くちミューCD Disc3 作品解説(+試聴+ダウンロード)



------ひとつの時代に、ケリをつけるべく。
------限りある未来へ、リスタートを決めるべく。

------もう一度、あなたにさよならを。



くちミューCD Disc3
APPEND MOUTH (仮)



くちミューCD Disc3 ジャケット



2010/08/13 out.

直販価格:100円
通販価格:100円+(送料+梱包料)=300円(1枚の場合)





●前口上●

2003年にくちミュー終了宣言をした後も、
なんだかんだで1年に1作くらいのペースで
くちミュー(またはくちミュー的なもの)を作っていました。

ちょぼちょぼと、小出しにしたりしなかったりして来ましたが、
そろそろ、きちんとパッケージにして世の中に出してあげたくなりました。

30歳になって、色々と今までのやり方では歯が立たないことが
(おぼろげに)解ってきました。くちミューだってそうです。
長いこと変わってない今の作り方では、そろそろ限界が見えてきています。

限りある未来が、向こうから迫って来ている。
呼んでもいないのに、勝手に。

この辺で、ひとつのやり方に区切りをつけて、
新たなスタートに向けた号砲を鳴らしたいと思いました。

2000年にくちミューを作り始めて10年、今度こそこれで最後です。

くちで作るmusic、それが"くちミュー"。

へたくそな歌の断片たちを、丹精こめて練り上げて、お届けします。




●曲目(+試聴+ダウンロード)●

◎全曲のmp3をまとめたzipファイルをご用意しました→こちら

--- APPEND TRACKS --- 試聴↓  mp3↓
01 TRIP MAN (love mix)
02 Calories (KUTIMULOID edit)
03 (the word is)B_4_U groggy style
04 角命
05 My Lonely Shining Star(Force)
06 DASHING ALL ALONE
07 RED ROAD
08 Why キミは Go アウェイ
  (多重 On 声 L-R Mix)
09 Tangent

--- INCOMPLETE TRACKS... ---
10 wissu


(mp3をダウンロードするには、表の「○」を右クリックして
「対象をファイルに保存」や「名前をつけてリンク先を保存」等を選んでください)


◎アーティスト名義/曲タイトルはすべてフィクションです。





●トラック別解説●

例によって、今回もぐだぐだとトラック別の解説を書きます。
この半年ほど、書きたいけど書かなかったぐだぐだをたくさん書きます。


01 ka2ya with YA / TRIP MAN (love mix)

元曲:TRIP MACHINE(luv MIX) (DDR)

CDを再生した時に、エス佐藤の作品なのに
エス佐藤じゃない人の声から始まる、っていう出オチをどうしてもやりたかった。

で、やつにしか頼めないと思った。

このネタ、思いついたのは2007年くらいだっただろうか。
声を録るチャンスを窺いつつも月日は流れ、
2009年秋、ようやく声を奪取することに成功した。

あとは丁寧に丁寧に、この声の持つパワーっつーかポテンシャルを
削がないように気をつけて、ミックスした。

この出オチができた時点で、
今回のCDでやりたいことの7割は達成したな(爆)。

-------

やっぱり、くちミューの原点はTRIP MACHINEだと思うので、
これをCDの1曲目にしたのはごく自然なことだと思う。

原作(luv mix)でも間奏にオマージュ的に初代TRIP MACHINEが流れるので、
その通りにミックスしたよ。

-------

ところで。
今回、女声が10%くらい入ってるくちミュー作品を作ったわけだけど。

結構前から、100%女声のくちミュー作品を聴いてみたいっていう
密かな願いがずっとあるんだけど、全然叶う気配がない。

(俺が知らないだけ?(^^;)

女性で、いわゆるネタ系の音を作る人ってほんといないよね?
男性が女性をプロデュースすることはあるんだろうけど、
純粋に女性発信のネタってあんまりないと思う。

(これも俺が知らないだけ?(^^;)

