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ホームページのこだわり(2)

前回の「ホームページのこだわり(1)」に続いて、その2である。今回は「フレーム」のことを書こうと思う。

「フレーム」というのは、いくつかのページをあわせて一つのページのように見せる仕組みである。(細かい説明は、HTMLの参考書籍や解説サイトを見てもらいたいが、イメージとしては左の図のようになる。)リニューアル前のサイトでは、左側の“見出しもくじ”の部分を1つのHTMLファイルにし、反対側のメインの部分は別のHTMLファイルで作っていた。“見出しもくじ”の部分は常に変わらず残したまま表示し、クリックするとメインの部分のページだけが変わるようにしていた。こうすることで、サイト内のどこからでも、各コーナーに移動できるようにしていたのである。すべてに共通する“見出しもくじ”の部分は1つ作れば済むので大変便利であった。

サイトを便利に使えるようにするという点では良いのだが、最近はフレームはあまり好まれないようである。(できれば使わない方が良いとされている。)一般的にインターネットを利用して、ホームページを見ているだけの人はあまり意識することではないが、作り手としてはフレームを使わないようにすべきとのことである。その理由はいくつかあるのだが、とりあえず説明は省略する。

何にしても、フレームについてはどうしようか、リニューアルを考えた最初の時点でかなり迷った。以前のサイトでは、フレーム機能に密接に関連していたことがいくつかあった。例えば、800×600ピクセルの画面サイズに対する対応とレイアウトバランスの問題。そして、BGMの問題などである。個人的に趣味で作っているホームページだから、無理してフレームをやめる必要もないのだが、できれば使わない方が良いと言われれば使いたくない。

まず考えたのは、800×600ピクセルの画面サイズへの対応である。最近では800×600ピクセルの画面サイズはかなり少なく(アクセス解析から見ると2%程度である。)、大半の画面は1024×768ピクセル、あるいはそれ以上の大きさである。しかし、800×600ピクセルの環境を無視したくはなかった。それよりもさらに小さいのものは、かなり小さなモバイルPCか携帯電話だという気がするし、0.2%程度なのでしかたがないと思うが、800×600ピクセルに対しては無視したくなかったのである。一般的には、はじめから幅800ピクセルにあわせてサイトを作るのがセオリーのようである。けれども、私のサイトは写真が多くあるサイトであるし、多くの人は1024ピクセル以上の画面で見ているのだから、はじめから幅を狭めたデザインにはしたくないと思った。フレームを使っていたころは、「画面が狭い場合は、左のもくじ無しで表示すると見やすくなります。」と書いてフレーム無しでメインのページだけが表示されるようにリンク設定をしておいた。こうすることで、新しくページを作り直さなくても、幅800ピクセルの画面の人は“見出しもくじ”をなくせば、それなりに余裕のある画面幅で見られるようにできたのである。(実際にそうしていた人がいるのかは分からないが・・・)しかし、フレームを使わずにすべてのページに“見出しもくじ”をつけると、このような設定ができない。細かいことだが、結局は、試行錯誤により自分としては画面幅が800ピクセルでもなんとか許せるレイアウトになるようにし、フレームを使わないことにしたのである。

次にBGMの問題があった。BGMは、あるページ(ひとつのHTMLファイルのページ)のバックグラウンドとして流すので、表示するページが変わると音楽も途切れてしまうのである。そのため、以前のサイトでは“見出しもくじ”部分のページのバックグラウンドでBGMを流していた。“見出しもくじ”の部分は変わらずに残るようにしてあったから、このサイト内でページを移動してもBGMは途切れなかった。逆に言えば、フレームを使わないと途切れないようにうまくBGMを流せない。BGMはやめてしまおうかとも考えたのだが、BGMがいいと言ってくれた方もいるので、できれば残したかった。あれこれ考えたのだが、結局、トップページで「BGMを流す」をクリックすると別のウインドウが開いてBGMが流れるようにした。訪問者がトップページを開いたときにいきなりBGMが流れ出すのも良いことではないので、その点でも良かったかもしれない。この別ウインドウを閉じない限り音楽は途切れずに流れる。ただし、私のサイトから別のサイトに移っても、BGMウインドウは閉じないので、ユーザーが自分で閉じなくてはいけない。

まあ、こんな感じであれこれ考えた訳である。「こういう方針で行こう!」と決めるまでは、技術や手法の情報収集と試行錯誤の繰り返しであり、結構大変であった。その方が勉強にはなるのだが・・・。

2006.9.17