○● 読書感想記 ●○
2002年 【1】

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10月22日
『こんびに さんご軒へようこそ』 あらいりゅうじ 著

夏の夜空に銀の河。
さんご軒の庭園には、人々の笑いで奏でられる音楽、そして和やかな日常があった。
だからアイレスは、そんな大好きな人たちのためにいう。
精一杯の笑顔で。
「こんにちわ! こんびに、さんご軒へようこそ!」

 『Ever17』の空、『夷皇島華道部』のきっ子、そして『さんご軒』のアイレス……と、ここ最近は自分の傾向がモロ分かりですネ!(笑)
 『イリヤの空』の伊里野も同系かな?
 アンドロイドだったり、AIだったり、戦闘強化人間だったり……。
 いわゆる、「造られた存在」。
 うーん。そうかー。好きだもんねー。

 しかし本作はスゴイ……というか、斬新というか。
 物語のラストに何らかの答えを明確には用意していない、まるで絵本のようなお話です。
 例えば『夷皇島華道部』では、主人公のこれからを生きる目標が示されますけれど、そーゆーの、一切無し!
 登場人物はこの世界で当たり前のようにこれまでと同じように生きていくサマがあるだけで。

 絵本みたいだとも思ったんですが、大江健三郎みたいな文学系なのかもしれないとも思ったりして。

 あと、舞台が「永遠に続く晩夏」ってのが、これまた琴線に……。
 ノスタルジィ、溢れまくり。
 夏の終わりって、やっぱり、クルものがあります(T△T)。


 余談ですけれど、トプコンのCVは、こおろぎさとみサンが良いと思います(笑)。

10月15日
『戦え! 夷皇島学園華道部』 すずきあきら 著

「ダメだよ! ほら、起きて」
 しかしきっ子はくるっ、と顔だけ持ち上げると、馨一を見て言う。
「へーか、すき、であります」

 腰巻きの台詞に目を惹かれました。
 というか、心奪われた、かも。
 きっ子の言葉づかいは温故知新……。

 南洋に浮かぶ島にある学園。
 一般生徒を支配し権益を握る生徒会。島に隠された秘宝を狙う謎の組織。
 平凡な、いち男子生徒が、旧日本軍が極秘に開発していた戦闘用女性型アンドロイドと巡り会うことで、静かな学園生活が動き始める――。

 ……ま、あれです。例によって「ボーイ・ミーツ・ガール」、です。
 主人公、市ヶ谷馨一の、年相応に思慮の足りないところがちゃんと描かれていて、展開的に嫌味が感じられませんでした。
 いきなり女の子と出会って、平然としている方が、変。
 その気はなかったにせよ、モノのはずみで傷つけるような言葉だって口にしちゃいます。
 そしてすぐに後悔します。
 青春ってのは酸っぱいのヨーッ!(≧▽≦)

 それだけに、ラストは切なくって……。
 でも、こーゆー終わり方、悪くないと思います。
 万事つつがなく終わるより、前向きかな……って。
 倖せのかたちは、今を基準にするのではなくて、未来にあるって分かるから。


 脇をかためるキャストも、個性的で良いですねぇ。
 華道部の田町由佳里部長とか、上野響織子副部長とか、有楽町リオナ生徒会長とか、高田黎副会長とか。
 ……あれ? 女子ばっか?(笑)
 発明部の流山浩一郎副部長? とさか先輩みたいでしたけど(^_^;)。

 あのラストでも、続編出来るような気がするので、是非希望。
 失敗を繰り返さないとする馨一の頑張る姿を見たいです。
 もちろん、きっ子の姿も!

