バル駅がコーズウェイを渡りきってすぐのところのため、構内進入用の信号だと思われる。
正面の建物が、マレーシアのイミグレーションの建物。その向こうには、日本の企業の看板が見える。
でもって、無事に国境を越えて、マレーシアのジョホール・バルへ
ジョホール・バル駅。
ジョホール・バル
 シンガポールとジョホール水道をはさんで、向かい合ったマレーシアの街。シンガポールは多民族国家だが、ジョホール・バルはすでにイスラムの国マレーシア(けど、華僑の人も結構居る)。わずか1kmほどの海を渡っただけで、ガラリと雰囲気が変わる。
 しかし、経済的にはシンガポールの影響が強く、シンガポールに仕事を待ちながら、物価の安いジョホール・バルへと移り住む人も居るとか。
 観光地としては、今回は行ってないが、サルタン王宮やアブ・バカール・モスクなどがある。
駅構内の東側は、規模は大きくないが、貨車の操車場となっている。
ポイント切り替え伝達機?
その係りは、昼寝中(右)。
マレー鉄道のレールの幅は、メーターゲージと呼ばれる、1mちょうど。日本のJR在来線1067oより、67o狭い。
シンガポール発、シナラン急行クアラルンプール行きが、入線。
そして、出発していった。
構内は、地元の人たちが自由に行き来している。
このあと、列車のチケットを買って、次の列車でシンガポールへ。
個室で簡単なパスポート・コントロールがあり、その後ホームへ。
入線してきたのが、クラン発の67ローカル列車。この列車は、全車2等の自由席。
ジョホール・バルとシンガポールの間には、レールバスも走っているそうだが、姿を見かけることは無かった。
いよいよ出発。
マレー鉄道
 マレー鉄道は、マレー半島を縦断する総称で、実際には、タイ国鉄とマレーシア国鉄(KTM)に分かれる。けど、国でみると、シンガポール、マレーシア、タイと3カ国にわたる。これは、シンガポール国内の路線は、マレーシア国鉄が管理している。つまり、シンガポール内を走る、KTM列車の車内は、マレーシアってこと?
30分ほどでシンガポール駅に到着。
ホームの端に、シンガポールのイミグレーションがある。
シンガポール駅舎。昔は、もっとシンガポール中心部まで線路がのびていたそうな。
見える3つのトンネルのような入り口は、線路が延びていたときの名残なのだろうか?

マレーシア国鉄(KTM)公式ホームページhttp://www.ktmb.com.my/
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