2015.01.10(Sat.)
赤羽5:23−(821M)→6:55高崎
高崎7:10−(723M)→8:14水上
水上8:24−(1731M)→9:21(9:24)六日町
六日町9:28(9:29)−(1004M・特急・はくたか4号)→10:09(10:10)直江津
直江津10:51−(1333M)→12:16(12:26)宮内
宮内12:36−(1736M)→12:55越後川口
越後川口13:01−(186D)→13:18下条
下条14:30(14:31)−(188D)→14:40十日町
十日町15:10(15:12)−(841M〜8841M)→15:44越後湯沢
越後湯沢16:22−(9764M・快速・シーハイル上越)→19:11(19:30)大宮
大宮19:34(19:36)−(2280Y・快速)→19:48赤羽
 2015.01.02に引き続き、18きっぷで旅に出てきました。最後の1枚かつ最終日の利用です。
 朝、始発に間に合わなかったら9765M・快速”シーハイル上越”を使うつもりで指定を取っていましたが、ちゃんと起きられたのでまず赤羽へ。この時間では上野の発車に間に合うようにはたどり着けません。で、赤羽で指定を自由席グリーン車に変更、というつもりだったのですが、窓口が開いておらず自動券売機での払い戻しもできません。とりあえず、改札窓口で不使用証明だけしてもらって(多少時間があって助かった)、821Mに乗車。ちょっと寝ようと思ったのでグリーン券を購入して乗車していましたが、直前の521M宇都宮行きが普通車も混雑していたのに、821Mは普通車にも空席が見えるくらい。グリーン車もかなり空いていて、スノーボードを立てかけた客もいましたが、階下席はガラガラ。周囲は真っ暗でちょっと夜汽車のよう。大宮でも乗車は大したこともなく、しばらくして爆睡。熊谷に気がつかなかったくらいで、目がさめたのは倉賀野。すでに周囲は明るくなっていました。
 723Mに乗り継ぐと、3両の車内にはスキー客がかなり。821Mから乗り継いだらしき客も。とりあえず3両目に空席見つけて着席。渋川までは2015.01.02に通った経路ですが、敷島付近まで来るとところどころに残雪が。通勤通学客の降車と高校生の乗車が目立った沼田は晴れていましたが、その乗車した高校生が降りた後閑では雲が上空を覆ってきて、上牧の手前では完全に雪となり、なんというか、宮脇俊三先生の『汽車旅12カ月』の描写通りです。周囲はもう雪景色。上牧を出たところで前の車両に移動。
 水上到着後、723Mで前へ移動していた分、跨線橋を渡って1731Mの先頭車両に割と楽にボックス確保。ただ、その後相客が来る程度には混んでいましたが、4両編成だったので、車内の混雑は723Mよりはマシです。とはいえ、跨線橋を往復して買い出しする気にはならなかったので、当座は雪見酒をガマン。列車は新清水トンネルに入る前も出た後も雪国を進み、帰りらしきスキー客の乗車もあって多少乗客が入れ替わった越後中里を過ぎて、スキー客が大量下車し、逆に新幹線で来たらしきスキー客が大量乗車した越後湯沢の発車は2分遅れ。上越国際スキー場前でもスキー客の下車が目立ち、六日町には3分遅れで到着。私はここで1004M・特急”はくたか4号”に乗り継ぎ。一度改札を出て、直江津までの乗車券と自由席特急券を買ってホームに降りるとすぐに、雪の中を”はくたか4号”がやってきました。
 ”はくたか4号”の自由席は、6号車と7号車で、JR西日本の基本6両編成に北越急行の付属3両編成が連結されているので、自由席車は先頭車両同士が向かい合わせになった形。7号車の北越急行車両の方が相対的に空いていましたが、窓側の空きはなし。車販が来れば雪見酒、などと考えつつ、走り出すとさすがに高速で、揺れも少ないのですが、トンネルの連続で車窓は楽しめません。雪の十日町に停車後、車販が回ってきましたが、もう直江津まで10分程度、という時間だったのでビールはやめにしてコーヒーを購入。310円なり。北越急行の最後のトンネル出たら雪は止んでいて、雲の切れ間から青空も見えて、さらに犀潟付近では日も差していました。1分遅れのまま直江津到着。
 到着ホームの向かいには3373M・快速”くびき野3号”がこちらを待っており、”はくたか4号”での車内放送どおり接続を取っていましたが、ぱっとみたところ車内は満席。空いていれば乗車して10:38着の柏崎まで行き、11:05発の1334Mで青海川へ11:13に戻って11:26発の1333Mまで日本海を堪能、という案も考えてはいたのですが、とりやめにして、”はくたか4号”の基本編成と付属編成の 連結部を撮影後、”はくたか4号””くびき野3号”を見送って、いったん改札を出てみました。