女性でこういうネタをおもしろがる人っていないのかな。
なんだかなぁ。
基本的に男がキライなサトウさんには、息苦しい世界だ。

そー言えば、夏コミでも見事に男性にしか売れなかったよな…


アーティスト名義「ka2ya with YA」のご紹介:

あれから、だいぶ駅南は様変わりしたけど、
かつやはしぶとく生き残ってる。

そうだね。第1作・TRIP MANを録音したのはあの2階の家なんだもんね。
録音してるとき、やつは寝てたね。

近くのセブンイレブン、最近つぶれたよ。



追記:
セブンイレブン新潟鐙西店がつぶれたのは、2010/8/17のこと。
このCDを発表して4日後のことだった。

なんか、勝手に因果めいたものを感じている。




02 me-yah wacky with MH / Calories (KUTIMULOID edit)

元曲:Colors (IIDX, DDR, POPn)

初音ミクを使ったくちミュー作品。2008年制作。

これについてはすでにいっぱい語ったので、ここで語るのはやめとこう。

でも、もしかしたら今回のCDの中で
ミックスにかけた時間が一番長いのはこれかもしれない。

機械は扱いが難しいね。


アーティスト名義「me-yah wacky with MH」のご紹介:

宮脇書店もつぶれたんだよなぁ。
今や吉運堂でっせ。




03 LOTS OF 54 / (the word is)B_4_U groggy style

元曲:B4U glorious style (DDR)

俺の知らない、どなたかが作ったくちミューB4UのFLASHで
くちミューを知った方もいらっしゃるそうなので、
じゃあロングバージョン作るのが筋なのかなぁ、と思った。

…って言うのは建前で。

本当は、ビデオカメラ買った時に「くちミューのPV」が作りたくなって、
1分半で終わるのは寂しいから、ロングバージョンの音源を用意しようと
思い立ったのがきっかけなのだ。

そう、ロングバージョンありきで作ったのだ。
B4Uありきじゃないのだ。
ロングバージョンならば、案外どの曲でも良かったのだ(^^;

でもまぁ、格好いいロングバージョンの曲っつった時に
ColorsかB4Uしか思いつかなかったんだろうね。今でもそうかな。


その後、見事にPVは企画倒れした(爆)。
音源だけが残った。2005年のことだ。

(その後、この時録った素材を再利用した映像も作ったけど、
それはまた別の話)


アーティスト名義「LOTS OF 54」のご紹介:

2005年の段階で、カセットMTR使うのはもう止めてたので
このアーティスト名義は正確じゃないんだけども。

まぁ、初代くちミューB4Uから変えなくていっか、と。

最近は、ノートPC上に"LOTS OF WAVファイル"な状況で
録音してまっす。




04 n.A.c.2004 / 角命

元曲:革命 (DDR, IIDX)

2004年のゴールデンウィーク、予定がなくて超ヒマだったので、
連休の間だけでくちミューをどこまで録音できるか?というチャレンジをした。

梶が谷の家の押入れで、布団を頭からかぶって歌って、
大声が近所迷惑にならないよう配慮したりもした。

で、6パート×3人分録ったところで連休が終わった。

連休終わったらミックスを仕上げる気が無くなって、放置された。

2007年に、急にやる気が復活した。
新潟の家でリズム隊を歌った。

で、また仕上げる気が無くなって、放置された。

企画スタートから実に6年。
この度ようやくミックスされる運びとなった。

-------

でも、案外ミックスは難しかった。

この曲の軸はどこにあるのだろうか?

・IIDXのDPの左手のペロペロ16分が軸だろうか?
(左ばかりペロペロ忙しいのは、原曲のショパン「革命のエチュード」を
モチーフにしているそうで)

・それとも、IIDXのDPの右手のメロディが軸か?

・それとも、リズム隊が軸か?

