1967年までの、今まで何らかの形で世に出た彼女の音源に加え、兄宅の倉庫に眠っていたという1964年と1966年のテープから復元した音源を収録。SINGLES AND DEMOS 1964 TO 1967と題されています。
これまでは各種のコンピ盤に散在してたり、アナログ盤のみの曲が一つにまとまっただけでなく、まさかの発掘音源も加わり、ライナーや写真も充実。まさにお蔵だしともいえるCDです。
アンドリュー・オールドハムがジャケ裏にコメント寄せてますが、気になるのは、IMMEDIATE時代の音源は本当にこれだけかということです。 (2007/10/28追記)
DISC1
DISC2
- Track01. SOME THINGS JUST IN YOUR MIND - DECCA SINGLE 1965
- Track02. I WANT TO BE ALONE - DECCA SINGLE 1965
- Track03. TRAIN SONG - COLUMBIA SINGLE 1966
- Track04. LOVE SONG - COLUMBIA SINGLE 1966
- Track05. WINTER IS BLUE - UNRELEASED SINGLE 1966
- Track06. COLDEST NIGHT OF THE YEAR - UNRELEASED SINGLE AS -TWICE AS MUCH AND VASHTI- 1966
- Track07. I'D LIKE TO WALK AROUND IN YOUR MIND - UNRELEASED SINGLE 1967
- Track08. WINTER IS BLUE - RELEASED ACETATE DEMO 1966
- Track09. GIRL'S SONG IN WINTER - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966
- Track10. IF IN WINTER (100 LOVERS) - JOHN BUNYAN'S TAPE WITH MIKE CROWTHER 1966
- Track11. WISHWANDERER - RELEASED ACETATE DEMO 1967
- Track12. DON'T BELEAVE - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966
- Track13. 17 PINK SUGAR ELEPHANTS - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966
- Track14. I WON'T SAY - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966 WITH MIKE CROWTHER ON GUITAR
- Track15. GIRL'S SONG IN WINTER - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966 WITH MIKE CROWTHER ON GUITAR
- Track16. IF IN WINTER (100 LOVERS) - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966
- Track17. I'D LIKE TO WALK AROUND IN YOUR MIND - JOHN BUNYAN'S TAPE 1966
- Track01. AUTUMN LEAVES - 1964 TAPE
- Track02. LEAVE ME - 1964 TAPE
- Track03. IF IN WINTER (100 LOVERS) - 1964 TAPE
- Track04. HOW DO I KNOW - 1964 TAPE
- Track05. FIND MY HEART AGAIN - 1964 TAPE
- Track06. GO BEFORE DAWM - 1964 TAPE
- Track07. GIRL'S SONG IN WINTER - 1964 TAPE
- Track08. I DON'T KNOW WHAT LOVE IS - 1964 TAPE
- Track09. DON'T BELEAVE WHAT THEY SAY - 1964 TAPE
- Track10. LOVE YOU NOW - 1964 TAPE
- Track11. I KNOW - 1964 TAPE
- Track12. SOMEDAY - 1964 TAPE
ジャガー/リチャードのペンによるこの曲(A面)でデビュー。B面はVASHTIのオリジナル。 |
