零戦の栄光の日々も、そう長くは続かなかった。ガダルカナル島をめぐる攻防戦が長期化する中、地の利を生かした米軍の反撃がはじまり、果てしない消耗戦が繰り広げられていった。戦線では零戦にかわる新しい戦闘機が求められていた。しかしその後継機は、まだ開発途上である。そういった背景のもとに昭和18年夏、52型は誕生した。翼は翼端切り詰め主翼とし、排気管を推力式排気管とするなどのパワーアップがなされた。
零戦52型シリーズはその後甲型、乙型、丙型と改造され、零戦各型の中で最も多く生産された。
●乗員:1名
●発動機:中島栄21型1,130hp
●全幅:11.00m●全長:9.121m
●最大速度:564.9km/h
●武装:機銃7.7mm×2(機首)/
20mm×2(主翼)、爆弾30〜60kg×2/250kg×1