Vをミックスした時は、IIDXで叩く音が解りやすく軸になっていると思ったので
迷うことは無かったと思う。

革命は最後まで解りにくかった。結構迷った。

それでも、自分なりの解釈は示せたかな…と。
それなりにバランスよくミックスできたかな。どうだろ。

でも、バランス取れたと思ったら今度は
高音がやたらうるさくなって、シャリシャリ言って困った。
ミックスは難しい。

ちゃんとミックスをできる人が聴いたら、
きっとまだまだバランス悪いんだろうな。

そういう冷静な批評もしてもらいたい気もするし、
されるのが怖い気もする。
怒られるより、誉められて伸びるタイプです。


アーティスト名義「n.A.c.2004」のご紹介:

新潟ひとり合唱団(niigata Alone chorus)も結成10周年となったわけで。

でもこの作品の企画が始まった2004年には、神奈川県に住んでたわけで(^^;

ま、いっか。




05 HeartBreak Land / My Lonely Shining Star(Force)

元曲:My Only Shining Star (DDR, IIDX)

これは純粋に、俺がこの曲好きだから作った。
DDR SuperNova以降では、この曲を超えて好きな曲は出て来てないかも。

裏テーマとして設定したのは、
かつてくちミューB4Uを作った際にやった、録音したテイクを一切切り貼りしない作り方
(当時「ライブ派」と呼んでた)で今作ったらどうなるか?ということ。

10年経って、テクニックは向上したか?成長を感じられるか?という裏テーマ。

結果、まぁB4Uほどリズムがヨレヨレになることはなかったと思う。

レコーディング前に結構練習したし。
あと当時はカセットMTRで録った後にサンプリングしてたけど、
今は最初からデジタルに録音するから、そうそうズレなくなったとも言えるし。

技術も環境も、少しは向上したかな?と自画自賛する。

…とか言いつつ、ミックスに使ってるソフトはいまだにAcid Music 2.0。
これ、ミナミプラザにソフマップがあった時代に買ったやつだよ。
古過ぎて、マウスのホイールが認識しないよ(^^;

進んでるんだか遅れてるんだかよくわからん環境。
まぁ、そんな感じだ。

(ちなみに現在、ACID Music StudioはVer.8が最新だそうな)


アーティスト名義「HeartBreak Land」のご紹介:

レコーディングのため、
マイム紫竹山店→ハートランド笹口館→ブレイクスポット(ドンキの上)と
3日連続で1人カラオケした。4/30〜5/2のこと。

ちなみにその後3日間、ひたすらミックスして、
その次の日にIIDXでMy Only Shining Starやったら、
「歌ったことがある音」ばっかり鳴って、爆笑した。

どのキーを叩いても知ってる音が鳴る。
この曲を吸い尽くした感覚。極上の瞬間だね。

この感じを味わえる人は中々いないんじゃない。役得だね。




06 072H (+24) / DASHING ALL ALONE

元曲:Dancing All Alone (DDR)

これ、実は2006年時点でサイトにアップしてた。

http://www.ne.jp/asahi/ssato/soul/kaihatu/kaihatu.htm より引用:

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SOULFUL SITE 開発室

06/07/03 up.

【テーマ】
作業開始から72時間(72Hours)以内に、
出来が良かろうと悪かろうと、全ての作業を終了させること

【結果】
72時間以内には作業終了できなかった。
途中、じん+もじゃと三麻を打ったりブラジル×フランス戦に感動したりしたことは
直接の原因にはならない。

どうやらテーマそのものが甘い考えだったらしい。
そんな軽い気持ちではいつまで経ってもものづくりは終わらない。

やはり、やるなら徹底的に。全力で!
そうじゃないと、結局は最後まで走りきれない。
孤独に打ち勝てない。
やるなら徹底的に。やらないなら徹底的に。
攻めるなら徹底的に。守るなら徹底的に。

そういうことを再確認した72+24Hours。



072H (+24) / NEETING ALL ALONE



mp3/03:09/4.33MB

作業期間:06/06/29 22:00--06/07/03 22:00 (96Hours)

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このたび、「DASHING ALL ALONE」と改題してCDに収録した。

96時間で作った版から、ミックスは変えてない。
(CD収録時のマスタリングで音量を稼いだけど、バランスは変えてない(つもり))

