あなたは持っていたあのいわくありげな品をその少女に渡しました。

 すると

「わーははははっ!やっとこれで自由になれるよ!ありがとね、この間抜けヤロー!」

 
 あなたは彼女が口にした半分の真実を見抜けませんでした。

「この護符はね『あたしの魔力』じゃなくて『すべての魔力』を無効にするんだよ。台座においてあったのはその力をこの屋敷内すべてにその効力を増強するためで台座から離れ、誰かの手にあるときはその持ち主にたいする魔法すべてを無効化してくれるんだ。ちなみに森には『あたしが出られないようにする魔法』がかかってるだけで他の人間には関係なかったのさ」
「というわけでこれであたしは自由だ。もうこの屋敷の中に閉じ込めてられなくてすむ」

  彼女は高らかに笑いました。                           

   

  
 彼女はそう言うと自分を縛り上げていたロープをいとも簡単に引きちぎってしまいました。

「このあたしを誰だと思ってンだい?大魔女キリコ様だよ。あんたなんかのアタマとこんなロープごときでこのあたしを縛り付けておけると思ってるのかい!ちょっと弱気なトコ見せてやれば護符を渡してくれるだろうと思って演技してやってたのさ」

「だけどよくもこのあたしを縛り上げるなんて恥ずかしい目にあわせてくれたね。たっぷりお礼はしないとね」

 そう言うと彼女はすっと手をあげました。

 次の瞬間には彼女の全身からオーラの様なものが発し、魔法を行おうとしているのが手に取るようにわかりました。
 しかもさきほど仕掛けてきたのとはケタが違うのが魔法を全く見たことがないあなたにも手に取るようにわかりました。

「さあ、もうショーは終わりだ。これからはお仕置きの時間だよ」

 彼女の魔法が炸裂しました。

                             

            

 
 次の瞬間、あなたは少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。そのときの魔法の威力の余りのすごさに全身の骨と言う骨が砕け、生きているのが奇跡と言う目にあわされてしまいました。

 その後、完全に傷の癒えぬあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。

 何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばした魔法の国の姫君でした。

 彼女は森を出た後、隣国の王子と巡り会い恋におちたのです。

 彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。

 そしてあなたに向かってこう言いました。

   「まだ生きてたんだ、このド変態クズ畜生め!」


 彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。

 つまり、『逃がした魚はとっても大きかった』、というお話。

                               The end.

 


 
心理分析結果
 


 あなたはいわゆる『松平タイプ』です。

 自分は策士だと思い込んでいる様ですが少し状況判断が甘い様です。もっと冷静に周りを見ることを学習しなければ近い将来痛い目にあいますよ。


        

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