2008.12.13(Sat.)
東京7:15−(743M)→8:35国府津
国府津8:40−(2529G)→10:03沼津
沼津10:07−(223M)→10:26富士
富士10:38−(433M)→11:00清水
新清水11:24−(100)→11:44新静岡
静岡12:03−(769M)→13:13浜松
浜松13:28−(5953M)→13:51新所原
新所原14:22−(134)→16:19掛川
掛川16:28−(830M)→17:01焼津
焼津18:10−(156M)→18:24静岡
静岡19:29−(338M)→22:43東京
 東亜交通問題研究会(仮称)冬期研修会に本年も出かけてきました。この会のファウンダー名誉会長最高顧問相談役代表理事会計監査CEO兼COO兼CIO兼CCO(教育)は当然にU竹氏ですが、本年は残念ながら不参加。ただし、研修会の研修内容には、ずいぶんとご助言を頂きました。今年利用するのも18きっぷで、コンセプトは昨年と同様、つまり例年通りです。
 曇天のもと、まずは東京駅にY岸氏、H田氏、C葉氏、S田氏、I塚氏と私の6名で集合。東海道線ホームに上がると、向かいの7番線にいた、後続の521M伊東行は、なんと185系でした。途中から合流予定のI井氏に乗車列車と号車番号を連絡して出発。そこそこ車内が混んでいたこともあり、出発前に買い出しも可能でしたし迷いましたが、今日はまだ飲み始めません。ここで、Y岸氏がなんと52度の超高級白酒を持参していたことが明らかとなります。東京駅を発車した列車は、新橋、品川と乗客を増やし、川崎でI井氏と無事に合流。横浜でかなりの下車もあり、しばらく横須賀線と並走の後、戸塚で接続。大船手前で、すでに側面の行先表示が南浦和行に変わっている京浜東北線を横目に見て、藤沢に着くと、車内もだんだんと空いてきます。その藤沢などでは何やら下りホームの東京方に、やたらとカメラを抱えた集団がいましたが、時刻表で確認したところ、12.13, 12.14と、臨時の”あまぎ”が走るようで、どうもこれを撮りにきた人のようでした。帰宅後調べてみると、183系か189系がヘッドマーク付きで走ったようです。
 車内もかなり空いて、だんだん薄日が射してきて、少し海も見えたところで国府津到着。さて、ここで御殿場線に乗り換えですが、待っていた車両は2両で、すでに車内は満員でした。せっかく313系の、セミクロス車が来ていたのに、ちょいと残念。ここから松田までの区間が、私には初乗りです。
 出発した2529Gは東海道線を跨いで右へ、しばらく国府津車両センターを眺めて走ると、下曽我到着。少し下車が出ましたが、乗車も多く、これは松田から新松田へ歩いて小田急で新宿へ出る人が多いかな、と思ったのですが、その松田では下車もあったものの期待したほどでもなく、乗車もあってそれほど車内は空きません。山歩きの格好をした人も車内には目立ちますから、松田じゃ降りない訳ではあるのですが。駅の御殿場方にD52が保存されている山北で車内が少し空き、次の谷峨で山歩きの人たちがたくさん降りましたが、その分ワンマン列車の運賃収受に時間がかかり、約3分の遅れが出ています。その谷峨の前後は、思っていたよりもかなりな山の中で、渓流がなかなかきれいでした。
 時刻通りなら御殿場で約4分の停車があったので、本来なら?ここでビールでも買いにいくところですが、遅れのおかげでそれもかなわず、それでは、ということで全員一致で、H田氏持参の赤ワインで乾杯。まあ、白酒で始めるとの案もあったのですが、さすがにそれでは、沼津到着時には全員つぶれているだろう、ということで自重。右手に富士山を眺めつつ、薄日というよりははっきり晴れて来たところで沼津到着。ここからはまた東海道線です。
 ここで少し時間を取って433Mで清水へ向かってもよかったのですが、吉原に岳南鉄道の機関車がいれば撮影しよう、ダメなら富士で「ワイドビューふじかわ」を撮影しようということにして、先発のロングシートの223Mに乗車、車内はずいぶん空いています。そこで、Y岸氏持参の白酒を見てみると、さすがに超高級で、単に紙貼って封をしただけじゃなく、箱にも2種類の違う封印があり、瓶の口にも詰め替え防止のためのチップがついてます。ここで飲み始めると静岡鉄道に乗車する気がなくなるので自重し、吉原では機関車の姿が確認できなかったので、そのまま富士へ乗り通すことに。ただ、吉原駅の西方では、岳南鉄道の機関車が単機で入れ替えか何かをしていましたが、JRのホームからでは撮れなかったかなあ、という感じでした。
 富士ではすぐに身延線ホームへ。ここで朝食代わりのそばを食べている間に(よく考えれば”富士で富士そば”ですな)、「ワイドビューふじかわ4号」がやってきて発車。進行方向が変わるとはいえ、停車時間3分ではそばを食べる暇もなさそうですが、あわただしいのはこちらも同じで、すぐに東海道線下りホームへ戻って10:38発の433Mに乗車。車内はさすがに混んでいます。まあ、立ってたおかげで、由比駅の駅名票と由比桜えび通りなんてのも眺められましたが、ここは庵原郡由比町じゃなくて、静岡市清水区だったんですねえ。帰宅後調べると、静岡市に編入されたのが、今年の11.01だったようです。
