あなたは懐に隠しもっていた細いロープで眠っている少女を羽交い締めにし、逃げられないように縛り上げてしまいました。 

すると

「何しようとしやがった、このドすけべ変態野郎!」

という叫び声と共にまさに雷が突然降り掛かってきました。

 

 しかし、なぜかその攻撃が直撃したのにもかかわらず、痛みどころか何も感じませんでした。
 まるで何かに守られ、ベールに覆われていたかのように何も感じはしなかったのです。

 
「まさか、あんた護符を……、ちくしょう!」

 少女は縛り上げられてしまっているため身動き一つとれずに叫びました。
 その切れ長の瞳には悔しさのあまり大粒の涙がうかんでいます。

「護符ってこれのこと?」

 あなたは先程とってきたいわくありげな品を彼女に見せました。すると彼女の瞳が大きく見開かれ、それが事実であることがわかりました。
 

 

 
「ふーん、そういうことなんだ」

 あなたが無理矢理問いただしたところによると、彼女は今あなたが手にしている護符によって魔力のほとんどを制限され、その結果満足に魔法をつかうどころかこの屋敷から出ることさえ出来ないとのことでした。そしてその護符を手にしているものにたいしては彼女からの魔法を無力化してしまうのだと。

「返しておくれよ。そうじゃないとあたしは一生この森の中から、────それどころかあんたも一生この森の中から出られなくなっちまうよ」

 

 
 あなたは昔、読んだ本の中で『魔法使い達はいかなるものに対しても事実を半分しか口にしない』という言葉をおもいだしました。つまり彼女が言っていることの半分は本当で半分は嘘なのです。
 でも独りではこの森を出ることは出来そうにありません。


  さてあなたはどうしますか?

A 縛ってることだし、どうせ逃げだせないんだから護符を返してあげる
B 絶対に護符はわたさない