正直、今聴くと直したいところは色々ある。

曲全体にぼわーんとリバーヴかけすぎじゃね?とか。
全体的に音割れてるじゃん、とか。

でも直さない。
「時間内に作り上げる」っていうテーマがブレちゃうから。

若干残念な出来ではあるけど、俺が72時間(+24時間)で
「どこまでできるか」「どこからできないか」を計れた、
という意味では良かったかもしんない。


アーティスト名義「072H (+24)」のご紹介:

で、上記したような自己満足の時間の全てが
072H(=オナニー・アワー)だと思ったの。




07 I2 YORK-ADD / RED ROAD

元曲:RED ZONE (IIDX, DDR)

DDR SuperNovaを初めてやりに、黒崎のメジャーロードに行った時、
RED ZONEのくちミュー作って欲しい〜って誰かが冗談で言ってた記憶がある。
多分つっちーあたり。

で、冗談を本気にしてみたんだな。当時。

ミックスの初版は2006年9月の段階で出来てた。
SuperNova稼動から2ヶ月くらいだから、俺にしてはかなりの超速かと。

でもその後、大きくミックスの舵を切ってやり直したり、
動画つけてDDRサイズに切ってYouTubeに上げたりしたけど、
完全な(IIDXサイズの)音源はいつまで経っても出来上がらなかった。

最後まで出来上がらなかったのが、曲冒頭のロボットボイスだ。

作り方がさっぱり解らんくて、とびうおに相談したりした。
とびうおに色々アドバイスもらった。
シンセも紹介してもらった。


…5万円弱のシンセかぁ。

5年前の梶が谷時代はリッチマンだったから、
当時の俺ならすぱっと買っちゃったんだろうけど。

ちょいと、今の財政状況では難しいっすねぇ…

つーことで、とびうおから教えてもらった代替案を元に
色々音をいじって、ロボットボイス風なものを作った。

原作とはだいぶ違うけど、やりたいことの雰囲気だけは出せたかなぁ。

つくづく、とびうおはさすがだなぁと思う。
アイディアの引き出しの数が半端ない。その質も一味違う。

これからもお世話になります(^^)。

-------

ボソボソ言ってるラップの歌詞をここに初公開。
原作とは全く違うので要注意。

●Aメロ●

prefectural road No.4 is major road of this city.

the road runs through the eastern part of this city north and south.

call me "red road"!!


●1番のサビ●

The road was paved with reddish-brown sand included burned embers of sulfide ore.

therefore, the "red road" common name was attached.

Today, south of the Heiwa-cho crossing of this road is commonly called "red road".


●2番のサビ●

Section of north of the Heiwa-cho crossing which intersects Route 113

goes through to Port Corridor and Port tunnel.

and goes in the direction of Irifune-cho and Marine Peer.


この歌詞が何かって言うと、
Wikipediaの赤道(あかみち)の項を英訳したやつを抜粋・手直ししたものなのだ。


●Aメロの和訳●

県道4号線は、この街の主要地方道。

この街の東部を南北に貫く道路。

「あかみち」と呼べ。


●1番のサビの和訳●

この道は、硫鉱石の燃えかすの赤茶けた砂を使って舗装された。

それゆえ「赤道」の通称が付いた。

現在は平和町交差点以南を指して、通称「赤道」と呼ばれる。


●2番のサビの和訳●

国道113号と交差する平和町交差点以北の区間は、

ポートコリドール、みなとトンネルへ直通している。

また、入船町・マリンピア方面へ直通している。



だから、作品タイトルが「RED ROAD」=「赤道」なんだな。


アーティスト名義「I2 YORK-ADD」のご紹介:

イトゥ・ヨーカッドと読む。

赤道には、かつてイトーヨーカドーがあった。

大学のとき、引越しのバイト中にイヤになって抜け出して、
ツナギのままDDR 4thPlus(solo筐体)をやったね。

今はつぶれて、建物だけひっそり残ってる。
だんだん廃墟ちっくになって来たけど、どうなるのかな。




08 Unmixable Waves / Why キミは Go アウェイ (多重 On 声 L-R Mix)

元曲:Why did you go away (IIDX)

原作には2バージョンあって、
片っぽが女性編で歌詞が英語、もう片っぽが男性編で歌詞が日本語。

っていうとこから思いついた。

テレビで洋画やるときの音声多重放送で、音声切替ボタンを2回押すと
「左=日本語、右=英語」の状態になるやつ。

あれをやってみよう、ってことにした。

-------

で、考えた。
男と女、立ち位置は左右どっちなんだろう?

