ホホベニオオベニシダ(オシダ科オシダ属) 頬紅大紅羊歯
         Dryopteris hondoensis f.rubisora

(特徴) 常緑性。オオベニシダの包膜が紅紫色を帯びるもので、白花赤花品の範囲と考えられる。その他の特徴はオオベニシダと同じ。根茎は斜上し塊状。葉柄はわら色、基部に披針形、褐色〜暗褐色、全縁の鱗片がつく。葉身は三角状広卵形の2回羽状複葉〜3回羽状深裂、光沢のない黄緑色のやや硬い紙質で、先端はしだいに狭まる。最下羽片の後側第1羽片は短く有柄で中裂〜深裂、羽軸裏に基部が袋状より扁平状の鱗片が多い。小羽片の間は込み合わないため隙間ができ、胞子嚢群は小羽片の中肋寄りにつき、包膜は紅紫色である。山麓から山地のやや乾いた林縁でやや稀に見られる。
(撮影・2012年5月30日、梅尾谷)


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