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ローリング・ストーンズによる自演バージョンは彼等の編集盤「METAMORPHOSIS」に収録されています。未発表曲集と言えるこのアルバム、米盤LPではこの曲は収録されてません。2002年にようやくCD化されました。CDは英盤仕様なのでこの曲も収録されています。 |
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アンドリュー・オールドハムの元を一度離れ、フォーク色の強いこのシングルを発表。
A面B面とも2003年に出たコンピレーション盤「FOLK ROCK AND FAITHFULL DREAM BABES VOLUME FIVE」に収録されています。このコンピ盤はセイント・エティエンヌのメンバーが中心となって編集している「DREAM BABES」という60年代UKガールものシリーズの第5弾。
ライナーにはVASHTIに関する記述にそれなりのスペースが割かれており、アンドリュー・オールドハムに出会う以前の活動内容にも触れられています。また、モデル時代の写真も小さいながら掲載されてます。(2004/03/28追記)
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B面の曲はCD「JUST ANOTHER DIAMOND DAYS」(後述)のボーナストラックとしても収録されています。
アンドリュー・オールドハムの元に舞い戻り、彼の設立したIMMEDIATEで録音されたが、当時未発表。コンピ盤「CIRCUS DAYS VOL1&2」(1998年)に収録。また、CD「JUST ANOTHER DIAMOND DAYS」(後述)にも収録。
1996年LUSHがカバー。彼らのシングル「500」のB面に収録され、日本とカナダだけで発売されたミニアルバム「TOPORINO」にも収録。ほぼオリジナルに忠実にカバーしてます。
この曲も当時お蔵入りになりながらも、「THAT'S ALL」になんとか収録。しかし、このアルバムタイトルも意味深ですね。「これでマテリアルは全部吐き出したよ」ということでしょうか。
TWICE AS MUCHのCDは「OWN UP」と「THAT'S ALL」が2IN1でCD化されたものと、IMMEDIATE ANTHOLOGYシリーズの中で発表された作品集がありますが、そのどちらにもこの曲は収録されています。
「THE COLDEST NIGHT OF THE YEAR」のオリジナルは兄妹デュオNINO TEMPO & APRIL STEVENS。作曲はBARRY MANN & CYNTHIA WEIL。フィル・スペクターかぶれのアンドリュー・オールドハムらしい選曲です。1965年のアルバム「HEY BABY」に収録され、シングルカットもされていたようです。「SWEET & LOVELY」というNINO TEMPO & APRIL STEVENSのベスト盤CDにも収録。
オリジナルはシンプルでしっとりとした印象ですが、TWICE AS MUCH版ではスペクターばりの華やかなアレンジをしていたことがわかります。「OK」「WHY NOT?」の台詞は共通していました。(2007/12/16追記)
私がはじめてVASHTIの歌声を聞いたのはこの曲でした。TWICE AS MUCHのDAVID SKINNERとVASHTIの共作による、夢見心地にさせる美しい曲。
ただし、信じられない事に曲中コメントが挿入される。しかもアンドリュー・オールドハムの!。いつの日か、このバージョンでの完奏版を聴くのが私の夢である。
2002年になってその夢が叶いました。35年ぶりの発掘です。SANCTUARY RECORDから出たIMMEDIATE傘下のINSTANTおよびREVOLUTIONレーベルの編集盤「INSTANT KARMA」でその完奏バージョンが収められています。個人的には感激ひとしおですが、これで生きる目標の一つを失ってしまいました。(2002/07/25追記)
CD「JUST ANOTHER DIAMOND DAYS」(後述)に別バージョンが収録。シンプルな弾き語り。サビの最後の節回しが少々異なる。ここでは作者がVASHTI単独になっており、TWICE AS MUCHのDAVID SKINNERによってサビに少々手を加えたのが上にある「TONITE,LET'S ALL MAKE LOVE IN LONDON」バージョンと思われる。
この映画、「TONITE,LET'S ALL MAKE LOVE IN LONDON」(愛と幻想の一夜)の中で、2分足らずですがこの曲のレコーディング風景が収録されています。ほんの少しですが、動くVASHTIも見ることが出来る貴重な映像です。