・男が日本語=日本人、女が英語=アメリカ人とする。
ダーリンが日本人。

で、男が右利き、女が左利きと仮定する。
利き手で手をつなぎあって、こちらに向かって来たときには
女が左・男が右に見える。

・テレビのように、主音声=左、副音声=右とすれば、
ゲームでは主(通常曲)=女、副(隠し曲)=男だから、
女が左・男が右になる。

かくして、女(英語)が左・男(日本語)が右で落ち着いた。

-------

…で、企画自体が飛び道具的なものだから、
ミックスの方向性がいまいち定まらないまま、終了となった感もある。

と言うかそもそも、俺この曲あんまり好きじゃない(^^;
どーも、格好よく感じないんだよな。

だから、どうミックスしたって格好よくならないのだ。
残念なことに。

くちミューの選曲の絶対条件を忘れていたな。

心から好きで、とても格好いいと思った曲を選ばないと
どーしたって完成まで辿り着かないんだなぁ、と…

もともと、「格好いい曲はくちで表現したって格好いいことを示す」ってのが
くちミュー作りの大前提としてあるわけだから、
ちゃんと格好いい曲を選ばなきゃダメだよ。これほんと。

-------

ということで、左右の歌だけ大きく強く、
その後ろにボソボソ他の音が流れてるミックスにして、終了とした。

やりたいことは示せたと思う。
逆に言うと、やりたいことしか示せてないと思う。
突き抜けてない感じ。

あなたはどう思うだろうか?是か?非か?


アーティスト名義「Unmixable Waves」のご紹介:

結局のところ、左の英語+右の日本語って
どうやったって混ざらねーなぁって思った。

Unmixable Waves。混ざり合わない波形たち。




09 Mt.PB Mime Chorus with Saori / Tangent

元曲:Tangeline (POPn)

アルバムの最後の曲って感じを出したかったんだけど、出たかなぁ。

歌声で、3人のパフォーマー(笑)に協力してもらいました。
とても味のある声ばかりだ。ナイスパフォーマンス。

アナログちっくな、みんなでラジカセを囲んで
ガヤガヤ歌ってる感じが出したくて、
あえてICレコーダーとちっちゃいマイクで録音したんだけど、
感じは出たかなぁ。

いわゆるDDR的でない曲、
つまりキックが4分でドュンドュン鳴らないような、
ダンサブルじゃない「ポップ」な曲をくちミューにするのは
実は初めてなのではないだろうか。

原作に流れる、ポップでどこか物哀しい感じは出たかなぁ。

答えは空の上。


アーティスト名義「Mt.PB Mime Chorus with Saori」のご紹介:

Mt.PB は Purple Bamboo Mountain = 紫竹山の略。

レコーディングは基本、マイム紫竹山店でやった。

つーことで「紫竹山マイム合唱隊with沙織」と訳すわけだね。

沙織ちゃんだけ池袋でレコーディングした。
俺が池袋までのこのこ出て行って、沙織ちゃんものこのこ出て来てもらった。

だからwith Saoriなんだね。




10 Foot On The Button / wissu

元曲:wish (IIDX)

設定的には、9曲目でこのCDは終わり。
あとはオマケなんだね。

ところでこれ、なんで録ろうとしたんだっけ…?

