2013.01.03(Thu.) - 01.04(Fri.)
新宿23:10(23:18)−(8763M・快速・ムーンライトえちご)→4:51新潟
新潟4:56(4:57)−(3921M・快速)→5:52(5:54)村上
村上5:56−(821D)→8:18酒田
酒田9:02−(154D)→10:05(10:07)新庄
新庄11:24−(726D)→12:28鳴子温泉
鳴子温泉13:03(13:11)−(1736D)→14:03(14:08)小牛田
小牛田14:18−(2568D)→15:05仙台
仙台15:28(15:29)−(9574M・快速)→16:36福島
福島17:24−(2150M)→19:23(19:24)黒磯
黒磯19:31−(1580M)→20:21宇都宮
宇都宮20:38−(3550M・通勤快速)→22:11上野

 さて、四国から帰ってきた夜、翌日は休暇取ってはいましたが、いくら”ムーンライトえちご”の指定持ってるとはいえ、あまりに疲れてれば出かけるのやめよう、と思っていましたが、幸いというかなんというか、帰宅して色々やっているうちに、ちょうど出発に都合のよい時間になったし、この程度疲れているなら、かえってよく眠れるんじゃないかと思って、新宿へ。
 いつもながらに移動が面倒な5番線に”ムーンライトえちご”は既に入線していて、4号車8B席に乗り込み発車を待ちますが、なんだか小田急の接続待ちで発車遅れとのアナウンス。螢田〜足柄駅間で発生した人身事故の影響で遅れが出ていたようでした。結局、8分遅れで発車。
 さて、一応の目的は、由利高原鉄道を往復してどうにか帰ってくる、というものですが、天気予報では4日午前まで雪の影響が残りそうとのことで、一応の代替案も考えておく必要があります。日付が変わったあたりでわかったことは、只見線は、大雪の影響で、4日始発から15時頃まで大白川〜只見駅間の上下線で運転見合わせ、飯山線は、除雪作業のため、4日13:00頃〜16:00頃まで、森宮野原〜十日町駅間で運休、バス代行もなしというもの。代替バス込みで只見線、という案もあったのですが、この時点で消滅。飯山線は年末に乗ったばかりですからまあ乗らなくても、というところですが、早くも代替線区は減ってしまいました。
 大宮を出てから1号車より検札が始まりましたが、なかなか4号車まではやって来ません。いいかげん眠くなった高崎手前で減光されて、高崎では乗車はともかく降車も少しあったのが驚きでした。高崎出てからようやく検札がやってきて、日付印を入れてもらい、ちょっとうとうとして、水上まで来ると結構雪が積もっています。この後しばらく眠って、長岡で車内放送とともに明かりが元に戻ります。またうとうとして、新津での下車が多くて今度こそ目が覚めて、新潟に到着
 その新潟駅、改築中のためか、何か妙な感じです。到着は9番線でしたが、駅の案内放送通り降りて左にまっすぐ進むと1番線で、村上行き快速が停車中。6両つないでいますがオールロングシートで、車内は”ムーンライトえちご”からの乗り継ぎ客が大半。まだ暖まってはなかったろうし、乗り継ぎ客が来るまではガラガラだったからでもあるでしょうが、とにかく寒い寒い。
 定時に発車。外はまだ真っ暗で、途中少し風が強いかな?とも思いましたが、何せ外が見えずに木の枝が揺れているとかわからないまま。駅ごとに少しずつ降車があって、村上駅2番線に到着。同じ2番線前方に3両編成の酒田行きが停車中で、雪がかなり降っている中を乗り継ぎ。まあ5割くらいの乗車でしょうか。こちらもほとんどが快速からの乗り継ぎ客でしたから、つまり”ムーンライトえちご”からの乗り継ぎ客が大半、ということになりますが、今度はディーゼルカーのためか、車内が暖かいのがありがたいところ。3921Mは2分遅れで到着したので、すぐに発車。