VOODOO-EROSというレーベルから出た「THE ENLIGHTENED FAMILY」というオムニバス盤に、なんと1968年12月にオランダで録られたというライブ音源が収録されています。
「SONG OF A WISHWANDERER」という2分足らずの1曲のみで、録音状態も悪いですが、馬車での旅行中に海外公演をしていた事と、その音源が残っていた事には驚きです。
VOODOO-EROSレーベルはCOCOROSIEという、まだ20代前半のドラッギーな姉妹デュオの片割れが設立したレーベルで、このオムニバス盤にはVASHTI BUNYANとデュエットしたこともあるDEVENDRA BANHARTのデビュー前音源も収録。
この音源がここに収録された経緯は知りませんが、ともかく、若いアシッド・フォーク系アーティストに彼女は相当リスペクトされている証拠でもあります。(2006/01/08追記)
トラッド/フォーク寄りの作品。JOE BOYDプロデュースでFAIRPORT人脈がバックを固めている。
彼女の歌声がまとまって聴けるのはこれだけ。オリジナルLPは100ポンドだかの異常な高価がつけられているとか。
大手Philipからの発売ながらも長い間CD化されず、やむなく高めのプライベート盤のCDか、もっと高い中古LPを買い求めるか無い状況でした。しかし2000年7月、Spinneyというレーベルからようやく正規にCD化(SPINNEY001CD)されました。LPでも発売されてます。これを機会に1人でも多くの人に彼女の歌声を聴いて欲しいと思ってます。
CDの方には4曲のボーナストラックが収録されてます。2枚目のシングルB面曲「LOVE SONG」、IMMEDIATE時代に録音されながらも当時未発表だった「I'D LIKE TO WALK AROUND IN YOUR MIND」、「WINTER IS BLUE」の別バージョン、そして1969年のデモ「IRIS'S SONG VERTION TWO」
1997年に福間未紗というアーティストがタイトル曲「DIAMOND DAYS」を「風車」と改題し、日本語の歌詞をつけてカバーしています。当時は正規盤CDが出る前。余計なことですが、中古盤LPとプライベート盤CDのどちらで彼女はこの曲を知ったのでしょうか。(2002/12/01追記)
2002年になって、本盤収録曲のカバーが発表されてます。まずは「WINDOW OVER THE BAY」のカバーが、APPENDIX OUTの「A WARM AND YEASTY CORNER」というミニアルバムに収められています。APPENDIX OUTは元パステルズ、現インターナショナル・エアポートのALASDAIR ROBERTSによるユニット。男声ですが、良い雰囲気です。他の曲もすべてカバーですが、非常に落ち着いた印象。(2002/07/25追記)
もうひとつは「GLOW WORMS」のカバー。WORLD STANDARDの「JUMP FOR JOY」というアルバムに収録。日本人アーティストによる「ディスカバー・アメリカ」音響派アプローチ版というのがこのユニットとアルバムの趣旨。中心人物の趣味か、なぜか関係ないVASHTIのカバーが。まあ、アルバムの流れの中ではいいアクセントになっています。(2002/07/25追記)
といっても彼女名義の作品ではなく、PIANO MAGICという4AD所属のユニットのアルバムで1曲彼女が歌っています。「JUST ANOTHER DIAMOND DAYS」の発表から32年ぶり。彼女にとっては実に33年ぶりのレコーディングだったそうです。
そのPIANO MAGICの1996年デビュー以来5作目となるアルバム「WRITERS WITHOUT HOMES」の7曲目「CROWN OF THE LOST」が、VASHTI BUNYANがゲストとして歌っている曲です。恐る恐る聴いていてみると、長い長いブランクのためか声があまり出ていないようですが、まさしく彼女のあの声です。アルバムとしてはお耽美でヨーロピアンでいかにも4ADらしい作品。彼女の声に魅せられた人は勇気を出してぜひ御一聴を。(2002/12/01追記)
1つめは2002年に引き続き、PIANO MAGICのミニ・アルバム「SAINT MARIE」に参加。収録曲中「DARK AGES」で繊細この上ない歌声を披露しています。もう1曲「WRONG TURN」という、これは陰鬱な曲ですが、コーラスで参加。
2つめはDEVENDRA BANHARTというアシッド・フォーク系アーティストのアルバム「REJOICING IN THE HANDS」のタイトル曲でデュエットしています。フォーキーでいい雰囲気だが、2分足らずの短さなのが残念。ジャケの独特の妙なイラストにひどく読み辛い書き文字には引いてしまうが、中身の音楽は意外にも、割とメロディアスで、程よく練られた印象。(2004/11/14追記)
