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中国最古の楽器 オカリーナから歌口をなくしてしまったような構造をしている。画面上方の穴が吹き込み口で、フルートのようにして音を吹き込む。 『Xun』の中国語の発音。第一声(真っ直ぐに)「シュ-ン」といった発音のようだ。
写真提供:小川堅二先生 『Xun』は中国最古の楽器の一つで、紀元前6700年には既に作られていた。長い歳月を経て、石製又は骨製の多孔のものになる。殷代(紀元前3000年)には既に6孔のものがあり、完全な7音階が演奏可能となる。更に1000年後、漢代には7孔の陶製が出現した。しかし、盛唐以後は徐々に廃れてゆき、特にここ100年間で、もはやその演奏や製作技術を伝える者はいなくなった。中華民族の音楽文化遺産の発掘と発展のため、中国の音楽家たちの熱意ある研究と改良の結果、4種の調、9孔の陶製で洋梨型のXunが製作された。その深みある素朴で哀調帯びた音色は人々を魅了し、今では多くの人々に愛される楽器となった。
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