2006年に録音した記録が残ってたんだが、何をしたかったんだろう。

誰か女性に、カタカナ丸出しの英語を歌ってもらおうとしたんだっけ?
この曲じゃなかったっけ?
覚えてない。

この頃、布団やら座布団を叩くのが
俺の中で流行ってたのは確かだろうな。

つーかこの頃、カホンが叩きたくて仕方がなかったんじゃないかとも思う。

未だに実物を叩いたことないな〜

つーことで、PCに残ってた残り物を整えて今回収録した。
メロディとベースが完成してなかったので、midiで鳴らして足した。
だからINCOMPLETE TRACKなの。

これはこれで以前、

「普通の歌はメロディがくちで伴奏が楽器。
その逆の、メロディが楽器で伴奏はくちになってる『逆くちミュー』を作りたい」

とか言ってた企画が結果的に実現できたので、
よかったよかった。ワーイ。


アーティスト名義「Foot On The Button」のご紹介:

これ、「フット・オン・ザ・ボタン」って読むんじゃないの。

「フットォン・ザ・ブトゥン」→「フトン・ザブトン」→「布団・座布団」と
読むのが正しい。

だって、布団やら座布団をドカポカ叩いてる曲なんだもん。
いーじゃんいーじゃん。




11 (Secret Track)

今回はシークレットトラック入れてみた。

2003年冬コミ会場で、沙織ちゃんと2人で一発録りしたやつ。
懐かしいな。

2004年に発表したベストCD「S.Sato's Triple Best 2」に入っているから、
とっくの昔に聴いたことある人もいるだろうけど。

くちミューCDっていう括りでは収録してなかったので、今回入れてみた。
結構シークレット感があって、よい感じだ。






●終わりに●

さて、あとがきです。
もう少しだけ、ぐだぐだっと駄文を書いて終わりにします。


-------

なんだかんだで、今回も選曲は最後までマイペースだったな、と。
「なぜここでその曲?」と言ったものばかりだったのでは。

上にも書いたけど、俺が心から好きで、とても格好いいと思った曲しか
くちミューにできない。

そうじゃない曲は完成まで達しない。
本当にそうなのだ。ほんとに。

色々な人が色々な期待をしてくださるのはありがたいし、
期待に応えられない(応えない)のは申し訳ないけれど、
やっぱり自分のやりたいようにしかできないし、
やりたいようにしかやりたくない。

そういう作品なのです。
これが、俺の趣味です。

-------

…もう、やんないよ。

7年前ももうやんないっつってたけど、
さすがにもうやんないよ。


やりたいことは一通りやった感がある。
じわじわと、やりきった感を感じつつある。

ベストを尽くせたかどうかは解らないけれど、
やるべきことはやれたと思う。

だから、次は違うことをやろう。
いつまでも、同じでなんかいられない。
俺も、きっとあなたも。

-------

でも本当は、ネタとしてはもう3〜4個あって、ボツにした。

時間が無限にあったら、それらのネタも形にしてあげられるけど、
有限だからこそCDが出来上がるってのも真理であり。

芸術は常に未完成であるそうだよ。
それを言い訳にしてはならないけれど…

-------

繰り返しになるけど、30になって、
やり方を変えなければならないことが山ほど出てきている。

色々な物事について見つめ直したり、
やり方を変えるか変えないかの棚卸しをしたりする必要を感じる。



仕事に取り組む姿勢とか。

SEっていう職種とか。
(ずっと消えない疑問がある。死ぬまでこの職種を続けるのか?)

金に対する意識とか。

独りぼっちの生活とか。

古めかしい制作環境とか。

隅々まで徹底的にこだわる、モノの作り方とか。


他にも色々ある。たぶん。



だからこそ今、思い切り自分のやり方を信じ切って、
自分のやり方で最後まで作品を作り上げたことは、意味のあることに感じる。

この夏、誇りを持ってエス佐藤の作品だと言えるものを作り上げた。
魂のこもった作品ができた。血の通った作品ができた。
とても愛しい作品ができた。



だからきっと、次の一歩を踏み出せるだろう。
悔いはない。

守りから攻めに転じる夏。

いばらの道を突き進む覚悟は、決まったかい?







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