カリフォルニアの青い空 7

話しに聞いていた通り、アメリカのバスには次のバス停を知らせる放送が無い。
そもそもバス停に名前が付いていないのである。。。(番号が振ってあったかな?・・・知らない)
人と話しをするときは「何々通りのあの辺のバス停」と言うしかない。
したがって、下車する時はバス走行中に景色を見て「次のあの辺りにあるバス停で降りよう」と心に決め、
車窓の上方に張りめぐらされたヒモを下に引くのである。
日本のバスのブザーと同じ役割をしており、「ビー」という音がする。
それが運転手への下車希望の合図なのである。
しかし初めての土地では目的地の地理(地形、風景)が必ずしも分かるわけではないので、
乗車時に「どこそこへ行きたいから近くのバス停で降ろしてね」と運転手に伝えなければならない。
ここで重要なのは「英語で伝える」ということだ。

「U.C.S.D. OK!? U.C.S.D. OK!?」

U.C.S.D.という大学の敷地内にある英会話スクールに行く僕は
必死の形相で運転手に言葉をぶつけていた。
なぜそこまで困ったような表情をされたのか後で分かったのだが、
仕方なさそうに「OK」と言われたときはホッとした。
「簡単じゃん」心配そうに僕を見守る他の乗客の目に笑顔で応えながら窓際のイスに身を沈めた。

30分後背中が冷や汗でぐっしょりと濡れていた。。。
数え始めて3つ目のU.C.S.D.という大学の看板をバスが通り過ぎていたからだ。
「やっぱりあの運転手は分かっていなかったんだー!」と心の中で叫んでいると
運転手の「U.C.S.D.」と怒鳴る声が遠くから聞こえてきた。
U.C.S.D.という大学はやたらとでかく、ほとんど山ひとつがその敷地であり、
彼は教室や事務所の建ち並ぶ、いわゆるキャンパスまで僕を運んでくれたのだ。
ボブ・サップ似の彼が天使に見えた。

チョトマッテテネ