10月10日
『イリヤの空 UFOの夏』 秋山瑞人 著

 踊り場で目を伏せている伊里野の表情は、二階の廊下からではまるで見えなかった。ただ紙の白さだけが目に焼きつくのみだった。
 再び、つぶやくような問いが聞こえた。
「浅羽は、どこか行っちゃったりする?」
「しないよ」
 それ以外の答えはあり得なかった。
「しないからさ。ぼくは逃げないから、どこにも行かないからさ、待ってるからさ、」
 どうしても震えてしまう声が恥ずかしくて、それ以上は喋れなかった。

 書店にある本の中に、「ボーイミーツガール」という文字が目立つような気がするのですけれども、気のせいですか?
 しかしまあ、良くも悪くもジュブナイル小説の本質って、そこなのではないかと思うので、使われること自体は賛意を表します。
 その使われ方に(安易にコピーとして用いられているのでは?という危惧)に問題があるワケで。

 『イリヤの空 UFOの夏』も「ボーイミーツガール」モノです。
 語弊を畏れずに主観だけで述べると、文章のテンポは何処か野暮ったさを感じて、少々ひねりすぎてるかなぁ……と思う表現箇所を感じてしまったことは確か。
 その割には基礎的な知識を与えられていなかったり……。

 がしかしです。
 基本が「ボーイミーツガール」であるなら、そこに関わる少年少女の感情の機微を見せることができれば、それでもう問題はクリアなのではないかと。
 やーもー、かわいいヨ、伊里野! 晶穂も!
 浅羽は「少年」してるし!
 花村とか西久保とか清美とかは、欠かせない役回りを担ってるし!

 あとあと、これが「少年と少女たちの物語」であるならば必須の、管理者・先達者としての大人もね。
 榎本〜ッッッ!!
 1巻でタダ者じゃない雰囲気を発し、2巻での彼の男ップリにマジ惚れ。
 そして3巻では……。
 椎名センセも、なぁ……。

 何というか特別な何かがあるわけではない中で(そんなに多くない中で)、登場人物たちがそれぞれ現実に生きている感があるんです。
 努力で叶う望みなら手が届くけれど、決して手が届かないそれがあることも突き付けられ、でも、その狭間で生きていくしかない……。

 夏の終わりとともに、少年少女の物語も終わるのでしょうか?
 そうでなくても、いつかは終わりが来る切なさが伝わってきます。


 そんなシリアスを抜きにして別な面に目を向けると、映画の宣伝ポスターの形式で描かれた口絵イラストは面白いなー、と。
 あの手のアオリ文句、好きなので。

 ……しかし、この口絵すら本編のシリアスに深く関わっていたらどうしましょ。
 榎本あたりが戦後に上映している本当の映画、とか。
 わー、それはちょっと……(笑)。

 あ、現在「その1〜その3」まで刊行されていて、「その3」まで読んだあとでの感想です。

8月17日
『四月は霧の00密室』 霧舎 巧 著

「おれにメリットないじゃん」
 とは棚彦。
「男が女のために汗を流して、何の見返りが欲しい?」
 のの子は棚彦をにらむ。
「女のために働いた、その行為だけで満足するもんだろ――。男って、そういうもんだろ」

 西村博之さんの表紙イラストで、しばらく気になっていたものを勢いに任せて買ってみました。
 というのも、袋とじのような形になっているので、立ち読みで確認出来なかったんデスヨー。
 で、読んでみたら、挿し絵は無かったというオチが……(笑)。
 んでも、面白かったから、良し!

 学園ラブコメ+本格ミステリってことで、雰囲気的にはライトノベルなんですけれど、作家が霧舎センセだけに、普通のそれとはちょい本格志向かと。
 でも読み物としては――と、そう思うだけで、先生御自身、『金田一少年』あたりをライバル(?)と考えられているだけに、内容のほうは推して知るべしってトコロかと思います。
 そんなカンジなので、読みやすいことこの上なしでした。

 そんなミステリ部分は……スミマセン。わたくしには簡単、だったかなー。
 携帯電話の宛名メッセージで、犯人が分かっちゃいました。
 だもので、そこから先、しばらくはこの宛先人が誰かということで二転三転と引っぱる展開が、ちょっと難でしたか……。
 それと犯行の動機についても、予想がついてしまいましたが、これは簡単だったというより、『空の境界』を読んでいたからだと思われます。
 残念ながら、動機付けが同じだったので。

 まあ、でも、ミステリで展開より先に犯人が分かるのは気分がイイです!(笑)


 あと、ラブコメに関して言うと、棚彦と琴葉を「トミーとタペンス」と評しているあたりでサイコー!と思いました。
 好き好き、トミーとタペンス!
 これだけで二人の関係が分かります!(笑)
 分からない人はクリスティを読んで下さい。
 クリスティは本格推理物より、スパイ物の方が好きー。

 『五月は〜』の方も読了してるので、早いウチに感想書きますヨー!

