御由緒

 

 

御創建

 

 御創建は明かではありませんが、江戸時代の「新編 武蔵風土記稿」には、小博村(こぐれむら)の鎮守・三十番神と記されています。もと本照寺の北側に祀られておりましたが、明治時代の末頃に現在の地に移り奉祭されました。

 

三十番神とは、天照大御神様をはじめとする三十神の神様が一ヶ月(三十日)を日替わりにて御神威を発揚され、国土と自然をお守りするという古来からの信仰であります。そのため本殿には今も三十神の御神像が安置されています。

 

 

しかしながら、明治の神仏分離の際に仏教色が強かった三十番神の社号が廃される事となり、三十神の番神の中でも特に縁の深かった建御名方命を信州諏訪神社より勧請申し上げ、社名も現在の諏訪神社と改められました。古い土地の人々は、今も「番神様」と呼び親しんでいます。

 

 

ねりまの歴史と文化財

 

 

また、境内には稲荷神社があり、宇迦御魂命が奉祭されています。この社は神仏分離のときに村内に散在する無社格の稲荷神社が合祀されたものです。拝殿には二十枚余りの絵馬が奉納されており、なかでも「狐の大根取り入れ」の絵馬は、稲荷様の眷属である狐を擬人化した独特の絵柄の貴重なものとして知られています。境内に茂る数多くの樹木は往昔の面影を良く残しています。