 その改札外の通路右手には長蛇の列。北陸新幹線開業時に3セク転換される、信越本線の 記念入場券発売の列でした。駅前に出てみましたが、2014.08.12に宿泊したホテルセンチュリーイカヤの上には青空も。
 駅舎へ戻ると、未だ記念入場券購入の列は長く続いていますが、それを尻目にいろいろと買い込んでホームへ。1333Mはすでに入線しており、これが前3両長野色後3両新潟色という6両編成。富山行き546Mを見送り、駅名票を撮影してから、テーブルのある長野色編成を選び、その中でもトイレのある3両目の海側ボックスを余裕で確保。富山方面からも長野方面からも接続列車がないので、6両の車内はガラガラです。
 さっきまでの青空がどんどん曇ってきた中を定刻に発車。犀潟のホームには大量に小学生がいて、一杯になるのかと思いきや、どうも定刻なら10:57着の北越急行830Mを下車したところだったようです。その830Mが少し遅れていたためか、犀潟で乗り換え客を待って発車。”はくたか4号”じゃなく、830Mで来ることも考えたのですが、そうすると犀潟でギリギリの乗り換えになっていた訳ですね。相変わらず車内はガラガラで、乗り換え客も数名いたかどうか、だったのではないでしょうか。
 どんどん天気が悪くなってきます。柿崎駅を発車して、下りホームを少し外れたくらいの位置で停止を知らせるブザーと緊急停止しますから注意、とのアナウンスがあって急停車。まだ上りホームが見える位置です。車内放送によれば、次の米山との間で風速20m/sを超えたため徐行運転が必要であり関係各所と打ち合わせ、とのことで、これは運転打ち切りもあるかとちょっとわくわくしてきます。結局、柿崎−米山間徐行運転の調整がついたということで、11:20発車。6分遅れとのアナウンスがあり、時速20km程度の徐行運転となります。泡立つ日本海を眺めながら気分よく飲んでいるうちに米山到着。ここで徐行区間が終わり、米山発は10分遅れの11:29。下りホームが海に面した青海川から乗客1名。何せ吹雪いているので、ここへ来て待ってたら、そりゃ寒かったろうな、という妙な感慨が浮かびます。
 柏崎では風も弱くなりますが、問題はこの先。10分遅れで来ていますから、長岡まで行ってしまうと上越線上り1736Mは12:31発なのでほぼ同着となり、それでは間に合わなくなってしまいますから、宮内下車がほぼ確定。これは、乗り換え時間からすると兵站確保ができないことも意味します。その先、乗車予定の飯山線は、森宮野原−十日町間が13:00頃−16:00頃の間、除雪作業のため計画運休でバス代行がないことが前日の01.09にわかっています。つまり186Dが十日町止まり、135Dが十日町始発、ということになります。加えて、11:00頃まで森宮野原−十日町間は大雪で運転見合わせ、十日町−越後川口間も一部列車運休で、先はどうなるか、という状況は把握済み。これでは津南まで行って駅舎併設のリバーサイド津南での入湯は無理そうです。空模様はいよいよ怪しく、来迎寺停車中に、パチパチと窓ガラスに当たる音がして、これは雪ではなく雹ですね。吹雪いているのは相変わらずです。
 十日町−越後川口間は11:00頃に復旧したことをネットで把握して、遅れ時間も相変わらず10分で済んだ宮内で下車。駅で確認したところ、十日町−越後川口間は運転再開して定時、とのことなので、安心して上越線1736Mに乗車。3駅先の越後川口へ。相変わらず雪は降り続いています。
 1番線へ回り、飯山線の186Dに乗車。本来なら戸狩野沢温泉行のはずですが、車内アナウンスでは十日町行とに変更ということで、やはり森宮野原−十日町間は計画運休のままのようです。単行の車内はかなり空いています。このまま十日町まで乗り通すことも考えましたが、下条で下車。雪の中歩いて温泉に行くことにします。駅前へ出てみて感心したのは、ちゃんと駅前の道路には融雪用の配管が埋め込まれていることで、さすがは雪国です。
 国道117号へ出て、ところどころ融雪用の水が流れて足元が悪い中、下条郵便局で右折して、下条温泉 みよしの湯に到着。徒歩3分あるいは徒歩6分との情報がありましたが、雪の時期じゃないと徒歩6分よりはもう少し近いかな、でも徒歩3分ってことはないな、という印象です。
 入口から2Fに上がり、受付で入浴料400円(事前情報では500円でしたが、なんで400円だったのかは不明。何かの割引の日だったんでしょうか?)を払って別棟1Fの温泉へ。先客は0で、結構広い浴室を貸し切りでかなり長いこと堪能しました。しばらくして、ようやく入浴客が来たところで風呂を出て、受付併設の売店で360円で缶ビール購入して風呂上がりの一杯。定価のビールじゃないですが、この状態での雪見酒ですから、不満はありません。
