2011.09.10(Sat.)
上野6:51−(1329M)→8:45水戸
水戸9:05−(927D)→9:59(10:07)常陸太田
太田駅10:11−(日立電鉄交通サービスバス)→10:41(10:38)大甕駅
大甕10:53−(2737M)→12:06湯本
湯本12:55−(547M)→13:05いわき
いわき13:23(13:29)−(9633M)→13:38(13:43)久ノ浜
久ノ浜14:48−(9630M)→15:03いわき
いわき15:41−(743D)→17:17郡山
郡山17:33−(2148M)→18:08(19:00)白河
白河19:44−(タクシー)→19:51新白河
新白河20:17−(9372B・Maxやまびこ372)→20:27那須塩原
那須塩原20:29(20:32)−(1584M)→21:14宇都宮
宇都宮21:36−(688M)→23:22上野
 18きっぷの通用最終日。今年はなんだかんだで余ってしまったこともあり、U竹氏をお誘いして出かけてきました。
 上野駅でクロスシート部分を確保して、ホームを出たところで、早速乾杯。スカイツリーを横目に見ながら千葉県に入り、さらに茨城県に入るとだんだん乗客が増えてきましたが土浦と石岡でかなり下車して、また車内は空席が目立つ状態に。
 水戸では、水郡線ホームに郡山行329Dと、8:44に着いたばかりの常陸大子始発830Dがいるのが見えましたが、830Dはすぐに友部方向へ引き上げていったので、先にホームのそば屋で朝食を取ってから水郡線ホームへ移動。
 ちょうど常陸太田発の924Dがやってきたので、これの折り返しかと思っていましたが、これまた友部方向へ引き上げていき、友部方向から2両編成がやってきて、これが常陸太田行927Dです。
 さて、水郡線、東日本大震災で線路の一部以外にも、那珂川の橋梁が、使用中の旧橋梁も供用予定だった新橋梁も、ともに被害を受けてしまったそうですが、結果、新橋梁への切り替えを早くする形で復旧したそうで、那珂川橋梁の前後では一部線路も付け替えられて高架部分が増えていました。下菅谷、中菅谷と過ぎ、上菅谷へ。ちなみに今日は菅谷も通ります。
 その上菅谷駅で21分停車。後続の郡山行329Dとの接続をここで取るのですが、正直意味があるのかないのか、他所者にはよくわからない接続です。そのつもりで来れば上野を7:03に出る1331Mでも間に合いますので、無意味ではありませんが…。逆に、わざわざ常陸太田行に乗ったあげく、ここで郡山行に乗り換える、酔狂な男性3人組の観光客もいましたから、全く無意味じゃない、ということでしょうけど。駅前に出てみましたが、コンビニエンスストアなどは見当たりませんで、駅前すぐの県道に、米屋があったくらいでした。
 列車に戻って、その郡山行329Dがやってくるのを待っていると、その郡山行329Dが、どうも水戸での常磐線の接続待ちで10分遅れとの車内放送が。常陸太田でのバスへの乗り継ぎ時間は12分なので、やきもきしているうちに、郡山行329Dが到着してすぐに発車。こっちを先に出さないのかと思っていましたが…。結局、20人前後が乗り継いできて、9:52に発車。8分遅れ。
 上菅谷−常陸太田間は1999.08.07以来ですが、景色を見ても特段に思いだすことはありません。それよりも相変わらず8分遅れのままで、これではバスへの乗り継ぎが怪しくなってきます。終着1つ手前の谷河原で座席を立ち、最前部へ移動して降車に備えて、常陸太田に8分遅れで到着。最前部に移動した分、かえって改札口が遠くなってしまいました。
 さて、新しく今年4月から供用されたらしい新駅舎をゆっくりと見る暇もなく、バス停探し。駅前広場が整備されていたおかげで、U竹氏がすぐに乗り場を見つけたところでちょうどバスがやってきました。常北太田駅の跡など見る暇ももちろんなく、先客2名に私達を加えたバスは発車。
 バスは最初は主要道路沿いを進み、ときどき鉄道の路盤が見えていましたが、主要道路から外れてこんな道走るのかという道路を縫っていくあたり、やはり日立電鉄線の廃止代替バス、という位置づけなんでしょうね。そういう道沿いでもやはりところどころで廃線跡がわかります。乗客は1名が下車して1名乗車、結局所定より3分早く、大甕駅に到着。
 日立電鉄線の跡など影も形もなく、駐車場となっているのを眺めて、いわき行に乗車。覚悟していたようにロングシートで、4両編成の車内もそこそこ混雑していますが、日立でかなり車内も空き、うつらうつらしているうちに福島県に。ところどころ、瓦屋根にブルーシートと重しを置いてある家が目につくようになってきて、仮設住宅を横目に泉到着。”スーパーひたち15号”に道を譲るため8分停車。広い構内には福島臨海鉄道の車両の姿こそ見えませんでしたが、腕木信号機が遠くに立っていました。
 入湯は後回しとも思っていましたが、まあいわき駅挟んでウロウロするのもなあ、ということで、結局先に2009.12.26以来の”みゆきの湯”へ。値段は変わらず220円というのがありがたいですね。
 さっぱりとしてから湯本駅へ戻り、後続の547Mでいわきへ。これが10両編成でセミクロスシート車も連結されていましたが、ガラガラの車内でもクロスシート部分にはしっかり先客が。まあ10分の話なのでどうでもいいですが。