8月13日
『LAST KISS』 佐藤ケイ 著

「うん。でね、そういう人たちは、死んだ後も憶えててもらえるから寂しくないの。憶えててもらえる間は、死んでも生きてるの」
「ん……、そういうもん……かな」
「……でも、死んじゃったら忘れられちゃう人もいるの。その人たちは、死んじゃったら消えちゃうの」
「うん、まあ中にはおるやろな、そういう人も……」
「だからね、大切な秘密も、憶えててくれる人がいたら、死んでも生きてるの」

 悔しいです。
 それを狙って書いていると著者御自身が言っておられる中で、見事それにハマッてしまい泣いてしまったことが悔しいです。
 でもやっぱり泣いてしまいます。
 喫茶店の窓際の席で、泣いてることを隠すのに必死だったよ(TдT)。

 展開は、読み始めた当初から終盤が読めるようなモノなのに、やはり一つ一つ進んでいくと、嗚呼と胸が狂おしくなります。
 由香ちゃんの言動一つ一つが、切ないです。
 嬉しそうにコクンと頷くところとか、
 気付いてもらえない悲しさにフルフルと首を振るところとか、
 自分を確かめてもらいたいから手を繋いで欲しいと願うところとか、
 その全てが切ないです。

 正直、主人公である智弘が魅力的に描かれているシーンなど無いので、何故彼が好かれるのか分かりません。
 でも、まあ、そういうことは問題じゃないのかと。
 描写が足りないのではなく、大事なことが他にあるという。
 ただ、キスのこととか、最後がエクスクラメーションで締められているとか、このお兄ちゃんには今一つ信用が置けませんな。
 由香ちゃんとのことは、ひと夏の思い出になってしまいそうな感じがするのです。


 イントロ。由香ちゃんから、かんネェへの手紙で始まり、物語の知識に乏しい読み手は「?」と思います。
 でも、この演出がいいのだ。ここが、嗚呼、と思うのです。
 読み通すと、ここが思い出に変わると言いますか……。
 ……余談ですけど、『ほしのこえ:小説版』の著者も、こうした演出を狙ったのではないのかなぁ、と勝手に推測。


 悔しくて哀しくて、思い切り泣いた後、左で読後感を判断してみたら――
「理解できる、筋の通った村山由佳」
 ――という印象に落ち着きました。

 とにかく反則なくらいに反則な展開なので、読む人は注意が必要です。
 わたくし的には「Kanon」を好きな人なら理解できるような気がします。
 夏休み、残りの日数で読んでみるには、ちょうど良い重さかと思います。

8月2日
『ちょー戦争と平和』 野梨原花南 著

「……子供らしい美しい怒りだな。二十年経って、同じ事を言えたら大したものだぞ、支柱の子供」
「言うさ」
 歯をむき出し、怒りを露わにしてサファイアは言う。
「いくつになっても、僕は同じ事を言う。言葉に自分の信念を持って発しない奴は、僕は死ぬまで軽蔑する。おっさんになっても、爺さんになっても、多分これだけはかわらない」

 エルス師がサリタを静かに説く台詞も良かったのですけれど、そうすると『歓喜の歌』と連続してエルス師になってしまうので。
 やっぱジークフロード教室は面白いです(笑)。

 今回は↑の台詞も含めて、サフかなぁ……。一番は。
 目立った印象は無いのですが、助演ってカンジで立ってます。
 オニキスみたいには行動できない自分というのが分かっているツラサみたいなモノを感じさせます。
 でも悲観的ではなく、誰だって自分以外の誰かに立場を同じくすることはないのだから、自分は自分の生きるべき道を探さなければ……ということを理解しているという風ですけれども。
 三つ子でいただけに、同じ顔をした兄弟と「違う」と理解するのは寂しいのかもしれません。