ブルックリンを拠点に活動するグループ、ANIMAL COLLECTIVEのミニ・アルバム「PROSPECT HUMMER」に参加。2005年5月に発表されました。ANIMAL COLLECTIVEはミニマルなリズム、実験的なアシッド・ノイズと美しいメロディの融合を得意とするグループだそうです。収録4曲中3曲でボーカル(残り1曲はインスト)。これは参加というより共演作という表現が適当なようです。ややアブストラクトなサウンドですが、彼女の声は無理なくなじんで、深みと奥行きを与えてます。
もっと素直にフォーキーな曲で彼女の声を聴いてみたいものですが、PIANO MAGICといい、DEVENDRA BANHARTといい、このANIMAL COLLECTIVEといい、昔ならINCREDIBLE STRING BANDなど、アシッド系のアーティストが好みなのでしょうか。
同じ2005年5月、VASHTI BUNYANはこの作品の発売元でもあるFAT CATレコードと契約。そして同年中にVASHTI BUNYAN名義のアルバムが発表されました。
10/17に英発売。米国ではDiCristinaから10/25発売。日本盤はUltra Distributionから11/12発売。
また、11/4に英BBC2番組 「Later With Joolz Holland」 に出演して、収録曲「HIDDEN」を歌ったとのこと。
2007/02/27 大阪SANSUI
2007/02/28 京都METRO
2007/03/01 東京LIQUIDROOM
2007年早々の嬉しい知らせでした。感慨無量です。
このサイトを立ち上げた当時はレアで高いアナログ盤か、音飛びするというブートCDでしか彼女を聴くことが出来ませんでした。それが来日公演が実現するとは、隔世の感があります。(2007/01/07追記)
2007/03/01 東京LIQUIDROOMでの演奏曲
1 HIDDEN
2 LATELY
3 HERE BEFORE
4 DIAMOND DAY
5 WINTER IS BLUE
6 GLOW WORMS
7 JOG ALONG BESS
8 GARETH DICKSON/TWO TRAINS
9 ROSE HIP NOVEMBER
10 WINDOW OVER THE BAY
11 WHERE I LIKE TO STAND
12 JO MANGO/MY LUNG
13 AGAINST THE SKY
14 I'D LIKE TO WALK AROUND IN YOUR MIND
15 WAYWARD
ENCORE
16 DIAMOND DAY
17 JOG ALONG BESS
ENCORE
18 HERE BEFORE
スコットランドの作家や詩人が提供した歌詞に、同地ゆかりのミュージシャンが曲をつけ演奏するという企画盤とのこと。
VASHTI BUNYANは15曲目に登場。RODGE GLASSという人が書いた「THE FIRE」に曲をつけ、一緒に歌っています。(2007/10/28追記)
2000/01/09 新規作成
2000/07/02 「JUST ANOTHER DIAMOND DAYS」正規盤の情報を追加
2000/08/06 オフィシャルサイトの情報を追加
2000/09/03 雑誌紹介記事を追加
2002/07/20 雑誌紹介記事を追加を削除。「WINTER IS BLUE」完奏版、その他カバーの情報を追加
2002/12/01 33年振り(!)のレコーディング作品、その他カバーの情報を追加
2003/06/02 シングル盤画像を追加。とある方から頂きました。ありがとうございました。
2004/03/28 「TRAIN SONG」「LOVE SONG」収録のコンピ盤情報を追加
2004/04/18 「SOME THINGS JUST STICK IN YOUR MIND」ストーンズのバージョン情報、「TONITE,LET'S ALL MAKE LOVE IN LONDON」の情報を追加
2004/11/14 2004年の参加作品情報を追加
2005/06/19 2005年の参加作品「PROSPECT HUMMER / ANIMAL COLLECTIVE」を追加
2005/11/06 35年振り(!!)のセカンド・アルバム「LOOKAFTERING」を追加
2006/01/08 1968年の音源が収録されたオムニバス盤の情報を追加
2006/04/23 ツアーの情報と訳詩サイトの情報を追加
2007/01/07 来日公演の情報を追加
2007/10/28 1967年までのお蔵だし音源集CD、来日公演の曲目(今さらですが)、2007年の参加作品「BALLADS OF THE BOOK」
2007/12/16 「THE COLDEST NIGHT OF THE YEAR」のオリジナル曲の情報を追加。![]()