イギリス ブリット・レール 都市間・地方の列車
Brit Rail  Intercity Trains

2002年9月〜2003年9月
鉄道好きなら必ず知っている鉄道発祥の地、イギリス。1825年、スティーブンソンの開発した「ロコモーション号」がトロッコを引いて走ったのが、実用的な鉄道の始まりで、乗客を初めて乗せて走ったのは、リバプール〜マンチェスター間っだった。イギリスは、私鉄が全国に鉄道網を発達させ、国鉄に統合されたのは、1945年と遅かったが、国鉄BRの経営悪化から再び1994年から段階を踏んで、民営化された。
 ただこの民営化、日本のように地域分割でなく、まず上下分離。つまり、まず線路、駅などを管理する下部分の会社と列車を運行する上部分の会社に分けられた。また、上の会社だけでも、旅客会社25社、貨物会社7社に分割。これらの会社自体も、車両を持たず、リース会社からリースをして運行するという、非常にわかりづらいことになっている。現在も旧国鉄を総称してブリット・レイル(BR)の名称を使っている。

 ここでは、私が撮った画像を会社別に紹介していきます。資料は2003年5月現在のものを使用していますので、今後変更になる可能性があります。
その他のブリット・レイルはこちらへ
ロンドン近郊列車運行会社紹介

ユーロスターとエアーポート・エクスプレス
ロンドン発着の会社
アングリア・レイルウェイズ
Anglia railways
http://www.angliarailways.co.uk/home/
ロンドン・リバプール・ストリート駅を基点に、ロンドンの北東方面を結ぶ。
また、ハリッジとオランダを結ぶフェリーに接続するボート・トレインも運行している。
【主な路線】ロンドン〜ノリッジ、ハリッジなど


86型電気機関車とMk2客車が、アングリアの長距離列車のスタイル。リバプール・ストリートにて、2003年3月

Mk2客車の制御車。2003年9月リバプール・ストリート駅にて。

170系DMUも導入されている。2003年8月リバプール・ストリート駅。

ファースト・グレート・ウエスタン
First Great Western
http://www.great-western-trains.co.uk/
ロンドン・パディントンを基点に、西方面の各都市を結ぶ。
【主な路線】ロンドン〜バース、ブリストル、エクセター、プリマス、ペンザス、カーディフなど。

新型車180系。IC125がディーゼル機関車が、両端に連結されるプッシュ・プル式なのに対し、この180系はDMU。パディントン、2003年9月

パディントン駅で出発を待つIC125。2002年10月

バース・スパ駅を出発するオックスフォード行き、
170系ディーゼル車。2002年12月

こちらも、ファースト・グレイト・イースタンのIC125。
パディントン、2002年10月


GNER
Great North Eastan Railway
http://www.gner.co.uk/
ロンドン・キングス・クロスからイギリス最大の幹線西海岸線を担当。
【主な路線】ロンドン〜リーズ、〜ヨーク〜エジンバラ〜グラスゴーなど。
ロンドン〜リーズ間専用で使用されるホワイト・ローズ。ユーロスターと同型373系。キングス・クロス2002年11月 こちらもホワイト・ローズ。色は、ユーロスターのロゴが無い以外、まったくユーロスターと一緒。2003年3月
GNERのIC125(左)とIC225が並ぶ。キングス・クロス2002年10月 GNERの主力は、IC225。IC225の90型機関車がキングス・クロス駅に並ぶ。2002年11月。
IC125は、非電化区間へと乗り入れる。キングス・クロス2003年8月

ハル・トレインズ
Hull Trains
http://www.hulltrains.co.uk/

2002年から運行開始した会社。ロンドン・キングスクロスから、イングランドの中部の町ハルとを結ぶ。
【主な路線】ロンドン〜ドンカスター〜ハル。

車両は、元アングリアの170系ディーゼル車を使用。今のところ平日4往復、週末3往復。キングス・クロス2003年1月 大きなキングス・クロスのドームに、3両編成の短い編成が出発を待つ。2003年3月

ミッドランド・メインライン
Midland Mainline
http://www.midlandmainline.com/
ロンドン・セント・パンクラスを基点に、イングランド中央部各都市を結ぶ。
【主な路線】ロンドン〜ルートン空港〜ダービー、ノッティンガム〜シェルフィールドなど。

長距離を走る列車は、IC125を使用。2002年11月、セント・パンクラス。 短・中距離には、新型車170系ディーゼル車が使われる。2003年1月、ヨーク。
IC125の新色。けど、客車はなぜかヴァージン色(ちょっと見にくいですが)2003年8月

ヴァージン・トレインズ
Virgin Trains
http://www.virgintrains.co.uk/
ヴァージン・メガストアー、ヴァージン・アトランティック航空などでおなじみの、ヴァージン・グループの鉄道会社。
ロンドンはユーストンを基点に、イングランド東海岸各都市やスコットランドなどを結ぶ。
ロンドン発に限らずイングランド東海岸・北部全域をカバーし、ロンドン以外の都市間運行も行っている。
【主な路線】ロンドン〜バーミンガム、〜グラスゴー、エジンバラ。
その他、イングランド東海岸全域の各都市とリーズ、ヨーク、エジンバラなど。
振り子式ペンドリーノ車両390系を続々導入中。名称はそのまま「ペンドリーノ」。ユーストン、2003年7月 地方都市間の運行に使用される「ボヤージャー」。2003年1月、ヨークにて。
おなじみのロゴがでかでかと、車体に描かれている。ロンドンには、このユーストンのほかに、パディントンにも列車が発着する。ユーストン2003年3月。 ロンドン・ユーストン発の列車は、大半がこのMk3客車を使用しているがペンドリーノ車両の導入で、減少していく見込み。2002年11月ユーストンにて。
IC125の列車も存在する。2003年7月、ユーストン。 87型機関車牽引の列車。2003年7月ユーストン。
ユーストンで出発を待つヴァージンの列車。2003年3月

ウェールズ&ボーダーズ・トレインズ
Wakes & Borders Trains
http://www.walesandborderstrains.co.uk/
ウェールズとその周辺のローカル・サービス、ロンドン・バーミンガムなどからウェールズ各都市を結ぶ。
ロンドンは、ウォータールーから出発する。
【主な路線】ロンドン、バーミンガム、ペンザス〜ウェールズ各都市。
ロンドンには、158系DMUが顔を出す。2003年5月、クラッパム・ジャンクション〜アールズフィールド間

地方の会社
アライヴァ・トレインズ・ノーザン
Arriva Trains Nothern
http://www.arrivatrainsnorthern.co.uk/
イングランド北部全域を網羅している。
【主な地域】イングランド北部全域。

都市間列車。2003年1月ヨークにて。
国鉄色そのままのローカル列車。2003年1月ヨークにて。 142型ディーゼル車のローカル列車。2003年1月ヨークにて。
153型ディーゼル車。2003年1月ヨークにて。 ローカル用標準色156系。2003年1月ヨークにて。

ウェセックス・トレインズ
Wessex Trains
http://www.wessextrains.co.uk/
【主な地域】イングランド南西部のほか、ウェールズのカーディフを結ぶ路線。
バース・スパに入線する156系ディーゼル車。2002年12月