 雪がかなり激しいので、状況はどうかと思い運行状況をチェックすると、強風の影響で、酒田〜秋田駅間の上下線で一部列車が運休、との情報が。まあこの時点ではどうしようもないので、ひとまずこの列車の終点の酒田までは行くことに。今川あたりでうっすら周囲が見え始めますが、海が泡立って岸側が白い、実に冬の日本海です。県境を越えた鼠ヶ関から駅ごとに高校生乗ってきますが、私は三瀬あたりから寝落ちしてしまい、目が覚めたら西袋でした。座っていた海側はそれほどでもありませんが、山側の窓は雪で真っ白です。
 さて、この先どうなってるかな、と思いきや、酒田から先の秋田方向は酒田駅で確認しろとの車内放送が。定刻に酒田到着。その酒田駅、駅弁がなくなったのは知ってましたが、駅そばもありません。駅前は雪が積もって、駅舎前ではところどころ融けてまた凍ったところが滑ります。天候は、雲の切れ目も見えるけど、雪はちらつく状況で、大変に微妙。駅改札口で聞くと、秋田までの間は「遅れはあるが動いている」とのことで、由利高原鉄道に電話してみると、こちらは遅れもなく動いているとの返事。この先どうするかかなり悩みます。
 何を悩んでいるかというと、当初の計画がこのあと
酒田9:38−(541M)→10:42羽後本荘
羽後本荘10:47−(7D)→11:26矢島
矢島11:52−(12D)→12:33羽後本荘
羽後本荘12:56−(542M)→13:56酒田
酒田14:00−(132D・快速・最上川)→14:51新庄
新庄15:28−(150M・特急・つばさ150号)→15:50村山
村山15:54−(1442M)→16:30山形
山形16:32−(440M)→17:18米沢
米沢17:46−(442M)→18:31福島
福島18:49−(2152M)→20:44黒磯
黒磯20:52−(1586M)→21:42宇都宮
宇都宮21:47−(690M)→23:38上野
というものだったからで、羽後本荘での由利高原鉄道への乗り継ぎとか、酒田での快速”最上川”への乗り継ぎとか、遅れが出るようだと結構微妙です。
 とりあえず考えをまとめようかと、駅舎内の清川屋という土産物店内の飲食コーナーでホットコーヒー100円。東能代からの上り普通530Mが所定のとおりなら8:44に到着のはずで、この列車の遅れがあるのかどうかをひとつの判断材料にしようかと思っていましたが、これが着いたかどうか、コーヒー飲んでてわかりませんでした。ここは改札で訊けばよかっただけですが、なんでかぼーっとしてました。その後、8:54発の”いなほ6号”が定時に出て、この時点から計画を変更するとしたら羽越本線を引き返してどこかに乗りに行くか陸羽西線に回るしかなく、陸羽西線なら時間はそれほどありません。考えたあげく、由利高原鉄道をあきらめて陸羽西線に回ることに。この時点でこの後の目的が乗りつぶしから雪見旅行に変わってしまいました。
 陸羽西線も久しぶりで、25年以上乗っていない気がします。余目からの進行方向と川の向きはこっちだったかな、と考えて、0番線停車中の列車の2両編成先頭の左の2人がけボックスを確保。お隣1番線には、臨時特急”いなほ80号”らしき編成が入ってます。
 かなり空いた状態で154Dは酒田を発車。東酒田あたりからやや吹雪模様。ワンマンの運転士に余目からの進行方向と川の向きを確認すると記憶の通り左側で安心。羽越本線下りの823Dは余目で4分遅れ。こちらも接続を取りましたが、10人くらい乗り込んできました。余目から羽越本線と別れて陸羽西線に入ると、これまで以上に周囲は真っ白。左窓側は、羽越本線内で山側なのでモロに雪があたって、一旦融けたものが大きな塊になって凍りついたうえ、内側からの結露もあって景色眺めるには不向きなことこの上なく、せっかく酒田のキヨスクでビール買って来たのになあ、と、それでもしっかり飲みながら思わんでもないところ。ときどき窓拭きながら見るに高屋あたりからの最上川は、氷が流れて寒そうです。古口過ぎると一瞬晴れて?運転士はワイパー止めてた区間もありましたが、新庄に近づくとまた雪模様。陸羽西線は時間つぶしに余目と高屋の間を往復したことと、一度全線通して乗ったことがあるだけですが、今回の乗車は、景色を見るという意味では何が何やら、という状況で新庄到着。到着ホームの向かい側には、除雪用モーターカーが。機関区等にいるのを走行中の列車から眺めることはありますが、駅構内でこういう車両見るのも久しぶりです。
