オオベニシダ(オシダ科オシダ属)  大紅羊歯
         Dryopteris hondoensis Koidz

(特徴) 常緑性。根茎は斜上し塊状。葉柄はわら色、基部に披針形、褐色〜暗褐色、全縁の鱗片がつく。葉身は三角状広卵形の2回羽状複葉〜3回羽状深裂、光沢のない黄緑色のやや硬い紙質で、先端はしだいに狭まる。最下羽片の後側第1羽片は短く有柄で中裂〜深裂、羽軸裏に基部が袋状より扁平状の鱗片が多い。小羽片の間は込み合わないため隙間ができ、胞子嚢群は小羽片の中肋寄りにつき、包膜は灰白色である。オオ(大)と名前がつくがベニシダの仲間では小型。包膜が紅紫色を帯びるものにホホベニオオベニシダの名がついているが、白花赤花品の範囲と考えられる。里山から山地の林縁でやや稀に見られる。
(撮影・2011年6月15日、国分)


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