 関係無いですが、オパールの出番、無いですねぇ……。


 「その姿で、私の前に現れるなと言ったはずだッ!」
 ――とサリタに対して怒鳴ったリブロさま。うわぁ(笑)。
 他の登場シーンでも、女王さまです。
 こうまで「わたしの理想の女王さま像」に合致するキャラは他にはいませんヨ!
 更には親愛なる女王様においては、たとえ戦場であっても美しくあってほしいと願うゆえに、豪華な浴槽を持ち込んでしまうトードリアの武将達にもLOVE(笑)。
 まあ、あの国は、リブロさまが美しければ確実に士気が高揚しそうですが。


 そして宝珠はやっとこさクラスターと対面。
 け、決闘……?
 しかし赤いドレスを着ながらツルギを持って対決って……カッコイイ!(≧▽≦)
 見事にここにイラスト入ってるしー!
 宮城とおこサン、LOVEーッ!


 開戦間近……ということで、大きな動きとかは無かったですけれど、それでも登場人物それぞれに感銘を受けてたりして。
 でも、雪山で宝珠が遭難する展開は、ちょっと急だったかなー、とか思います。
 ほんの、ちょっと、ですけれども。
 あとは流れるような展開で、気持ちがいいくらい。
 ただしシリーズ物としては前情報が無いと読めないトコロまできていると思います。
 まあ、この巻から読み始める人なんて居ないと思いますけれど。

7月29日
『ほしのこえ』 大場惑 著 新海誠 原作

だけど、階段を昇りきったその場所に、バス停のプレハブ小屋は、まるでぼくらのためだけに時の経過に抗ってくれていたかのように、頑固に生き残っていた。

 台詞を選ぶとしたら本編以外の箇所からと思ったのですけれど、それを選んでしまっては小説版のネタバレになってしまいそうで選べませんでした。
 ……まあ、どういう展開になるのか、大方の人は予想出来ると思いますけれど(笑)。

 で、読後の感想なんですけれど、んー……。
 分かりやすくはなっていると思うんですけれど、そうした点が本編から感じられた感情に訴えかける部分を消してしまっているのではないかと思います。
 やはり『ほしのこえ』は、本編、映像で見せられた時の衝撃が一番凄かった、と。

 素直に嫌だったなぁ……と思えた部分があるのですが。
 それは、ミカコの言葉を介してSF的注釈を説明された場面。
 わたしの中ではミカコは全てを知り得てあの場所に居るわけではないので。

 あと、冒頭。
 本編と同じ様な入り方でも良かったのではないかと思う次第。
 つまるところ、あの入り方は、本編を知らない人が読んだときに戸惑わないようにするための手法なのかな、と。
 単に大衆向けに「落とされた」カンジ。乱暴な意見ですけれど。


 本編では語られなかった部分を補完できるので、そういう点では価値あります。
 もちろん小説版を正史として認めるかという問題はありますけれど。
 でも何だか意図的に飾り立てたカンジがして、あまり読後感が良くはありませんでした。
 ただそんな中でも良かったと思えたのは、タルシアンの心理らしきものに踏み込んでいることでした。
 本編では恐怖の対象でしかなく、アガルタでの邂逅も作品としての作為が優先されたように思える演出だったのが、彼らの心理を探ることで意味あるものに再構築されたと思えるのです。


 ドラマCDとリンクしてないのが、不思議。
 何で共有しなかったんでしょ??

4月12日
『ちょー歓喜の歌』 野梨原花南 著

「よくここまで来た。ようこそ、この、魔法のはびこる西大陸へ」

 メインキャラではなくエルス・アムメナ・ジークフロード師の台詞。
 読んだときわたしも宝珠と同じく涙ぐんでしまいました。
 誰かに認められたいでも誉められたいでもないんです。ただ生きていることを歓迎されているなぁというカンジがして。
 これまで生い立ちからして色々あった宝珠ですけれど、このような言葉で生きてきたことを労われて感極まる心境は分かる気がします。

 しかしジークフロード門下ってのは、スケベでチャラ夫というのが伝統になるんでしょうか?
 いい味出してます、エルス師。
 サリタは……やっぱりスマートですし。
 「俺様が命じるぜ!」で始まる呪文詠唱をやってのける魔法使いなんか、この世にあの人しかおりませぬ(笑)。
 その言葉が嬉しかったなー。姿は変わっても、やっぱりスマートはスマートなんだって思えて。

