イタリア・ヴァチカン トラム・地下鉄でローマ観光地めぐり
1日目

2003年6月
ローマ
 言わずと知れた現イタリアの首都であり、「すべての道はローマに通ず」といわれたローマ帝国の首都で、当時からの遺跡・名所がいたるところに点在する。大きな都市なのに、地下鉄が2本しか走っていないのは、地下を掘るとすぐに遺跡が出てきってしまい、莫大な費用がかかるからという話を聞いたことがある。

 ここでは、2編に渡って、トラム・地下鉄を使ったモデル・ルートを紹介します。
※普通のペースで巡れば、この通りで可能だと思いますが、私達自身、忠実にこの通りで巡ったわけではなく、アレンジして紹介してます。

その2本のうちの1本、A線の車両。かつてのニューヨーク地下鉄を彷彿させる落書き。A線の車体は、ご覧のとおりオレンジ色だが、車両によっては、元々何色であったか判らないものもある。この車両は、まだまだましな方。これを見て観光客はビビるのです。「この街は怖い」と。
画像はアナニーナ駅にて。

ローマの宿は、韓国人経営の安宿。
場所は、A線の終点アナニーナ駅すぐ。

宿を出て、地下鉄入り口の売店で、ローマ1日乗車券のB.I.Gを買う。
これで、ローマの地下鉄・バス・トラム・F.S.に乗り放題!!

今日はまずバチカンを目指すので、A線でオッタヴィアーノ・サン・ピエトロ駅まで行く。
朝のラッシュということもあり、車内はけっこう混んでいる。
こんな時は、スリに会わないように荷物に気を付けなければ。

オッタヴィアーノ・サン・ピエトロ駅に着いたら、
大勢の観光客が降りるので、それに付いて行けば15分ほど歩いて、
バチカン市国のサン・ピエトロ寺院に到着。

サン・ピエトロ寺院

サン・ピエトロ寺院。世界一の有名人?(ロンドンの英語の先生が言ってた。)パウロ2世のお住まいであり、ここと美術館などを含めた一帯が、世界一小さい国ヴァチカン市国でもある。
この日は、何か式典があるらしく、中に入れなかったので、明日もう一度来ることに。
このあとヴァチカンの壁沿いに10分歩いてヴァチカン美術館へ。
(方向は、地下鉄駅の方向。)

ヴァチカン美術館

ラファエロ作「アテネの学童」。様々な美術品が集められている。殆ど美術に興味のない私ですが、聞いたことのある画家の名前がいっぱい。

ヴァチカン美術館は、とても広いのでじっくり見ようと思う場合は、たっぷり時間を取ること。最低でも2時間は必要でしょう。

ヴァチカン美術館を出て、再び地下鉄の駅の方向に向かうと、途中に電停がある。
ここが19番トラムの始発地ピアッツァ・リソルジメント。

旧色のオレンジ色のトラム。


こちらは新色。左の旧型車は、片運転台の2両編成。右は低床式の連接式車両。
トラムは、大きく市内北部を大回りしながら走ってゆく。
乗客は、地元の人ばかり。
テヴェレ川を渡ると、ボルケーゼ公園の緑の中を走り抜け、
さらにお爺さん、お婆さんが目立ってきたと思ったら、
総合病院前で、ドサーっと降りた。
その後、
学生が多いなと思ったら、次がローマ大学前。

始発ピアッツァ・リソルジメントから約40分、
F.S.の線路下をくぐると、マッジョーレ門。
ここで下車。

テルミニ駅方面からトラムがやって来る。このマッジョーレ門はロータリーになっている。



マッジョーレ門には、城壁跡が残っている。今やって来た3番トラムに乗り換え、コロッセオを目指す。(3番トラムは、先ほど通ったボルケーゼ公園からここまで、同じルートなので,、この手前で乗り換えてもOK。)

ここから約10分ほどの道のり。


コロッセオのすぐ脇に着く。けど入り口は、反対側。

コロッセオ
 有名な、ローマ時代の円形闘技場。最近、映画「グラディエーター」の舞台になって、当時のイメージがし易くなった。その規模には圧巻。競技の行なわれた床の部分は無くなり、今は地下室が露出している。
 コロッセオの脇には、左画像のコンスタンティヌス帝の凱旋門がそびえ立つ。
 この周辺には、似非ローマ戦士が出没する。外国からの出稼ぎ者らしい。写真を観光客と一緒に写って、写り料をもらっている。。

そのコロッセオの脇に広がるのが、
フォロ・ロマーノ

このフォロ・ロマーノは、古代ローマの政治・経済・宗教の中心地、あのカエサルなどもここで活躍をした。


フォロ・ロマーノを抜けてから、10分ほど歩くと
真実の口

「ローマの休日」で有名になった真実の口。この口があるのは、鐘楼が目立つサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の中。今まですごい遺跡を見てきたら、「ふ〜ん」っていう感じかな?


ここから、カラカラ浴場へと向かう。
バスでの移動。
チルコ・マッシモに沿って行く。

チルコ・マッシモって?
それは、これまた映画の「ベン・ハー」に出てくるような戦車レースが行なわれていたレース場跡。
今はただの広場みたいになっているので、言われなければ判らない。

待つこと、5分バスがやって来たので、乗り込むとあっという間に、
チルコ・マッシモを抜け、そこで下車。


残念ながらバスはここで曲ってしまうので、さらに同じ方向へ約15分徒歩になる。
ここで、疲れ果てた人は、
そのまま地下鉄チルコ・マッシモ駅から、ホテルへと帰ってもOK。

カラカラ浴場
 古代ローマの大浴場跡。古代ローマでは、この浴場が社交の場だった。今では、強大な廃墟が残るのみだが、床を飾ったであろうモザイクが展示してあった。


今日は、疲れたので帰りましょう。

さぁ、また15分歩いて地下鉄チルコ・マッシモ駅まで頑張ろう!!

チルコ・マッシモを通る地下鉄はB線。相変わらず落書きがすごい。

ナポリ〜ローマICの旅   ローマ観光2日目


ローマ・メトロ公式サイトhttp://www.metroroma.it/Metroroma/