イタリア トラム・F.S.でローマ観光地めぐり
2日目

2003年6月
昨日見られなかった、ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院の中を見学した後、バスに乗りこちらまでやって来た。途中、サンタンジェロ城に立ち寄っても良い。

 それでは、ピアッツァ・デ・スパーニャことスペイン広場から始めましょう。地下鉄A線スパーニャ駅で下車すると広場のすぐ脇に出てくる。
 スペイン広場にあるスペイン階段といえば、「ローマの休日」で有名になった。今では、観光客でいっぱい。以前このあたりには、観光客を狙う物取りのジプシーの子供たちがウロウロしていたが、今回は警官が頻繁に巡回しており、治安は良くなっていた。 今では、この階段は飲食禁止。

スペイン広場を行くミニバス。音からして電気自動車?

一歩裏通りに入ると静か。


スペイン広場から南へ10分ほど歩く。



こちらがトレビの泉。「泉を背にして、コインを投げるとまたローマに戻ってくる」といわれる。ちゃんと投げ入れてきました。

次の目的地パンテオンに向かう。すると狭い路地を先ほどのミニバスがやって来た。こっ、こんなところまで…。

こちらがパンテオン、内部では陽の光が天井の穴から差込み、なんとも幻想的。

3つの噴水が並ぶナヴォーナ広場。ここから、トラムの乗り場、アルジェンティーナへ。


歩くこと15分。
遺跡が交差点の向こうに見えてくる。
これがアルジェンティーナ神殿跡。
こんなところに何気なく古代ローマの遺跡があるのは、さすがはローマ。

この脇にトラム乗り場がある。


新型低床車。なかなかトラムが来ない、電停は人でいっぱい。乗れそうも無いので1本見送る。

1本来たら次から次へとやって来る。ここから出るのは、8番。5つ先の電停で3番トラムに乗り換えれば、コロッセオにも行くことが出来る。

トラムはしばらくするとテヴェレ川を渡る。
トラステルヴェレ通り沿いにトラムは走り、約15分。
トラムは、交差点で左に大きく左折し並木道へ。


こんな並木道に入ります。ここが、トラステルヴェレ駅前電停(8番トラムのみ停車)。


3番トラムは、このトラステルヴェレ駅前が始発地。駅前はロータリーになっていて、トラムはロータリーをぐるっと回って再び、来た道を戻っていく。



トラステルヴェレ駅の駅。ここからF.S.で、テルミニ駅へ向かう。



やって来たのはローカル列車のIR、少し遅れて18:33出発。

客車に乗り込むと、辺りには人の良さそうな黒人男性ひとりだけ、


列車が出発するとすぐ車掌が検札にやって来た。
我々は、前日同様B.I.G.を持っているので、問題なし。

当然、次は筋向いに座っていた黒人の番。
すると、黒人が英語で何かを言い出した。
黒人「へぇ?切符要るの?」
たまたま、私にも聞こえてきたのだが、耳を疑った。
すると車掌が「そうです。」と。
黒人「へぇ?無料じゃないの?。」
車掌「そんな訳ないでしょ、何処から乗られました?運賃を払ってください。」
黒人「そんなん言われたって、金持ってないもん」
車掌「嘘をつかないで、払いなさい。」
黒人「ほんとだって!!」ズボンの両ポケットをひっくり返して見せて、「ほら!!」
「調べてもいいよ、持ってないんだから。」
ズボンの後ろのポケットも見せている。
本当に持ってないみたい。
呆れた様子の車掌は、何処かへ消えたかと思うと、警官らしい人も連れてきて、
最終的に、何か書類を渡されていた。

たぶん、彼はアフリカからの出稼ぎ労働者で、いつも仲間と無賃乗車をしてきたんだろう。
それで、イタリアの列車は無料なんだと思い込んでた?

それとも芝居か?


真相は謎のまま、列車はテルミニ駅に近づいた。
2つ目の駅が終点なので、すぐに着いてしまう。

イタリアでは、ダイヤ通りに列車が動いてるのが稀なので、
大きな駅の手前で、一旦停車して進入路が安全かどうか確認してからでないと、構内に侵入できない。
だから、この列車もテルミニ駅の手前で一旦停車。
しばらくすると、テルミニ駅へと滑り込んだ。

右が乗ってきた列車。24番線に入線。

ローマ観光1日目   テルミニ駅発着の列車