 ユーナーンはまたまたやってくれましたし。
 んでも、あれって裏がある行為のような……?
 だって、この後、ジャネカに会うんだもんね。考えなしの行動じゃないと思う。

 オニキスと宝珠は、接近してんだか障害があるんだか。
 でもあるレベルまでは意識しない仲になっている模様。互いに側にいても不自然じゃないというか。
 で、一定のラインを超えると急にドキマギしちゃったりなーもー。
 カワイイですね!(≧▽≦)

 魔族に動くなと命じてから捕らえられた魔王ですから、トードリアに攻め込んでも大事にはならんでしょう。それよりもリブロお姉さまとの対面の方が心配。
 「この、馬鹿者が!」といきなり殴りかかりそうです、お姉さま。

4月9日
『RUMBLE FISH 3 場外乱闘恋心編』 三雲岳斗 著

瞳子の肩書きは設計士であり、その役目は、最高の状態でRFを闘騎手に引き渡すことだ。

 ひと月ほど前の発売なので今更というカンジですけれども、やはりここに書き残しておきたい作品なのでー。
 これからは何か気に入った台詞などを冒頭に抜き出しておこうと思って選んだのが上の箇所。新キャラ加藤優妃ちゃんの「反則ワザはE班の十八番なんです。〜」とどっちにしようかと悩みましたが、結局コチラに。
 やはり自分の役目をちゃんと分かっている人が、置かれた状況から様々な障害をうけつつもやり遂げるというシチュエーションには感じるものがあるので。

 それだけに災害派遣の話は、もうちょっと掘り下げて欲しかったカンジです。
 ランブルフィッシュの物語の筋から、若干、離れていることは判るのですけれども。
 普通の学園物なら出来たでしょうけれど、恵理谷は「学校」とは違いますもんねぇ。こうしたインターミッション的にしか差し込めないんでしょうね。残念。
 実際、もう3巻ですけれど、物語内時間経過は意外なほど進んでませんもん。
 それを考えると、沙樹と瞳子の仲良しぶりには目を見張ります(笑)。
 やっぱり、相性いいんじゃん、この二人って。

 まりあの生き様に涙。
 ちょっと2巻から目立ちすぎじゃない?ってくらい、キャラが立ってます。
 早く、悟郎さんとか深条班長が言うところの「僕らは彼女の大きな借りがある」というエピソードを知りたいものです。
 班長のA班からの移籍に関わっていそうな……?

 イラストを描かれてる久織さんも好きだそうですが、わたしも優妃ちゃんは好みかも。
 考えているだけでなく、ちゃんと行動に移せる人、好きです。

2月4日  読んだのは発売日だったんですがー。
『不滅の王』 若木未生 著
 ハイスクール・オーラバスターの最新刊です。
 ああ……。十九郎がヤバげDEATH!
 大人になると術者は力を失っていくという設定、ちょいと忘れてましたデスヨ!
 となると大学生になる十九郎は、もうギリギリ……ですか。

 今回の新キャラはわたしとしてはなかなかにイイカンジでした。
 孟爺と理林と春名子。
 やっぱ冷泉院皐がトラウマってますな……。
 彼女、わたしのオタ人生の中でも、ネガティブキャラとして図抜けてます。
 んでも炎将編はあと一冊続くということは、彼女たち「あと一冊」しか登場機会が無いんでしょうか? もったいない……。
 その他、これまで登場してきたキャラがあちこちで出ているので、楽しいですね。
 初璃ちゃんなんか、ずーっと前から登場していたかの様な雰囲気が。
 というか、そのポジションは瑞穂ちゃんと重なるような??

 なんか、まーた諒が裏方で走り回る話で、ファンとしては残念。
 もちっと冴子さんとのラブを!
 冴子さんも諒が活躍したら、ちゃんと御褒美をあげて!(笑)
 『天冥4』で二人はキスした関係になっていたかと思っていたのですが、読み返してみたらキスしてませんでした。記憶違い〜……。

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