 もう少し長居したい、というより、外へ出るのは正直億劫ですが、そうも言ってられないので、また雪の中を下条駅へ。雪は相変わらず降っていて、下条駅のホームでは、1時間前の私の足跡がもうほとんどわからなくなっています。そんな中を、2両編成、ガラガラの188Dがほぼ定時にやってきて、十日町へ。
 一旦JR側の東口駅前へ出て、商店街へ。酒屋があったので、とりあえず飲み物の買い出し。食事は北越急行側にそば屋があるからいいや、隣に売店があって食料調達もできるし、と思って駅へ戻ると、なんとそば屋の営業は10:30-14:30で、併設の売店も営業していません。あてが外れたのもはなはだしい話ですが、いまさら東口駅前へ戻って探す気も起きません。おまけに、1本前の越後湯沢行が839Mが28分遅れ、と、不穏な情報が入ってきます。まあそのまま待っていても仕方ないので、しょうことなしに、早めにホームに上がって1-2分程度遅れていたらしき1014M・特急”はくたか14号”を撮影してしばらくすると、幸いなことに、直江津行840Mも、乗車する841Mも、まずまず遅れずにやってきました。
 2両編成に乗車し、そこそこ混雑はしているものの、先客が1人だけのボックスに座席を見つけて一息つきましたが、この後が問題です。この841Mは本来六日町止まりですが、土曜休日の臨時運転で区間延長されて越後湯沢行です。一方、乗車予定の9764M・快速”シーハイル上越”は石打始発なので、当然始発からの指定を押さえていましたが、841Mの延長区間の8841Mは全駅通過、つまり石打通過なので、15:25に六日町に到着後、15:31発の長岡始発1740Mに乗り継いで石打へ向かうのが当初予定でした。ただ、兵站が確保できていないし、石打駅前には何もないのは承知していたので、841Mの遅れ時間からは六日町乗り換えでも大丈夫でしたが、結局越後湯沢へ。
 無事に諸々買い込んで、ホームに降りると1018M・特急”はくたか18号”と844Mが並んでいますが、この光景も2015.03.13までですね。乗り換え客も激減して、スキーシーズン以外はかなり静かな駅になるのでしょうか。やってきた9764M・快速”シーハイル上越”は、185系の6両編成。1号車と2号車が自由席ですが、さすがにこの2両は石打から満員。かなり空いていた指定席も越後湯沢からの乗客でほとんど埋まり、私のいた3号車からみると、2号車デッキにも立ち客がいる様子。発車したところで、窓側席を確保していた私は雪見酒を開始。越後中里で空いていた指定席も埋まり、列車は県境を越えて水上へ。
 ところが、発車時刻の17:02を過ぎてもホームに停止したままです。周囲はすっかり暗くなっています。そうこうするうち車内放送が入り、トンネルで氷柱が当たってヒビが入ったらしい、2号車自由席車の窓の点検と応急処置を行うとのことでしばらく停車。応急処置ってどうするのか、と思いましたが、結局水上を17:18と16分遅れで出た後、車掌がガムテープを持って通路を通り、指定席車の座席番号と新前橋から検修担当の社員が乗ってくる旨の業務放送が流れた後、車掌がまたもや2号車側から乗客を連れて通り過ぎて行きましたから、ガムテープで窓を貼った後、窓側席にいた乗客を空いていた席に移した、ということのようです。どういう応急処置かに興味はあったのですが、満席の自由席に覗きに行く気も起きず、列車は高崎へ。ここで下車してグリーン車乗り継ぎ、というのも考えていましたし、実際、高崎始発18:14の湘南新宿ライン2280Yもあったのですが、応急処置に興味があったのでそのまま大宮まで乗り通すことに。車内は高崎で入れ替わりがあり、少し降車の方が多かったため、指定席は空席がちらほら。一方、ときどき開くデッキへ通じる扉からは、かなりな人数が立っていることが窺えます。
 結局、19分遅れて大宮到着応急処置の内容を外から眺めているうちに、高崎からの2280Yがホーム向かい側に着いたのでこれに乗車。もうこのまま帰るか、とも思いましたが、こういうときじゃないと行かないな、と思い直して、急遽赤羽で下車。朝、不使用証明してもらった下り”シーハイル上越”の指定券を払い戻してから、バスで前野原温泉「さやの湯処」へ。1,030円払って入浴。結構広く、露天風呂もありましたが、当然ながら大都市近郊の健康ランドかスーパー銭湯っぽい感じではあり、駅から遠いことと値段も相まって個人的にはついででもないとなかなか来る気にはならない施設ではありました。
 ともあれ、温泉をハシゴして帰宅。この冬シーズンの18きっぷの旅も無事終わりました。
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