カリフォルニアの青い空 6
大きな紙袋を抱え、プレイ・ボーイ誌を脇にはさんだ二十歳の東洋人が
ホテルの大きなロビーに転がるように駆け込んできた。
ハンバーガーの匂いに皆振り返り、その視線は僕の脇に集中する。
東洋の恥である。
従業員の視線に「持ち込み禁止かな?」などと思いながら僕はエレベーターに乗った。
部屋へ戻りTVをつけると、なんと島田陽子主演の「将軍」をやっているではないか。
彼女の台詞には英語字幕がついているが、あとは全部英語(もちろん日本語字幕は無い)。
アメリカなんだなと感心(?)するものの、やっぱり島田陽子ではアメリカ最初の夜にはふさわしくない。
それでもなんとなく観てしまった。
箸で刺身を食う、着物を着たアメリカ人を見ながら食べたハンバーガーは
横田基地の祭りで食べたそれと同じ味がした。