シンガポール MRTで島内めぐり
 1996年2月
常夏の空の下を走るMRT東西線(ブーン・レイ駅付近)
シンガポールのMRT
 1987年11月に開通したシンガポール版MRT。都心部は、地下鉄として走り、郊外は、高架を走る。シンガポールは、日本の淡路島ほどの小さな島国だが、この島を、東西線と南北線の2路線が走る。
 このMRTだが、非常に便利できていてる。
 例えば、各駅にはC1、M8、W10、N4など駅により番号が付けられており、駅名が読めなかったり、アナウンスが聞き取れなくても、駅の番号を知っていれば、降り間違うことが無い。
 さらに、都心部での東西線と南北線の乗り換えがまた便利!接続駅は、ラッフルズ・プレイス駅とシティー・ホール駅の隣同士の2駅でできる。たまたま、2路線が併走しているのではなく、乗り換えに便利なように造られているのだ。つまり、階段を登り降りしなくても、どちらかの駅で乗り換えたい方面の列車が、列車を降りた向かい側のホームにやって来る。列車に乗って、真っ暗なトンネルを走っていると、次の駅では、向かい側に1つ手前の駅と違う方面の列車が入線してくるのは、不思議に思えるが、この2駅間で、上下線2本×東西線と南北線の2線=4本のトンネルがねじれて、造られている。
 また、地下区間の駅のホームは、ホームドアで線路と仕切られている。これは、ホームの冷房効率を上げるためだとか。
 その他にも、このシンガポールのMRTは、世界各国の地下鉄を手本に、良い点を見習って作られているため、非常に利用しやすい交通機関となっている。
 ただ、このシンガポールという国は、罰則の厳しい国としても知られている。当然公共機関であるMRTも例外ではなく、・車内、駅構内での飲食、喫煙の禁止・動物の連れ込み禁止・切符を折り曲げたり、はじいたりして音を立てないこと・座席の上に足を投げ出さない・車内や駅構内をブラブラしてはいけないと、中には不思議な禁止事項がある。これらに違反すると、最高5,000シンガポール・ドルの罰金らしい。
摩天楼のど真ん中に位置するラフッルズ・プレース駅入り口(中央の建物)。
シンガポールを代表する観光地ラッフルズ・ホテル。
シティー・ホール駅から歩いて約5分。
左が最高裁判所、右がシティー・ホール。手前に広がる芝生は、パダン呼ばれ、クリケットやラグビーの試合がよく行われている。
シティー・ホール駅からこちらも5分。
パダン近くから、シンガポール経済の中心地、シェントン・ウェイの高層ビル群を眺める。
シンガポールのシンボル、マーライオン。
このときは、後ろで橋の建設中で、あまりきれいな景観とはいかなかった。
パダンの向かいの公園エリザベス・ウォークから、良いアングルで見られる。
シアン・ホッケン寺院。地元の人たちが、お参りに訪れる。
シンガポール最古の寺院。この周辺は、華僑が多く住む、チャイナ・タウン。チャイナ・タウンへの最寄り駅は、東西線タンジョン・パーガ駅又は、アウトラム・パーク駅。
スリ・ヴィラマカリ・アマン寺院。写真のゴープラム(高門)が極彩色で、すばらしい。
リトル・インディアにある、ヒンデゥー教寺院。リトル・インディアへは、東西線ブギス駅が最寄だが、歩くと15分ほどかかる。直接リトル・インディアに着ける、タクシーやバスがお勧め。
シンガポールは、イギリスの統治下に置かれたこともあり、香港と同じように、ダブルデッカーのバスが、路線バスとして走る。
また、東南アジアでよく見かける、輪タクことトライショーの姿も。
サルタン・モスク。アラブ・ストリートにある、シンガポール最大の回教(イスラム教)寺院。
最寄り駅は、東西線ブギス駅。駅からリトル・インディアとは反対方向。
中華庭園脇を走るMRT東西線。
ジュロン地区に中国庭園があり、ここからMRTの走る姿を見ることができる。この中国庭園の南側には、海外では最大規模の日本庭園があり、これは日本との友好を記念して、造られたもの。
最寄り駅は、東西線その名のとおりチャイニーズ・ガーデン駅。
ジュロン・バード・パーク。ここは、鳥ばかりを集めた動物園。ここには、世界一大きな鳥カゴもある(鳥カゴというより巨大な檻)。
最寄り駅は、東西線、西の終点ブーン・レイ駅。ここから、バスで10分ほど。
南北線の終点(このときはそうだった)イーシュン駅を出発するMRT。
チャイニーズ・ガーデン駅へ入線するMRT東西線。
同じくイーシュン付近を行くMRT南北線。このあたりは、高層マンションが並ぶ、現代シンガポールの典型的な団地。
この後10日ほどマレーシアを旅行し、飛行機に乗るためにシンガポールへと帰ってきた。
すると、10日前には二つに分断されていた南北線の未開通区間が開通して、つながっていた。
そんな情報を得ていなかったので、びっくり!
さっそく、新区間に乗ってみた。
センバワン駅付近を行く南北線。
センバワン駅では、地元に人に自動券売機の使い方をたずねられ、教えてあげた???(僕って、観光客じゃなかったっけ???)
夕日を浴びながら、センバワン駅に入線するMRT。
シンガポール高速鉄道ホームページhttp://www.smrt.com.sg/
国境を越えて、マレーシアへ日帰り