 再開発されてやたらこじんまりとした感じのいわき駅ホームからは、やはり2009.12.26と同じく、自由党の看板が見えました。ここで昼食代わりに蕎麦でも、と思いましたが、ホーム上にはなし。仕方ないので久ノ浜行に乗り込んで発車を待っていると、”スーパーひたち19号”が10分遅れとやらで接続待ち。なんだかつくづく、他の列車のあおりを受けますな。
 四ツ倉駅でも建設中の仮設住宅を見て、この列車の終点、久ノ浜駅へ。駅前には広野までの代行バスが待っていましたが、18きっぷの私達はこれはパス。震災で被害を受けた建造物解体のためのプレハブ詰所が設置された駅前を出て、海岸へ出てみることに。
 国道6号線を渡ってしばらく行くと、廃材を積んだトラックが通り、津波で被害を受けた建造物が目立つところに、警備員が立っています。解体工事も行われている中、津波でやられた建物には解体可等となぐり書きがされており、さらに海岸に近づくと一面、建物の基礎だけしか残っていません。大久川の河口から海岸に出てみましたが、防波堤沿いの通路のコンクリートパネルがめくれて陥没していたり、とんでもない状況です。防波堤は破壊されて唯一残っていた稲荷神社も鳥居が倒壊し、郵便ポストもグニャっと曲がっています。
 久ノ浜駅へ戻り、列車の走らない岩沼方向を眺めて、上り列車でいわきへ。途中、やはり津波で破壊されたらしい、海の家らしきものも見かけました。
 いわき駅には向かい側ホームに既に郡山行743Dが入線していたので、荷物を置いてから駅前に買い出しに。いわき駅、それにしてもコンパクトになったなあという印象です。
 743Dがいわき駅ホームを出外れてから早速調達したばかりのスパークリングワインを開けて乾杯。いわきの市街地を外れて、夏井川渓谷に沿う当たりはなかなかいい感じの風景です。川前でいわき行736Dと交換。ところがこの後、雨がぱらつき始めて、小野新町辺りでは結構な降り方に。U竹氏が雨男である旨自ら宣言するので、まあ大丈夫でしょう、と返事したのですが、この時点ではこの後の運命など知る由もありません。石灰石鉱山のベンチカット(旭鉱末株式会社の旭滝根鉱山のようですが、旭大越鉱山かもしれない)など眺めて、しばらくすると雨も上がり、一安心して郡山へ。
 郡山で接続の2148Mに、向かい側ホームに到着して、幸い座席も確保。ついでに蕎麦でも、と思いましたが、ここでもホームに蕎麦屋が見当たりません。しょうことなしに車内に戻ったところで、遠くに稲光が見え、また雲行きが怪しくなってきます。安積永盛ではまた雨となり、それどころか須賀川では雷雨です。さすがにこの辺りで眠くなってきて、目が覚めたら駅に停車中。どこだろうと思ったら、とっくに発車してなきゃならないはずの矢吹で、ここで長く停車しているのかその前の鏡石から遅れているのか、とにかく抑止されて列車は動きません。どうも、この時点では黒磯−郡山間が大雨の影響で停止していたようです。そのうち、18:40に発車して白河までは行く、との車内放送が流れ、実際に18:43に矢吹を発車してやれやれ。所定より50分強遅れて白河到着。この先、黒磯までの運転見込みは立っていません。
 車内に居残っていても仕方ないので、いったん改札を出て駅待合室へ。東北新幹線は平常運転であることは窓口で確認できましたが、在来線がこの先どうなるのか、まあじたばたしてもどうなる訳じゃなし、のんびり構えて、U竹氏と、「別にこのまま運休で白河宿泊でもいいんですがね。」「きっぷの有効期間さえ明日まで延ばしてくれたらそれで何の問題もないな。」「そうと決まればすぐホテルに荷物置いて、シャワー浴びて飲みにいくんですがね。」「そうすると明日は10:00頃のんびりチェックアウトして帰るんだがな。」などど暢気な会話をしていましたが、結構ピリピリしている乗客も多く、駅員を怒鳴ったりしている向きもいれば、数名はタクシーで新白河へ向かっていました。
 雨も上がっていたので,駅前で駅舎のステンドグラスなど眺めて過ごしているうちに、「タクシー相乗りで新白河行きませんか」などと話しかけてくる怪しげなオタクっぽい青年(だろうな、まあ)もいましたが、当然断って待つうちに、結局、新白河までバス代行、新白河−那須塩原間は新幹線に振替、となり、18きっぷでも振替となることを確認し、しばらく待っているとようやく運転手の手配がついたらしいバスがやってきましたが、人数が多いので全員は乗り込めません。残りの人数はタクシー代行となって、タクシー相乗りの形で(むろんタクシー代は無料)新白河へ。
 新白河で振替乗車票をもらって、ホームへ。目の前を上下とも通過列車が行き交います。Maxやまびこ372号の先頭車に乗車。座席に座ってくつろいで乾杯。問題は那須塩原での接続で、最初は1584Mの発車後の到着だから上りの1586Mをかなり待つハメになるかと思いましたが、はやぶさ406号に追い抜かれる関係で急げば間に合う可能性もあるか、ということで、那須塩原到着直前に改札口に近いであろう後部車両へ移動。那須塩原でホームを急ぎましたが、当然ながら大量の降車客が出て、1584Mは発車を少し遅らせたこともあり余裕持っての乗換でした。
 ホームに蕎麦屋はあったが営業が21:00で終わっていた宇都宮では、駅前と駅売店で少々補給。688Mのグリーン車で乾杯して締め。
 しかし、白河で宿泊できなかったのが少し残念な気もしますね。おつきあいいただいたU竹さん、おつかれさまでした&ありがとうございました。
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