 154Dが157Dとして折り返した後、さて駅構内のそば屋にでも、と思ったらなんと営業が11:00から。駅併設の”ゆめりあ”内にも飲食店はありますが、ここでピザというのも何か違う、と思ったので駅前へ。融雪のためにお湯を流しているので足元に気をつけながら、駅前市場内のそば屋へ。かけそば350円に、漬け物が2切れついてました。市場に貼られた、昨年の衆議院選挙のポスターが何とも、です。晴れ間も見える中を新庄駅へ戻って、さてまだ時間はたっぷりあります。
 ”ゆめりあ”内の物産館を冷やかしたり、また天候が悪化してきた中、機関庫陸羽西線156Dと奥羽本線2434M”つばさ140号”の撮影をしているうちに、ようやく折り返し726Dとなる、4727Dが7分遅れでやってきます。
 2両編成の後部左側の2人がけのボックスを確保して、定刻に発車。車内は空いています。窓ガラスの状況は陸羽西線と同様ですから、外を眺めるのには向かないことも同じです。まあどのみち真っ白であることに変わりはないですが。このあたりで運行状況をチェックすると、酒田駅で車両点検があった影響で、酒田〜村上駅間の上り線の一部列車に遅れが出ているようです。堺田を過ぎて下りにかかり、中山平温泉駅前の蒸気機関車も雪の中です。
 相変わらず雪が舞う中、鳴子温泉到着。早速駅構内の観光案内所で一番近い立寄り湯の場所を聞くと、徒歩3分とのこと。その早稲田桟敷湯は入湯料530円。変わった名前で変わった建物だと思いましたが、昔早稲田大学の学生がボーリングで掘り当てたのが名前の由来で、建物は名前にちなんで、早稲田大学の石山修武教授が設計したのだとか。カラスの行水でしたが、次に機会があればもうちょっとゆっくりしたいし、もうひとつ駅から近い、滝の湯にも回りたいところではありますね。
 鳴子温泉駅に戻ってキヨスクでビールを買い、折り返し1736Dとなる下り1731Dを待ちますが、定刻なら12:55にやって来なければならないところ、強風のためだとかで10分程度の遅れの模様で、ホームで待ってるこちらは待ってる間に湯ざめしそうではありました。ホームの柵に積もった雪は完全に粉雪です。
 ここでまた運行状況をチェックすると、奥羽本線(山形線)は、大雪の影響で、米沢〜山形駅間の下り線の一部列車に遅れが出ているようで、そのあおりで18:30頃まで庭坂〜米沢駅間の上下線で区間運休となる模様。当初の予定通りの行路をたどれたかどうかは怪しい感じですし、坂町から米坂線に乗っていても途中で立ち往生してそうです。
 結局、12分遅れでやってきた1736Dは2両編成。寒いホームで待っていた甲斐もあって、先頭車の左窓側2人ボックスを確保しますが、終着駅なのになんでか降りない乗客もいました。多分、川渡温泉か鳴子御殿湯あたりから乗ってきての折り返しですかねえ。鳴子温泉まで乗ってきた726Dの折り返し729Dは1731Dとの接続を取ったため、遅れて出て行きました。
 鳴子温泉は結局8分遅れての出発。陽は差してますがやはり外は雪模様で雪景色です。岩出山まで来ると積雪自体は減りましたが、晴れて粉雪が舞っています。結局、西古川あたりまで銀世界でした。古川では晴れて雪もやみ、5分遅れまで回復した小牛田まで来ると冬枯れの水田に残雪がある程度。しかし、強風って、どこで吹いたんだろうという感じです。
 その小牛田駅、ずいぶんと久しぶりでしたが改札は跨線橋に上がっており、旧駅舎はびゅうプラザと町の施設になっており、キヨスクも3,4番ホーム上だけになっていました。仙台行きはまさかのディーゼルカー3両編成で、なるほど列車番号は2568Dです。2両目に潜り込んでとりあえず座席確保。
 沿線は残雪がところどころ点々としている程度で、冬枯れの車窓が続きます。震災の爪痕は、松島や塩釜で降りてみればまた様子も違うんでしょうが、東北本線からではよくわかりませんでした。とはいえ、仙石線は高城町と陸前小野の間が未だ不通です。定刻に仙台到着。晴れてはいますが結構な寒さ。