 さて、電車を清水で下車。せっかくだから、と、駅名票を入れて携帯で会員諸氏の記念撮影し、S水氏に送付したところ「いいねえ!いい駅名だ!」とのお返事が。仕事柄しょっちゅう清水に来ているという、I井氏の案内のもと、清水銀座を抜けて新清水駅を目指します。当然ながら右も左もみんな清水で、私は”なぜか埼玉”を思い出していました。
 大通りに面した新清水駅に到着すると、ちょうど、予定より1本前の列車が停車していたのですが、これを見送って、ついでに空いてるからとビールを買って、予定していた列車(100周年記念のヘッドマーク付きでした)に乗車して乾杯。電車は住宅地の中を短い駅間で刻んで行き、JRを跨ぎ、少しずつ乗客を増やしながら、新静岡へ。新静岡駅の駅ビル7Fでは、ちょうど、「静鉄電車〜静岡清水線〜100年の歩み」展という写真展もあったようですが、残念ながら時間はなし。地下街を抜けて、いったん地上へ出てからまた地下へ降りて、JR静岡駅へ。
 ホームに上がると、769Mを待つ乗客で一杯です。しょうことなしに、これまた結構混雑した電車に乗り込むと、ジュビロ磐田のタオルマフラーをした方を見かけました。そういえば、今日はJ1-J2の入替戦第2戦です。混雑した電車も、焼津、藤枝で少し空いて、幸いにロングシートに着席できましたが、掛川あたりからまた混雑してきて、浜松到着。ここで乗り換えですが、列車が上りホームに入ったおかげで、下りホームへと移動の必要が出てきます。ここで、遠州鉄道の写真を撮影するというC葉氏といったん別れて、豊橋方面からの折り返しの5953Mに乗車。静岡以来、ワンカップ片手にずーっと上機嫌で周囲の誰ともなくしゃべりかけてるできあがった爺様がいて、正直言ってうるさい中を発車。発車してすぐ、副都心線車両の回送が上り線を走っていたそうですが、私は残念ながら見逃しました。よく晴れて、弁天島付近で見る浜名湖もいい感じです。
 新所原で下車、ここでの座席確保が問題だったので、急いで天竜浜名湖鉄道の駅舎へ。駅正面から見ると、左手がうなぎ屋、右手が出札兼改札なのですが、駅舎に入ってみると何せうなぎ屋が目立つので、最初はうなぎ屋できっぷを買いかけてしまいました。片道乗車券を素直に買うよりは、”みちくさきっぷ”を買った方が80円安いので、そっちを購入。6人で”みちくさきっぷ”を買い、”うなぎ弁当”も買ったからか、どちらもサービス満点で、うなぎ弁当は温かいのを車内へ運んでもらえるとのことであり、トイレなしの車両を気にしての駅員氏への質問にも、えらく気を使っていただいた答えが返って参りました。駅前のコンビニで買い出し、134列車車内にうなぎ弁当を配達してもらって、発車直前、というところで、なんとK持氏登場。なんでも研修会へは、区間参加であってもここのところ皆勤賞であり、天竜浜名湖線自体、国鉄二俣線時代から考えても未乗だったことから、仕事場から駆けつけたとのこと。
 総勢7名となったところで発車して、即乾杯。車内は研修会一行以外にはそれほどの乗車はなく、空いています。うなぎ弁当が非常に美味しく、景色も大変のんびりとしていて、なかなか結構です。満を持して、Y岸氏持参の白酒に取りかかりますが、特有のいい香りがします。浜名湖は、以前の記憶よりは見える区間が多いなあ、という印象です。乗客は短区間で入れ替わりつつ、総数はほぼ新所原発車時と変わらない印象です。浜名湖と別れて金指駅が近づくと、なにか妙な高架橋の廃墟が見えます。S田氏と、なんだろうね、という話をしていたのですが、これ、帰宅後調べてみると、遠州鉄道奥山線の廃線跡なんだそうです。その金指駅では交換待ちで6分停車。ちょうどよいトイレ休憩でした。遠州鉄道の車両群が見えてくると西鹿島で、ここでC葉氏と再合流。なんやら足こぎらしいミニトロッコが子供を乗せて往復していた天竜二俣を過ぎ、茶畑や、やたらと目立つENKEIという工場をいくつか見て、白酒が半分くらい空いて掛川が近づくと、ようやく乗車が増えてきた、という印象です。
 最後には立ち客も出て掛川到着。初乗りのK持氏の天竜浜名湖線の印象は、片道切符を買って80円高くついたことと、白酒の香りに象徴されたようです。JR掛川駅へ回りますが、冬至が近いだけにもう夕暮れの印象です。わりと空いていた830Mに乗車し、日の暮れた焼津駅で下車。以前行ったことのある、駅北口側の温泉ではなく、駅南側の温泉に入浴。まあ、あんまり歩きたくなかったというのもありましたが、J1-J2の入替戦第2戦の後半15分くらいはテレビ観戦できましたし、よかったのではないでしょうか。
 焼津駅へ戻るとホームにも結構な人でしたが、列車も満員。静岡で、ここから新幹線で戻るS田氏、K持氏と別れて、338M乗車組は東海道線ホームで待機。手分けして乗車口に並んだり、買い出ししているうちに338Mが入線。それほど乗客はいませんでしたが、373系の、車端部の2ボックスを無事確保。買い出した酒やら白酒やら、さらに桜えびやら浜松餃子やら黒はんぺんやらの、静岡の名産を含む肴をテーブルに並べて、宴会開始。途中、熱海手前で乗車券の車内販売に現れた車掌から、「お楽しみください」と言われるほどの大盛況の研修会でした。
 参加された皆様、おつかれさまでした。ちなみに、白酒は無事に全部空きましたが、「餃子と白酒はよく合う」というのは発見でしょうか。「白酒はピカチュウより強い」ってのも事実かもしれません。
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