マルバベニシダ(オシダ科オシダ属)  丸葉紅羊歯
           Dryopteris fuscipe C.Chr.

(特徴) 常緑性。根茎は斜上し塊状。葉柄はわら色、基部に線状披針形、赤褐色〜褐色、全縁の鱗片がつく。葉身は卵状長楕円形の2回羽状複葉、やや光沢のある緑色、硬い紙質で、先端はなだらかに伸びる。最下羽片の後側第1羽片は短く無柄で全縁〜浅裂、羽軸裏に基部が袋状の鱗片がつく。小羽片の先端は円頭のものが多い。胞子嚢群は小羽片の中肋寄りにつき、上部羽片では羽軸寄りに1列に並ぶ。包膜は紅紫色を帯びない。。小羽片の先端が丸いことが名の由来だが、先端が尖がるものもある。サイゴクベニシダとの中間型にエンシュウベニシダ(オオマルバベニシダ)の名がついている。包膜が紅紫色になるものをベニマルバベニシダ(仮称)とする。山麓から山地の林縁や林床でやや稀に見られる
(撮影・2001年5月4日、皿谷)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