 福島行きの臨時快速9574Mがあるのでこれに乗り継ぎますが、問題は何両つないでいるか。駅改札で確認するとなんと2両で、これは座席確保を優先しないと大変なのですぐにホームへ。向かいには仙山線の車両がいますが、こちらはやはりかなり雪がある様子です。
 結局、やってきた福島行き9574Mは719系2両。2両目右側のボックスに窓側前向きの席を確保はしました。予想通り車内はほぼ満席で、ちらほら立ち客も出ています。進行方向右側だったので、走り出すと思った通り冬の低い西日が直撃してまぶしいのは仕方ありませんね。名取、岩沼と大量下車。臨時だろうがとにかく先に出る列車に乗るという意味では都市近郊の利用パターンでしょうか。船岡からは冬で丸裸の桜並木が併走します。大河原、白石も下車が多い一方で、乗車はほとんどないのでかなり空いてきました。残雪は大河原手前で増えて白石手前で消える感じですが、当然のように、越河過ぎての国見峠は雪景色。それどころか、さっきまで晴れていたのに貝田付近からの福島盆地は雪。東福島手前で止んだかな?という感じで、雪雲がおどろおどろしい感じの板谷峠方向を眺めつつ福島到着。なるほど奥羽本線の車両には雪がこびり着いています。
 福島から先発の郡山行き1154Mはオールロングシートですし、先行する意味もありませんから予定通りに1本後の黒磯行きに乗車することにして、さすがにお腹も空いたので、駅構内を探しまわって、結局、新幹線口(西口)改札を出て1階の立ち食いコーナーと着席部とを分けたそば屋に。立ち食いコーナーできつねそば320円。
 黒磯行きは719系4両編成セミクロスで、2両目左側のボックスを確保。もう暗くなったし、発車前に飲み始めましたが、車内は発車前に満席となり、立ち客も出ていました。ちょっと雪が舞っています。駅ごとに下車していきますが、そこそこ乗車もありそれほど空いていく感じでもなく、本宮まで来ると今度は乗車客が降車客を上回るくらいです。車内でまたまた運行状況をチェックすると、昼間の時点では何ともなかった米坂線が大雪の影響で、羽前椿〜小国駅間の上下線で運転を見合わせていて、今泉〜坂町駅間の上下線で一部列車が運休となっていました。郡山で磐越西線の接続を待つとの放送があり、おそらくは定刻なら18:13到着の1216M・快速”あいづライナー6号”を待ったのでしょうが、結局郡山を2分程度遅れて発車。当然のように、ここでまた満席に。泉崎まで寝落ちして、白河と新白河で少し空いて黒磯に到着。
 黒磯駅は、4,5番線の階段を、エレベーター設置のために新しくしたのか、ちょっと狭くなっていました。宇都宮行きは3番線から5両編成のオールロングシート。先頭車に座りましたが、この区間を遅く戻ってくるといつもロングシートになるのが難点ではあります。お約束のように運行状況をチェックすると、陸羽東線の小牛田〜鳴子温泉駅間で強風のため、上下線の一部列車に遅れとの情報。先にも書いたように、特に陸羽東線内で風が強かったとは思っていないので、そうするとこれはたまたまうまく抜けてきただけなんですかね…。
 宇都宮到着後、グリーン券購入。平日なので950円で、値段に一瞬驚きましたが、休日料金と思い込んでたのが正月気分が抜けていないところ。駅ビル2階の「餃子小町」で餃子買って持ち込み、ビールで乾杯。さすがにくたびれました。
 今日乗車した経路は、只見線と飯山線がダメだったことを考えれば米坂線くらいしか候補がなかったし、それやってると米沢と福島の間で途方に暮れていた可能性があるので正解でしたかねえ。しかし、秋田県内で唯一未乗で残っている由利高原鉄道はどうやって乗りに行くべきか…。18きっぷ利用前提だと、同じ行程しか思いつかないのが難点ですが、今日のところは乗りに行っていれば、羽越線内はうまくいってもそのあとがどうなっていたかはわからないので、これでよかったのでしょうね。ま、なかなかに悩ましい話です。
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